どうもアバウト男です!
前回から連チャンになりますが『一気にレビュー企画』をやろうと思います!
観てからだいぶ経って1つの記事としてそんなに具体的な感想が書けなかったりな『一気にレビュー用』の映画がなにげまだまだ溜まってるので、今回はバラエティ豊かな全10作品となります。
最近観た映画を一気にレビュー
第8弾
それではレビュースタート!
誰も知らない (2004)
とある2DKのアパートに引っ越してきた母けい子と4人の子供たち。しかし追い出されるのを恐れるけい子は、自分と12歳の長男・明(柳楽優弥)だけの2人暮らしと大家に嘘をついていた。けい子は子供たちにも近所にバレないようにと言い聞かせる。兄妹たちは父親がみな別々で、学校に通ったこともない。けい子がデパートで働き、明が母親代わりとなって家事をし、兄妹の面倒を見ていた。
それでも家族5人、それなりに幸せな日々を送っていた。そんなある日、新しい男ができたけい子は、わずかな現金を残して突然家を出ていってしまうのだった…。(allcinema)
【そして父になる】そしてこれから公開される【海街diary】の是枝監督を一躍有名にし『巣鴨子供置き去り事件』を題材として映像化した【誰も知らない】を観よう観ようと思いつつまだ観ていなかったのでこのタイミングで鑑賞。
全体的に長〜く地味で淡々とした映画だった。
この作りこそが、どこにでもあるようなマンションの一室で子供達が何もない日々をただ生きるために費やす『果てしなさ』にも感じられ辛かった。
とは言えこの題材を扱うにしては、かなりソフトだなと思う。あんな一夏の思い出的な描き方より『生の執着と現実』とか『ネグレクトの悲惨さ』とかもう少しちゃんと見せてよ。目を背けたくなる様な光景を。
子供をある種洗脳して軟禁状態にするクソな母親ズラした女の遊び惚けてる姿とかもっと見せた方が良いよ!メッセージとしても弱いし、『子供は(人って)強い!それでも生きて行く...』みたいな着地にも見えてしまう。あえてそういう路線で映像化したんだと思うけど。
柳楽優弥がグレて【クローズ EXPLODE】であぁなっちゃうのも分かる!
評価:★★ うーん、イマイチ... 有名作品ってのとこの題材だけあってちょっと期待外れだった。
プロジェクト X (2012)
トーマス、コスタ、JBのイケてない3人の高校生たちは、トーマスの両親が不在の日を狙って誕生日のパーティーを開くことを計画する。目立ったことをやって忘れられない日にしたいと、パーティーの宣伝を大々的に始める彼らだが、噂が噂を呼び、想定外の人数が集まってしまう。そして会場の乱痴気騒ぎが次第にとんでもない方向へ発展するのだが…。(allcinema)
ボンクラ高校生が親のいぬ間に一発逆転をかけたハウスパーティーを開くんだけど、だんだんとエスカレートして行ってパーティー野郎どもが集まるカオスな空間に変わっていく様をPOV形式でバカ&楽しく&ファンキーに魅せる映画!
製作に【ハングオーバー!】シリーズのトッド・フィリップスも参加してるんだから間違いないでしょ。
外国ならではというか誕生日会と称して家にメッチャ人を呼んでDJが爆音を流し、飲んでキメてエッチな事を目論んで「フォーーーーーー!」みたいな。この文化少し憧れるな。ちょっと羨ましいぞ「おい!おれもプールにダイブさせろ!」ってな気分でライトに観れます。
みんなタガが外れて行ってどうでにでもなれってんだ!なテンションが観てて楽しい。これといって内容なんか無いのよ。これが海外の高校生の底力&青春だ!
評価:★★★★ 結構良かったぜ!異質な映画として個人的には好き!
使われてたパーティーチューンな曲が印象的だったのでこちらを↓
[Project X Movie Music] Heads Will Roll (A-Trak Remix) - Yeah Yeah Yeahs
イコライザー (2014)
ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。
ある夜、少女の娼婦:テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。(シネマトゥデイ)
結構去年公開されてた映画では意外な話題作として名前はちょくちょく聞いて楽しみにしていた【イコライザー】をようやく鑑賞!
強ぇー この男強過ぎる!
主人公:マッコールは多分映画史の中でも殺す事にかけてはトップクラスに『強い男』ですね。もうプロフェッショナル!ある意味平穏に暮しているコイツに目をつけられた悪党はご愁傷様。
戦闘に入る前の洞察力描写とかヤるって決めてからタイムを計ったり、DIY精神溢れる仕掛けなどそれを淡々と遂行していくスマートさ、あの余裕の無表情はカッコイイ!
ある意味強過ぎるので終盤のカタルシスは並なんだけど… でもこれ見ちゃうと第2弾熱望しちゃいます!
クロエちゃんは友情出演レベルなのでそんなに堪能は出来ないっす。あの多少のムッチリ感は役作りなのかな?
