大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。
それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった……。(allcinema)
遊びじゃねぇーんだよ、バカヤロー!
【バトル・ロワイヤル】って名前がまずカッコイイよね!この本気感というか【ハンガーゲーム】じゃねぇよ...『ゲーム』って何だよ!「遊びじゃねぇーんだよ、バカヤロー!」ってな感じで今回は【バトル・ロワイヤル 特別篇】を鑑賞、無性にストレス発散でこういう映画が観たくなるんよね。
実はこの『特別篇』自体を観るのは初めてで、オリジナルVer.よりこっちの方がバックグラウンドが少し見えるのかな...?
とは言え『球技大会のバスケの試合シーン(?)』みたいな映像が場面場面で差し込まれるくらいで、「こんな薄い人物関係描写なら逆にいらないわ!」と、そこがいちいちタルかった印象。これを観るならオリジナルVer.の方がいい。
でも特別篇とか関係無くこのバトル・ロワイアル、前半は面白いんだよね!特に教師キタノがBR法の説明をしている時のワクワク感とかおれは結構好きで。
訳も分からず連れて来られ「これから殺し合いをしてもらう!」って言われても冗談半分で聞いていたのが現実に直面するあの感じ。今回もこの部分が観たかったので。
この恐怖の設定はなかなか超えられないぜ...!
「こんな老けた中学生の集まりがあるかっ!完全に高校生?下手したら大学生だろ...」とかツッコミどころは多々あるんだけど、やっぱりこのバトル・ロワイアルは原作の設定勝ちだなと思う。
『中学生の1クラスが最後の1人になるまで殺し合う』とか今考えてもヤバいなって、よくこんな禁断のヨダレもん設定を考えたなと思う。これを超える分かりやすくエグい設定もなかなか生まれないなと。似たようなのだと『担任の人気先生が受け持っているクラスの生徒の皆殺しにしようとする映画』【悪の教典】なんかはこれの影響を受けてるのかな。
映画の中身でいうと前半はワクワクするものの、トータルすると後半ツッコミどころが多すぎてもう拾いきれなくてドンドン減点されてっちゃう惜しい映画。
作り手側もこの設定に甘え過ぎて人が死んで行くことに慣れちゃった結果、一つ一つが雑になりエンディングはもうしょっぱい… 久しぶりに観たけど「こんなエンディングだっけ?」と思ってしまうほど。
藤原竜也/前田亜季/山本太郎/栗山千明/塚本高史/高岡蒼甫/柴咲コウ/安藤政信/ビートたけし etc. これだけ豪華キャストが揃ってるんだけどナイスなキャラがいなかったのが残念。
これなら変に中途半端よりも、原作通り主要人物だけでいいからもっと人間関係をちゃんと描いて見せたらかなり良い映画になっただろうな、素材がめちゃくちゃ良いのが揃ってるのにもったいないぜ!いっそ3時間くらいにしてもイイよ!
まとめ
良かった点
- 設定のエグさがイイよね!
- 先生がビートたけしっていう不安定さの安定感
- 前半のワクワク感が好き
悪かった点
- 中盤から段々と、終盤はかなり雑
- 豪華キャスト揃いなのにナイスなキャラがいない
- 特別編よりオリジナルVer.の方が良い?
評価:★★ うーん、イマイチ... 終盤にかけてドンドン下がっちゃった。
[ 予告編 ]
佐藤健/能年玲奈/東出昌大/吉高由里子/二階堂ふみ/染谷将太/綾野剛/石原さとみ/北川景子/岡田将生/前田敦子/高良健吾/小松菜奈/桐谷健太 etc. なんかの濃厚な『現代版 バトル・ロワイアル』が観たい! 教師役は武田鉄矢がいいな。
関連&オススメ作品!
バトル・ロワイアルに比べたらこっちの方がまだ全体的に面白いかな、原作の方がオススメ!