画家を目指す女性・桐村忍(水川あさみ)はある日、スーパーで身に覚えのない偽札使用の容疑を掛けられたことをきっかけに、“バイロケーション”という怪現象の存在を知る。それは、自分の近くにもう一人の自分が出現する現象であり、そのもう一人の自分(通称バイロケ)の方はオリジナルよりも凶暴で、必ずオリジナルを殺しに来るというのだった。忍はそんなバイロケに悩まされている人たちがその対策を研究している会を紹介され、やがて想像を絶する事態に巻き込まれていくのだったが…。
要は本人の目の前に現れるドッペルゲンガー
ホラーとしては少し異質な作品【バイロケーション】を観た。ロンバケみたいに言いやがってなネーミングセンスはどうでも良いんだけど、終止イライラしながら観てました。
題材は面白い!
『バイロケ』というもう1人の自分が本人を殺しに来るという、なんとも聞いただけでよだれが出そうな絶妙の設定、要は鉢合わせしちゃうと死ぬとされてるドッペルゲンガー的なヤツが直接殺しに来るのだ。
ところが設定&バイロケのルールが所々が曖昧でかなり乗りずらい、というか序盤から上手くない話運びにイライラさえしてくる。『シックス・センスを超える、衝撃的な結末』を唱っている今作、終盤のある事実(オチ)のために序盤から伏線を小出しにしつつ展開していくんだけど、その一つ一つの見せ方がやっぱり上手くなくて終盤に伏線を回収してくれても結果、点は取り戻せないって感じ。「ほえ〜そうなんや〜、でも序盤とか色々グズグズで何だかな〜」みたいな。
シックス・センスを超える結末では...
『ない!』けど個人的には好印象なオチだった。
なんだけど、この作品の痛い所は設定の後付けの都合の良さだったり色々な矛盾があるせいで終盤の驚き展開が素直に入って来ない、そんなんだったら驚きの展開なんてどうにでもなる。もう少し設定や状況を明確にすればかなり良作になったと思うけどな〜。非常に勿体無いなと思う。
「なんだよ〜?!、はっ?」「鏡見ろや!」とか「何じゃそりゃ」とかツッ込みを入れながら思わず観ちゃう作品。ホラー的な怖さはほとんど無いかな。『終わり良ければ全て良し!』みたいな顔されても納得出来んわ!
まとめ
良かった点
悪かった点
- グズグズの設定
- 観る人の大半をイライラさせるであろう前半
- 男性陣の配役( 魅力的なヤツがいない、良いのは唯一主人公の彼くらいかな )
評価:★★ うーん、イマイチ... オチの方向性は好きだけど全体通したら★×2。
[ 予告編 ]『バイロケーション』予告編 - YouTube
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【シックス・センス】
バイロケーション観るならこっちを観た方が断然イイ!もう観てからだいぶ経つからまた観たい。
【アムステルダム・ランチボックス】書籍だけど
ドッペルゲンガー(?)から始まる男女4人のラブストーリー、オススメ。