評価:★★★ 普通に楽しめました。アクション映画としては申し分ない。
[ 予告編 ] 映画『イコライザー』予告編 - YouTube
俺たちニュースキャスター (2004)
1970年代のサンフランシスコ。地元テレビ局の人気ニュース・キャスター、ロン・バーガンディ(ウィル・フェレル)は、おバカな仲間たちと街を闊歩し、何でもやりたい放題の日々を満喫していた。そんな中、キャスター志望の野心溢れる女性ヴェロニカが入社してくる。間もなく惹かれ合うロンとヴェロニカ。
しかし、ヴェロニカがメインキャスターに抜擢されたことをきっかけに、2人の間には亀裂が生じ始める。それはやがて、ライバル他局のキャスターたちをも巻き込む激しいバトルとなり、収拾がつかなくなっていくのだが…。(allcinema)
ホント『THEバカ映画!』の称号を与えたいくらいバカの盛り合わせ作品。やり過ぎとかチープとか下品とか雑とか関係無い! それが俺たちだと言わんばかりに『くだらなさ』の垂れ流し。
アドバイザーにその辺の高校生のガキを数人入れてんのか?ってくらい、学生ノリなアホシーンもチラホラ。むしろこれくらいやり過ぎちゃう方が好きですね!
でよくよく監督見たら大好きなコメディ映画【アザー・ガイズ】撮ってる人なんだと納得。ウィル・フェレルの真面目な顔が既に面白いって相当な武器だよな。
評価:★★★ 普通に楽しめました。コメディ好きで未見の人は必見の1本!
友よ、さらばと言おう (2014)
刑事のシモン(ヴァンサン・ランドン)とフランク(ジル・ルルーシュ)は長年コンビを組んできたが、シモンが車で人身事故を起こしてしまい服役。6年後、出所したシモンは職を得るも離婚してすさんだ生活を送る中、息子がマフィアの殺人現場を目撃したことから命を狙われていることを知る。大切な息子を守るため、シモンは元相棒フランクの協力を得てマフィアに立ち向かう。(シネマトゥデイ)
コンパクトにハラハラさせるって意味では過去作【この愛のために撃て】と路線は似てるけど、そこにバディものが追加されたような感じのサスペンス・アクション。
見せ方・カット割りの豊富さで、割と王道なシチュエーションなのに飽きずに自然に引き込まれた。枯れたオジさん2人の奮闘ぶりが魅力的だ!『リーアム・ニーソン映画』が好きな人にはツボりそう。
導入の人物関係がちょっと分かりにくいのと、敵が果たしてどこまでいるのか?とか、ラストの過去の真相の納得しにくさとかあるけど、だらだらせずにコンパクトにまとめてるので、ビジュアルのよりも思ったより取っ付き易くて、平均点以上の作品だと思います!
評価:★★★ 普通に楽しめました。この監督の次回作に期待!
[ 予告編 ] 映画『友よ、さらばと言おう』予告編 - YouTube
フランシス・ハ (2012)
バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。(シネマトゥデイ)
だら〜とベビスターラーメンを摘まみながら観るのには調度いい力の抜けた映画。
フランシスはどこにもイマイチハマってない呑気な暮らしをしてるアラサー女子(子供っぽい)、親友のとルームシェア解消や夢の挫折に直面しつつ、この状況に立たされた今何が出来るんだよ?と。
軽快な音楽に彼女の独特なキャラから終始緩い空気は漂うも、同年代として考えされられたり勇気を貰ったり!今頑張んなきゃいけないのに腰が重い人にオススメな作品です!90分無いので観やすいよ。
評価:★★★★ 結構良かったぜ!最後良いところに着地してくれたのでグッと来ました。
[ 予告編 ] 映画『フランシス・ハ』予告編 - YouTube
トータル・リコール (2012)
容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。
ある日、工場で働くダグラス(コリン・ファレル)は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー(ケイト・ベッキンセイル)が襲ってきて……。(シネマトゥデイ)
テレビ放映での鑑賞。SFな乗り物とかアイテム・施設、それを活かしたアクションはそこそこ楽しかったんだけど、それでも凄く地味な印象しか残ってない。それっぽいんだけど、見せ方か鈍臭いのかな?
久々のコリン・ファレルもそんなにグッと来なくて、他のキャストもあまり魅力的な人はいなかったな。
元祖シュワちゃんの【トータル・リコール】は未見。どうやら本作より評判良いのでそっちを観てみたい。こっちはオススメしません!
