韓国人留学生アジュン(キム・コッピ)は、日本人留学生仲間と共にロサンゼルス郊外の田舎町でのキャンプに参加する。彼女は英語の勉強に来たにもかかわらず、酒やドラッグやセックスにおぼれる日本人留学生たちを冷ややかな目で見つめていた。
同じ頃、殺人と強盗で食いぶちを稼ぐ兄弟が、アジュンたちのいるコテージに狙いを定めており……。(シネマトゥデイ)
要素は俄然アガっちゃう!
日本人女性監督によるオール海外ロケでスラッシャー映画!?しかも主演は『息もできない』のキム・コッピ。
これだけ聞かさせたら「もう期待値、俄然アガっちゃう!」そんな、そそられる映画【クソすばらしいこの世界】を鑑賞。タイトルからも攻めてそうっしょ!
サイコな兄弟が出てきて序盤から車のボンネットに女性の顔を叩きつけるシーンがあるんだけど、動きの勢いと結果&音がミスマッチだったり、見るからにありがちな海外のスラッシャー映画をいかにもなぞっただけの表面的なルックと流れで、
「あれ、これは普通に駄作…?!」「え~、単に日本人がそれっぽく撮るだけの寒い映画かよ…どうせならもっと独自の味出して来いよー!」と思ってたら、
中盤、いきなりの『ぶっ飛び展開』が待ってました…
『ぶっ飛び展開』を入れて来るぶっ飛び感
と言ってもこの『ぶっ飛び展開』が想像の斜め上と言うか、かなり呆然としてしまいやした。「えっ…」って。確かにわざわざキム・コッピちゃん呼んでオール海外ロケまでやってド普通のスラッシャー映画なんか撮る訳は無いんだけど...
なんだけど残念なことに結果その『ぶっ飛び展開』を上手く活かしきれて無いのよね。やるだけやって雑というか満足&ドヤ顔なっちゃって、その先特に面白くなったりする訳でもなく。
同一ショットが少ないのが残念だけど、ゴア描写はそこそこ頑張ってたと思う。でも殺人鬼が刃物振り下ろす→断面→振り下ろす→断面ってシーンの繰り返しだったり、最後の殺害のシーンは完全に当て振り過ぎてさすがに萎えるわ。
総合しても色々突っ込みドコとダメなトコが多過ぎて諸々消化しきれないし、やっぱり残念した!栗原類みたいなロンゲ野郎の声が小さくて何言ってんのか分からなかったり... キム・コッピちゃんは気軽にこんなん出たらダメよ!
全体的に怖さもエグさもハラハラ度も弱いです。
まとめ
良かった点
- 低予算の中のそこそこなゴア描写
- 予告編は面白そうに出来てる
悪かった点
- 『ぶっ飛び展開』がなんとも言えない...
- キム・コッピちゃんの無駄使い
- 突っ込みドコ&ダメなトコ多数
- 予告編の期待感を裏切る出来
評価:★ マジつまんねぇ... これより面白いスラッシャー映画は腐るほどある!
[ 予告編 ]『クソすばらしいこの世界』予告編 - YouTube
関連&オススメ作品!
【悪魔のいけにえ】
スラッシャー映画のクラシック、序盤はノリは意識してるよね。
【ファニーゲーム U.S.A.】
殺人鬼兄弟の要素はファニーゲームっぽいな。是非ともファニーゲーム日本版が観たいな。
【キャビン】
これくらいのサービスシーンがあるトリッキー展開なら良かったけど。好きな作品!