本作の監督でもあるフィンランドの青年ペトリ・ルーッカイネンはある日、ふとしたきっかけからモノにあふれた生活をリセットしようと思い立ち、部屋にあったモノ全部を近所の倉庫に運び込む。そして、倉庫から持ち出せるのは1日に1個だけ、しかも一切何も買わないというルールを自分に課し、1年間生活してみることに。
こうしてペトリ・ルーッカイネン監督は、自分に本当に必要なモノは何かを真剣に考え、自らの人生や幸せについて見つめ直していく。本作は、そんな監督の365日に及ぶ体当たり“実験”生活を記録したライフスタイル・ドキュメンタリー。(allcinema)
さらっと『気付かせてくれる』映画
このアートワーク素敵だよな〜、非常にシャレてる!ってことでこの映画の企画とアートワークにやられて【365日のシンプルライフ】を観てきました!
この映画を観て思ったのが『モノって捉え方や見かた・接し方・考え方でそのモノのあり方や価値やなんかはスゴい変わるんだな〜』って、それって当たり前のことなんだけど割とそこまで普段意識してなくて、『その当たり前を気付かされた映画』だった。
普段のモノに溢れた生活 → それを『0』にリセット → モノを得て次第に戻って行くからこの映画の構造としてやはり前半部分が面白い!『無からの原始人的生活』裸足で雪道をチョコチョコ走る様は可愛かった。
モノを改めて得て行くんだけど『単に元に戻らない』ところがこの監督の変化でありキモなんだけど、後半はちょっと別の映画が始まったかな〜と、ドキュメンタリーだから前半のままには行かないか〜...という感じはあった。
おばあちゃんの「人生はモノでできてない」ってあの言葉にはグッと来た。
監督であり主人公の男。こいつ、ヤルな!!
「持ち物は何も無し、真っ裸のふるちん状態で部屋は空っぽ、あなたならまずどんなモノを得る?」ってなった時、おれなら「いやいや、ふるちんはまずいだろ〜!パンツに決まってんじゃん!!」という浅はかな自分をぶん殴りたくなった。。
監督がまず選んだのが『コート』だったからだ。コートを着れば身体の大部分をカバーでき一応服を着てるみたいに見える、コートの中がふるちんであろうと外から見えなければ関係ない。ベットも無い床で寝る時に毛布・寝袋の代わりにもなる「こいつ、ヤルな...!」な言っちゃえばそんな映画です。
1つコートにある驚きの使い方が出てくるんだけどそこが一番の名シーンだった!
ドキュメンタリーで周りの素敵な人間関係やフィンランドの景色も観れるし、気分転換や自分のモノに溢れた生活をちょっと見直すキッカケになるんじゃないかなと思う。『シンプルライフ男子』とか出てきそうだな。
まとめ
良かった点
- 企画の面白さと素敵なアートワーク
- 気付かせてくれる映画
- コートの驚きの使い方を教えてくれた(「えっ..!w」てなる。)
悪かった点
- 後半の尻つぼみ感( 企画の構造上?でも最後のお披露目感は好き )
- ドキュメンタリーのわりには結構オシャレ&狙い過ぎ?
評価:★★★ 普通に楽しめました。気分転換には良いと思う。
[ 予告編 ] 映画『365日のシンプルライフ』予告編 - YouTube
この映画を観たらグレーのロングコートが欲しくなる!
ちなみにこのアートワークのシャレた線画を担当したイラストレーターさんは『小笠原 徹』さんという方らしいです。このタッチ好きだな〜!
関連&オススメ映画!
モノから離れるって映画だとこれをちょっと思い出した。オススメ!