あらすじ:田舎町に暮らす11歳の女の子ライリーは、父親の仕事の影響で都会のサンフランシスコに移り住むことになる。新しい生活に慣れようとするライリーの頭の中では、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカたちが、ライリーの幸せのためという強い気持ちが原因で衝突していて……。(シネマトゥデイ)
製作国:アメリカ 上映時間:102分 製作年:2015年
監督:ピート・ドクター
カナシミは必要なんだ!
去年【ベイマックス】を観に行った時に初めて予告を目にしてから「あ、これは観るヤツ!」と決めていた【インサイド・ヘッド】がようやく公開になったので、ムビチケ買って観て来ました〜!
【ベイマック】時にアニメで字幕を読む違和感と、画を存分に堪能できたかったので、今回は吹き替えで鑑賞。
面白かった〜!ラストには涙。
小さい子から大人まで楽しめる作品って何気一番難しいであろう括りの中、誰もが持つ『感情』や『思い出』をテーマに、可愛らしいキャラ、魅力的な設定や色使いでイマジネーションたっぷりに具現化し、とことん楽しませくれるなんて、凄い高い次元のクリエイティブだなと感心してしまう。
さすが世界のティズニー!世界のピクサー!
生まれた時から『感情』が芽生え脳の中に住み着いて、その宿主を幸せにしようと日々見守り・調整し奮闘してる。思い出を玉として管理し、性格という世界を構築する、こういう具現化だけでワクワクされられる。
キャラで言うと特に大竹しのぶが声優を務めた青くてぽっちゃりしてネガティヴなカナシミのキャラが好き!ゆるさと可愛さといい味を兼ね備えていて、過去のピクサー作品の中でもキャラとしてかなりツボを突かれた。
感情の中では疎ましがられる悲しみ、だけど悲しみあっての喜びであり、それぞれの感情が不可欠なんだと分からせるにあたり、メインであるヨロコビの鬱陶しさ具合もムカつくんだけど良し!
このウザさもあえて「今、俺のムカムカが働いてるな」と映画と同じように感情を意識さてるような狙いもあるんだと思う。それ含め普段生活している中で、実際自分の頭でも色々な感情が右往左往しバランスを取ってくれてるんだと思うと面白い。
匠の熱意が楽しませる!
夢を見る構造や、深層心理や、昔聞いたCMの曲がふと過ったり人生の中でのあるあるネタなどを分かりやすく盛り込みそれを脳内の『世界』で魅せる。
さりげない部分だけど色や形・質感一つ一つのディテールが考え抜かれていて、幅広い層を楽しますって事にプロフェッショナルな大人たちが本気で練ってくれたんだろうなと、匠な熱意を感じた。実際にピート・ドクター監督が自身の子供を姿を見てそれを映画に落とし込んだそうな。
感情が人間の行動を操ったりコントロールし過ぎな部分(マジンガーZ的なロボ感)はちょっとやり過ぎに見えるけど、ライリーがまだ感情のコントロールが覚束ない子供だって言うのと、人間に留まらず生き物と感情との繋がりを分かりやすく表現出来てるのかなと。
そういう事はそこまで気にならずラストはライリーに感情移入して泣いたよね。
経験をそれなりに重ねている大人の方が色々理解できる分楽しめる作りではあるんだけど、子供は子供でヨロコビとカナシミの冒険を純粋に楽しめると思う。
ただ一言言いたいのは、本編が始まる前のグーグルの宣伝やドリカムの歌、短編の島の物語があるせいで、TOHOだと上映予定時間の30分後からようやく本編が始まって、あれは待たせ過ぎよ… マジで。
まとめ
良かった点
- 子供も大人も楽しめる作品
- 脳内をイマジネーションたっぷりに具現化
- カナシミのゆるい可愛さ
- 声優のハマり
悪かった点
- あんまり無いかな… 強いて言うなら上映前のチンタラ具合
評価:★★★★ 結構良かったぜ!個人的には【ベイマックス】より良かったかな。
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【インセプション】
夢の世界を魅力的に具現化して魅せてくれた作品。
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