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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

【感想】紙の月 / 宮沢りえが体現して魅せてくれた『欲望』と『希望』と滲み出るエロス!!!

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あらすじ:1994年。エリート会社員の夫と2人暮らしの主婦、梅澤梨花(宮沢りえ)。銀行の契約社員として外回りの仕事を任されるようになった彼女は、顧客の信頼も得て、上司からも高く評価される。しかし家庭では、夫との冷めた夫婦関係に空しさを抱き始めていた。そんなある日、外で顔見知りの大学生・平林光太(池松壮亮)から声を掛けられる。彼は、梨花の顧客・平林孝三(石橋蓮司)の孫だった。

これをきっかけに、若い光太との逢瀬を重ねるようになり、久々に気持ちが浮き立つ梨花。ある時、化粧品売り場で持ち合わせが足りないことに気づいた彼女は、客から預かった金に手を付けてしまう。すぐに戻すから大丈夫と自分に言い聞かせる梨花だったが、それが転落へと向かう暴走の始まりだった。(allcinema)

 

は〜、宮沢りえ最高!!!!!

思わぬところからの衝撃作【パーマネント野ばら】、淡々としたトーンで学生生活をえぐって来る【桐島、部活やめるってよ】の吉田大八監督、宮沢りえ7年ぶりの主演映画【紙の月】を鑑賞してきました。

 

【腑抜けども、悲しみの愛を見せろ】ではサトエリを【パーマネント野ばら】では菅野美穂を【桐島、部活やめるってよ】神木隆之介を好きになったように、本作では宮沢りえの『女性』としての魅力を存分に味わえる作品だった!輝いてました!

宮沢りえ、好きっす!!

 

ここ最近観た映画の女優さんの中でも頭一つ抜きん出てるなと... なんと言っても大人の『滲み出るエロス』にヤラれました。こんなにも宮沢りえっていう女性は『男』というモノをくすぐるのかと…

元々の魅力と演出やカメラマンの撮りか方も相まっての威力倍増!多分おれが思うに年齢を重ねての『今』が一番仕上がってると思う!絶頂!

今にも涙を流しそうな目、浮き出る鎖骨と維持されたスタイル、髪の量が少なめのショートカット、ちょっと高めの優しい声、心許した相手に見せる純粋無垢な笑顔。

役としてもかなりのハマリ役で、感覚で言うと【ウルフ・オブ・ウォールストリート】のレオナルド・ディカプリオ、【ダラス・バヤーズクラブ】のマシュー・マコノヒーばりの入り感&熱演でした。【悪人】で深津絵里が色々な賞を取ってたけど、それより良かったです!

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もう、男はとりあえず観に行け!

あれ?個人的にツボなだけ..?

 で、池松壮亮はぶっ飛ばす!そんな宮沢りえとエッチし過ぎ!【愛の渦】とかでもそうだけど他の映画込みでエッチし過ぎだろ。クソッ!

 

 前作同様『気付き』の映画! (※以下、若干内容に触れてます)

映画の内容は安定感ある感じでした。派手なシーンは無いんだけど決して眠くならない良い具合のトーン。宮沢りえ演じる梨花が初めて罪を犯すくだりは無理なく入れたし、上手いなと。吉田大八監督が得意とする人間味の細かいディテールなんかもしっかり観れるし、しょっぱなのシーンに戻るタイミングや『行くべき場所』の使い方なんかも良かった!

 

横領は犯罪だし「ふざけんな!」だけど、彼女にとってはあの時間や行動に悔いは無いし、幸せだったんだと思う。あのままつつがない生活を送っても彼女には『孤独』しかなく、誰しもが持っている『ある種の願望』を自分の安定した生活や未来を捨てて体現して見せてくれた。【桐島、部活やめるってよ】と同様に『気付き』が含まれてて、ふと傍観してたこっち側をえぐって来る。

別に「罪を犯してまで... カッコイイ!」とかとか言ってるんじゃなくて、題材と宮沢りえを通して『諦めてた何か掴むために、行動を起こす力』を感じた。すげぇ行動力だなと!あとポテンシャルを秘めた女の底力!

 

Perfumeの【マカロニ】のMVののっちを彷彿とさせる、最後、梨花がもう何もかも捨てて、放たれた鳥のように『走るシーン』が良かったかな。

MVののっちは下手(左)から上手(右)に走って行くのに対して、宮沢りえは逆の上手(右)から下手(左)に走って行く見せ方が『希望の先の過酷さにあえて自ら向かう』ような『今まで我慢して過ごして来た時間をこれから取り戻しに行く』ような、単なる『この先に純粋な希望がある』ように見せないところは意識してるのかなと思った。

参考までに、終盤のシーンです→ [MV] Perfume 「マカロニ」 - YouTube

 

内容然りこの辺の心情も、同性の女性の方がグッと来るんじゃないかと思う。大八監督余韻を残すな〜!

ただ序盤の池松壮亮演じる光太との関係が始まる流れとか、ところどころ現実味が無かったり、ラストシーンはありがちなパターンで余計かなと思ったり、正直映画としては【桐島、部活やめるってよ】には及ばないかな。

 

男性は宮沢りえの魅力に、女性は主人公梨花の心情に、男女で観るポイントが違う作品かなと。その後で意見交換するのも楽しいと思うような映画でした。

男よ、主婦をあ〜いう風に追っかけても、あ〜いう展開には決してならないから勘違いしないように!でも【ニンフォマニアック】よりは断然エロいんでオススメです。

 

おれは宮沢りえを2時間見れただけで1800円払った価値はあった!

 

まとめ

良かった点

  • 宮沢りえをとことん堪能できる
  • 誰でも起こりうる『ズブズブ』感
  • 題材を通して見せる『普遍的なメッセージ』

悪かった点

  • 池松壮亮の「またか...」な役どころ
  • ちょいちょい出る現実味に欠ける展開

評価:★★★★  結構良かったぜ!

映画としては3点、宮沢りえの魅力だけで+1点!宮沢りえじゃなかったらきっと乗れなくて2点です。

[ 予告編 ]

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桐島、部活やめるってよ

あえて雑に言うと【桐島、部活やめるってよ】は男性仕様で【紙の月】は女性仕様みたいな。

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悪人

映画のトーンとしては近いものがある。深津さんよりも宮沢さんだな〜!

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愛の渦

最近、池松壮亮の俳優としてのポジションが絶妙で羨ましいなと思う。

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パーマネント野ばら