あらすじ:年に12時間だけ、殺人を含む全ての犯罪行為を合法にする法律が定められたアメリカ。パージと呼ばれるその日を迎えたジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は、最先端のセキュリティーシステムによって保護された自宅で妻子たちと夜を過ごすことに。だが、パージがスタートするや、ある男がジェームズの家に助けを求めてやって来る。
息子がセキュリティーシステムを解除して彼を家にかくまうが、男を殺そうとする近隣住民が続々と集結。暴徒と化した彼らに囲まれたジェームズたちは反撃に挑むが……。 (シネマトゥデイ)
ガキはちゃんと躾とけよ!
あーー、イライラするわ!!
この後、ちょっと病んでる息子が1人逃げ惑う見ず知らずの男を家に招き入れるトンデモ展開から様子が一変する。
というか、このしょうもないクソガキ!こいつの諸々の行動には心底乗れなくて、病んでるからとかチョット顔が可愛いからって見過ごせないぞ。こんな奴いるか?!これが無きゃ始まらないってのは分かるけど、もっとなんか自然な流れあるだろ…
頭のおかしい彼氏と関係を持ってる姉ちゃん含め「ガキはちゃんと躾とけよ!」という教訓映画でもありますね。
映画の意図とは違う強烈なメッセージと、純粋なイライラをここまで突き付けて来るとは思いもよらなかったぜ!この一家の危機管理能力がそもそも低かったり、子の親も親で中盤の理解しがたいジェームズの決断もなんだかなぁ… と。
良い素材なのにバカヤロー!!
乗れない行動からあれよあれよとストーリーが展開していくから、ただそのまま見送るしかなく、逃げ込んだ男を追って家を訪れたマスクのイカれ野郎達が家に乗り込んで来るたりは完全に【サプライズ】とシンクロ。マスクの造形や衣装・雰囲気といい美味そうな素材は揃ってるのに。
驚かせ方やアクションは結構見ごたえアリで、後ろの人の驚く声と驚きのあまりびくんとさせる足がおれの椅子のケツ辺りに何回か当たるくらいに。女が潔く大型のナイフを振り下ろす辺り好きです。
その点取り戻しかけたかに見えたけど、最後いかようにも『快作!』な展開に落とし込めるところを全てスルーして、相当肩透かしなところに着地していくのはいかん!ここもバカヤローですね。監督何やってんだよー!本作の監督はイーサン・ホーク出演作でも特に好きな【アサルト13 要塞警察】の脚本を担当したジェームズ・デモナコ。
凄い良い素材と見せる腕はありながら、飲み込みにくいクソッタレな展開に、何とも不思議な映画を観たような感覚に。
製作が【パラノーマル・アクティビティ】のジェイソン・ブラムと【トランスフォーマー】のマイケル・ベイのタッグだから『勢い重視のガサツな感じ』はしょうがないのかな。すぐに公開される続編【パージ:アナーキー】もどうなるのやら。
でも改めて、銃はいとも簡単に人を殺せる道具なんだなと再認識。銃声がやたら際立ってて、その辺りはちゃんと怖かった。
まとめ
良かった点
- 心底ゾッとする極上の素材
- 安定のイーサン・ホーク&イカれマスクの集団
- 驚かしやアクションの見せ方
悪かった点
- 心底乗れないガキの行動とジェームズの決断
- なんだかんだでスカしたラスト
- 細かい部分の説明不足がちょいちょい消化不良
評価:★★★ 普通に楽しめました。
色々と言っておりますが、こういう作品は大好物です!
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パージ:アナーキー
本作は室内での闘いだったのが、この続編は野外っぽいのでどう広がって面白く見せてくるのか楽しみ!イカすマスク率高め。
アサルト13 要塞警察
こう考えると『建物の外からの襲ってくる脅威』って内容だと、なんか【パージ】とも通じるかもね。
サプライズ
マスクのイカれ野郎達が家に訪れるジャンクなホラー映画。あの曲もエグさも嫌いじゃない!