あらすじ:数々の都市伝説や怪奇現象に危険な突撃取材を敢行してきた映像制作会社ディレクター工藤のもとに、ネットなどで話題騒然となっている廃村“タタリ村”に関する投稿映像が届く。それは、足を踏み入れた者は必ず発狂するという恐ろしい場所。そこで工藤は、アイドルや浄霊師、物理学者を引き連れ、タタリ村へと調査に向かうのだが…。(allcinema)
はっきり言う!クソつまらな過ぎてコワすぎ!
最近【戦慄怪奇ファイル コワすぎ!】なるモキュメンタリー作品シリーズがちょっと話題になってるらしい、その劇場版となるのが【戦慄怪奇ファイルコワすぎ!史上最恐の劇場版】である。
と言うのも僕が勝手に思っている和製【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】なる位置づけの映画【ノロイ】を撮った白石晃士監督が監督・脚本・撮影をしてるって事で
あのノロイっぽい作品がスケールアップして観れるの?!
と高鳴る期待と、前々からこのシリーズの予告編をいくつか観ていて「あ、なんか面白そう!」と思い気になっていた。しかも映画レビューアプリ『filmarks』の評価もすこぶる高いので、ワクワクしながら鑑賞してみたら...
クソつまらねぇーーー!おいっ!
久々にこんなつまらない映画を観た!というよりも序盤はちゃんとドキュメンタリースタイルなんだけど、中盤から根本的に『ホラー映画』でもなんでも無くなっちゃって、ふざけちゃった。白石監督はハチャメチャな内容を狙いに狙ってるんだけど、イタいことそれが超絶に面白くない!
ホラー的な怖さが無いのは監督の狙いとして良いし「ふざけてるんで!そういうシリーズなんで!」って納得はできるけど、そっちにテイストが転んでたとしても単純に観ていて、普通にマジでつまらない... 画面ではワチャワチャ何かが起こっているのに、受け取る印象は無味無臭というか。『filmarks』の高評価は何だったんだよ!?幻滅を通り越して呆れてしまう…
得意げなCGも『CGの覚えたての奴に作らせた大学生の卒業制作』みたいな質感で。もうツッコミどころ諸々目をつぶっても、そのハチャメチャ加減と安いCGは全然好意的に取れない。まだ世間から叩かれまくってる松本人志監督作【R100】を観ていた方がイイわ。
【ノロイ】は良かったけどあれから完全に監督が『怖い』とか『恐怖』の感覚が分からなくなって、トンデモ・コメディな方向に路線変更して活路を見出したってしたことなのかな。やりたい事は分かるんだけど、ホントにだだ滑ってるし面白くねぇ〜!タイトルの『コワすぎ』がまずムカつくわ、怖くねぇよ!
まとめ
良かった点
- 最初に出る投稿者カップルの彼女役の人が可愛い!
- 出てくるアイドルの小明が可愛い&エロい!
- 途中取り憑かれた小明の顔が徐々に変形する描写は良かった!
悪かった点
- 全体的に怖くはない!
- 一般の投稿者の映像と、実際のプロが撮りに行ってる映像のクオリティ差がないとか、ディテールの詰めが甘い
- スタッフ/おちゃらけた売れないアイドル/注意を促す浄霊師/浄霊師と対立関係の物理学者など、登場キャラクターの新鮮味の無さ
- クソ安いCGのクオリティ
- 登場人物の演技がどいつもこいつも大根過ぎる
- 開始30分で飽きる
- 主役のディレクター工藤のキャラが嫌い過ぎる
- 飾られている動物の首などの安っぽい美術
- 幽霊?化け物?呪い?エイリアン?なのか結果よく分からない
- 本編の面白さが予告編に負けてる
評価:★ マジつまんねぇ...
久々にこんな残念な映画観た気がする。つまらないを通り越してただひたすらイライラさせる映画はホントに嫌い。シリーズ作品を、この劇場版から観てるから乗れないってのもあるんだろうな。徐々に『コワすご』シリーズに慣らすとうか。でも気合いの入った『劇場版』がこんな出来だと遡らないよね。
[ 予告編 ]
関連&オススメ作品!
ノロイ
この作品は好きですね。Jホラーでモキュメンタリーってのも当時新鮮でした!
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
本作を観るとこの作品は偉大だなと思う、当時の衝撃は忘れられない。