冬の凍てつく路上で行き倒れていた女性ジョーを自宅アパートで介抱する年配紳士セリグマン。心配する彼に、ジョーは驚くべき生い立ちを赤裸々に語り出す。
幼い頃から“性”に強い関心を持っていた彼女は、15歳の時に青年ジェロームを相手に初体験を済ませると、あとは欲望のおもむくままに男たちとの行きずりのセックスを重ねていく。ある時は、幼なじみのBとチョコレートを賭け、長距離列車の中でハントした男の数を競うジョー。そんな中、最初の相手ジェロームと思いがけない再会を果たすジョーだったが…。(allcinema)
『ヤリマンの思い出』観てみる???
ウィ〜〜〜〜〜ィィィ〜〜〜!
ニンフォ〜マ〜ニア〜ッ!
なんだかあのヘヴィメタなテーマソングの印象が強過ぎて、それが一番頭に残っている映画【ニンフォマニアック Vol.1】を鑑賞。本作は【ダンサー・イン・ザ・ダーク】やおれが寝てしまった【アンチクライスト】のラース・フォン・トリアー監督作。『Vol.1』ということで実質【ニンフォマニアック】前編になります。
この映画平たく言うと『道端で倒れてたヤリマンの思い出話を、介抱したオジさんが興味あり気に聞く』映画です。『性や欲求』に対して直球に生きて来た主人公の女性ジョーの生い立ちや今までヤッてきた思い出を『良さげ』に時に『アート気(げ)』『哲学気(げ)』『シャレオツ』に観せてくれる。
Vol.2と合わせて思い出が8章あるそうで、なんだかオムニバス形式の映像作品を子気味良くポンポンと観させられているような感覚。
普通なら生っぽくて毛嫌いしてしまう内容をルック的に綺麗にユーモアを混ぜつつ、『男をトイレに連れ込んでヤるくだり』を『釣り』とシンクロさせて観せたり、文字を画面に出したり、観る人をちゃんと楽しませようとした作りになっているから、
想像してるより全然観やすかった!
もっと凄まじい所業が観たい!
とは言えおれが思うのは園子温監督作のラップミュージカル映画【TOKYO TRIBE】の時にも感じた『普段そこにあまり触れてない人こそグッと来る』映画感というか。
こんな女性も結構いるだろうし、経験人数が多い人やエッチが好きな人なんかは【ニンフォマニアック】を観ても「なんかこの女ヤベ〜!すげぇ映画観てる!」みたいな感覚は薄いと思う。
SEX依存症の男を描いた映画【SHAME シェイム】を観た時にも「え、これでSEX依存症なの??」みたいな『そうでも無いな感』ってのはこの映画にも感じられた。
こういう系の映画なら、もっと観てるこっち側が心底ギョッとするくらいの凄まじい所業を観せて欲しい!
と個人的には思ったけど、これは次作『Vol.2』の方が激しそうなのでそっちに期待!でもそういう事を単に見せたい映画じゃないんだろうな。
あと思い出話だからどんどん歳をとっちゃうのがアレよね。ババアのニンフォマニアック(色情狂)を観せられてもね… 若いキレイなニンフォマニアックが観たいなら『Vol.1』だよ。
『Vol.1』の主役:若いジョーを演じているのはステイシー・マーティンという女優さん。これがかなりの美人さんで体当たりな演技を見せてくれます!ってか実際◯ェラしてねぇ?あれはフェイクなのかな?ってかモザイク邪魔だわ!
ステイシー・マーティン
ジョーのあっけらかんとした生き方は清々しいし、『トリッキーな修羅場シーン』も良かった。鬱憤溜まってる女性には気持ちいい映画じゃないかな。せっかくならVol.1と2をくっ付けちゃって4時間の1本の映画として観たかったな。
やっぱりあのインパクトある曲が良くてサントラ欲しいわ。最初と最後をあの曲で挟むことによって、この映画の『只者じゃない』感が結構出てる気がした。
まとめ
良かった点
- あの「ニンフォ〜マ〜ニア〜ッ!」の曲
- 欲求への肯定感と楽しませる観せ方
- ステイシー・マーティンちゃん
悪かった点
- 予告編の期待感よりもちょっと弱いかな( 前編なのでしかたないかな )
- Vol.1にはウィレム・デフォーが出ない
評価:★★★ 普通に楽しめました。Vol.2に期待してます!
[ 予告編 ]『ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2』予告編 ハードVer.(R18+) - YouTube
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『Vol.1』終わり方からして、これからどうなって行くのか楽しみだな〜!
※『Vol.2』のレビュー追加しておきました。
【洋画】ニンフォマニアック Vol.2 / ヤリマンの思い出話ついに完結!ラスト最高!!でも色々あれ...? - アバウト映画公園
『男版ニンフォマニアック』的映画、こっちはもうちょっと物語的。
ラース・フォン・トリアー監督作の『落ちる』映画。
合わせて映画【TOKYO TRIBE】の時の記事も。