評価:★★ うーん、イマイチ... もろもろ中途半端でした! 予告編の感じも嫌い。
[ 予告編 ] 映画『トータル・リコール』予告編 - YouTube
tokyo.sora (2001)
東京の空の下。6人の女の子の物語。台湾からの留学生は、絵のモデルをしながら日本語を勉強している。好きな人が日本人だから。美大生のコは、デッサンモデルの豊かなバストを見て、自分の小さな胸のことで悩み始める。
留学生と同じアパートの隣に住む売れないモデル(本上まなみ)は、いつもメガネをかけてオーディションとティッシュ配りの毎日。流行らない喫茶店のウェイトレスは、マスターと雑談をしている。ランジェリーパブで働く小説家志望のヨーコ(板谷由夏)と美容師見習いのユキ(井川遥)。6人それぞれの日々が淡々と過ぎてゆく…。(allcinema)
最近ハマっている女優:板谷由夏の若かりし頃目当てで鑑賞。浅いトーンの画がその年代の映画っぽくて嫌いじゃないだけど、薄ーーい!最近こういう映画無くなったなぁ。
ほとんどなんも無しに数人の女性の日常が紡ぎ合わされ流れて行く。それぞれがどこか無気力でその冴えない日々の中でなんかカチッとハマってないのは分かってる。
この頃と今の板谷由夏を見ると良い歳の重ね方をしるなぁと、素敵です!板谷由夏の湯船に浸かりタバコを吸うシーンが好き。
【フランシス・ハ】はカラッとしてて、こっちは淡白。そのギャップを楽しむのもアリ。
評価:★★ うーん、イマイチ... 本上まなみの冴えないんだけど『隠せない実は良い女』感が好き。
クライモリ デッド・ホテル (2014)
山奥のホテルを訪れたダニーとその友人たち。楽しいひと時を過ごしていた彼らだったが、宿泊している他の客が失踪したことを知る。そんな中、ダニーの仲間も1人、また1人と姿を消す……。
ホテルでは“奴ら"による人間狩りが行われていたのだ! 恐怖に怯え、必死に逃げ惑うも、次々と残忍な方法で殺される若者たち。はたして、生きて帰ることが出来るのか!?(amazon)
おいおいおい、どういうことだこりゃ!ヌルいわ、ヌルい!ヌルーい!
オープニングはそこそこ良くて期待値が上がったのに(結果ここがピーク)、終盤までちょいちょいと殺しはありつつもマッタリ…
どんどん減速&クソになってって、後半思い出したように畳み掛けるも全部薄味で取り戻し不可。
無いようでホントに無いドラマ性重視のため殺しのバリエーションも寂しく新鮮味もゼロ。これは完全なる駄作!!【クライモリ】シリーズは【ファイナル・デスティネーション】シリーズ並みに楽しみなのにガッツリ裏切られた。
評価:★ マジつまんねぇ... ちなみに観るなら4作目の【クライモリ デッド・ビギニング】がオススメ!
ランナウェイ・ブルース (2012)
弟のフランク(エミール・ハーシュ)と兄ジェリー・リー(スティーヴン・ドーフ)は、アメリカのリノで生活している。ある日、ジェリー・リーが車で少年をひいてしまい、警察の追及から逃れるため、二人はフランクのかつての恋人アニー(ダコタ・ファニング)のいるエルコへ向かう。
今でも愛するアニーとの関係に悩むフランクだったが、そんな中、ジェリー・リーの足のけがが悪化し始め……。(シネマトゥデイ)
名前も聞いたことなかったし期待していなかったんだけどそれなりに楽しめた『兄弟映画』だった。
ちょいタルめで全体的に暗いんだけど、時折挟み込まれる弟の話す空想の物語がアニメーションで流れる辺り、タッチ含めて好きでその間は兄弟同様に暗い現実から逃避できるような感覚に。それこそ逃避行映画だなと!
感情移入はあまり出来ないけど、表情の使い分けが上手いスティーヴン・ドーフの病んでるダメ兄貴っぷりや、弟を演じたエミール・ハーシュも堅実な演技、使われる音楽も結構良かったね!
久しぶりに見たダコタ・ファニングの『安達祐実』感は残念に思いつつも、日本でいう池脇千鶴ポジションを得たような、逆に良い意味で歳を重ね枯れてた。
評価:★★★ 普通に楽しめました。俳優人の演技は申し分ない!
[ 予告編 ] 映画『ランナウェイ・ブルース』予告編 - YouTube
この中でオススメ(好き)順はこちら!
- プロジェクト X
- フランシス・ハ
- イコライザー
- 俺たちニュースキャスター
- 友よ、さらばと言おう
- ランナウェイ・ブルース
- 誰も知らない
- tokyo.sora
- トータル・リコール
- クライモリ デッド・ホテル
1位は【プロジェクト X】!映画としては【フランシス・ハ】【イコライザー】の方が面白いけど、非日常へのトリップ感や現実逃避感、何も考えずに観れるって面でオススメしたい。
オジさん好きには【友よ、さらばと言おう】、兄弟がいる人は【ランナウェイ・ブルース】はグッと来るんじゃないでしょうか?
最下位は断トツ【クライモリ デッド・ホテル】ですね。シリーズの中でも一番面白くないし心底ガッカリしました!
過去の【一気にレビューの企画】はこちらから↓