靴職人を志す15歳の高校生タカオは、雨が降るといつも学校をさぼって公園で靴のスケッチに熱中していた。そんなある日、彼は27歳のユキノと出会い、雨の日だけの再会を繰り返しながらお互いに少しずつ打ち解けていく。
タカオは心のよりどころを失ってしまったユキノのために、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作ろうと決心する。(シネマトゥデイ)
雨の日がちょっと良く思える
CineFixが『最も美しい歴代アニメ映画トップ10』を選出し、その1位に輝いたとのニュースをネットで見かけて気になりHuluであったので鑑賞。
で感想はというと
極力避けたくて表現しにくそうな『雨』や『水』の描写をこれでもかとふんだんに盛り込み、日の入り方や当たり方、緑の濃淡、空のググラデーションに流れる風など、何気ない日常を魅力的に且つやり過ぎかってほど彩っていた。
初っ端のシーンは「実写?」と思ってしまうほど、確かに雨や水の表現に特化している。水たまりや池の波紋や写り込み、豪雨の時の池に漂う靄(もや)、植木鉢に溜まる水の表現は中でもリアルで良く出来てた。琴線に触れるシーンがあると嬉しいね!ちゃんと日頃から観察してるだろうな〜、思わず映像だけずっと観ていたくなる。


アーティスト:秦基博に嫉妬する
まとめ
良かった点
- 雨や水を中心とした美しい映像表現
- 妄想から出て来たようなユキノの存在感
- エンディングの曲
悪かった点
- 気恥ずかしいストーリーというか作り (現代版【耳をすませば】的なことがやりたかったのかな?と思ったり)
- やっぱ短いな〜、90分くらいの話でもう少し積み重ねと細かい描写に、気持ちを揺り動かされてたら溜まんなかったね
評価:★★★ 普通に楽しめました。あれだけの映像美を46分見せるのも大変なんだろうな〜、今後の長編に期待!!! 観るなら是非とも予告編を見ないで本編を観て欲しいかな。
[ 予告編 ] 映画『言の葉の庭』予告編映像 - YouTube
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この映画の映像を観た瞬間に「アレか〜!」と気付いたのは、この映画の新海誠監督って、あのやらたクオリティ高いアニメーションで展開する大成建設のCMをやってる人なんだね。
TVで見かけた時は凄い綺麗なアニメーションだなと強烈に印象に残ってて。光の色を強調させて世界を鮮やかに魅せるテイスト良いですね!見た事人も多いんじゃないかな?
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