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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

【感想】エベレスト 3D / 息苦しい!過酷な大自然の前に『人間のどうにもならなさ』が露呈する!!!

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あらすじ:世界にその名をとどろかせるエベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:121分 製作年:2015年

監督:バルタザール・コルマウクル 脚本:サイモン・ボーフォイ / マーク・メドフ

キャスト:ジェイソン・クラーク / ジョシュ・ブローリン / ジョン・ホークス / ロビン・ライト / エミリー・ワトソン / キーラ・ナイトレイ / サム・ワーシントン / ジェイク・ギレンホール 等 

 

とにかく観ていて疲れるし息苦しい!

豪華なキャスト陣と「これはなんだか凄そうだな...」と感じさせる予告編から気になっていた【エベレスト 3D】。雪山映画は【バーティカル・リミット】くらいしか観た事ないレベルの興味しかないジャンルなので、どんなものか今の映像技術込みで期待して観て来ました。感想は、

 

映画を観てる間はキツくて、苦しくて、疲れて、尚且つそこに色々な感情がひしめいて、標高の高い酸素の薄い場所にいるみたいな感覚でした。

俺は結構好きですね〜!

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この映画あまり前情報を入れてなかったんだけど、1996年に起こったエベレスト登山史上かつてない大規模遭難事故を元にして作られた実話ベースの映画でした。

山に魅せられた登山家(顧客)とエベレスト登頂をサポートするツアーガイド達が対峙するコントロール不能な大自然。エベレスト自体が大きな墓標のように見え、そのてっぺんにタッチして帰って来る、遠足じゃないけど下山して戻って来るまでが登山なんだなと。一つ一つの判断が数分・数時間後の生死を分ける儚い独特な怖さがある。

 

大金を積んでアマチュアの(と言ってもそれなりに経験を積んだ)登山家が参加するエベレスト登山ツアーが当時流行って、プロの登山家がリーダー兼ガイドになってチームを作って数人で登って行く。

当たり前なんだけどエベレストに挑む人ってそう簡単に現地に行ってさらっと登れないよなと。どのチームと登るかが重要だったり、高地での身体の慣らしやドクターチェック、高山で身体に出る症状なんかの諸々の描写が新鮮でしたね。

拠点となるベースキャンプがすでに富士山より俄然高い標高5000m超えの場所にあって、そこから標高8848mのエベレストの頂上に登って帰って来るってんだから、それっだけでもやろうとしてる事のヤバさが分かる。

ベースキャンプでの出発前の楽しそうな合宿ノリと、その後に起こる想像だにしない悲惨な事故とのギャップが振り返ると凄く苦しい。

 

 

『人間のどうにもならなさ』が露呈する

元々過酷なトライに予期せぬトラブル、悪天気とが重なり最悪の極限状況を作り、寒さ・体力・酸素とタイムリミットが迫る中『人間という生き物のどうにもならなさ』が姿を現わす。

「登らせてあげたい」「助けてあげたい」「何とかしてあげたい」と思う人間の『良い部分』と、その反面エゴや過信、人に良さや情が湧いてそれによって結果自分を最悪の状況に追い込むハメになったりと、残念で歪な『悪い部分』とが混在し、なんて人間は不器用な生き物なんだと思わされる。

大金を払って自ら過酷で死と隣り合わせなエベレストに挑むって行為も一種の『どうにもならなさ』なのかな。

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実話ベースなので『出来事』の映像化に比重が掛かってる分人物描写が薄いとか、情報や登場人物が多いので色々と把握するの大変だったり、登山中はかなりの装備なので誰が誰だか分かりにくかったり、実話だけに後味が何とも言えなかったりと、観た人の中では賛否両論ある決して分かりやすくスコーン!と抜ける作品ではないと思う。

なんだけど3Dによる大自然の映像体験も相まって、個人的にはかなりグッと来てしまいました。心臓をギューっと掴まれてる感じっす、手の跡が付くぐらい後にも引く。

 

キャストでいうと、実質的な主人公:ロブを演じたジェイソン・クラークの優しが見えるリーダー感はハマってましたね。コイツどっかで観た事あるなと思い返したら【猿の惑星:新世紀(ライジング)】のアイツか。

カメレオン俳優のジェイク・ギレンホールの山男っぽさもカッコ良かったし、ジョシュ・ブローリンのちょっと周りより実力不足なんだけどノッてるオジさんぶりも絶妙!その中でも印象的だったのが出番はそこまで無いんだけどキーラ・ナイトレイの涙&リアル鼻水。さり気ないけどあの場面で感情表現と表情といい演技上手いなぁ。

 

疑似体験というか、自分が経験し得ないものを見せれくれるって映画の醍醐味として、この作品を観れて良かったなと思います。決断・判断の大切さを意識する作品でした。

 

まとめ

良かった点

  • あまり普段観る事のない登山に関する諸々の描写
  • 過酷な状況を疑似体験してるかのような息苦しさ
  • 人間のどうにもならなさが滲み出る
  • 3Dと大自然による映像美

悪かった点

  • 情報過多で1度観ただけでは全てを把握しにくい
  • 吹雪も吹き荒れて何が起こったのかちょっと分かりにくい場面があったり

評価:★★★★  結構良かったぜ!

3Dを謳ってるだけあって、これは是非とも映画館で観なくちゃいけない作品ですよ。映画が終わった後の何とも言えない空気感も含めて感じて欲しいですね。今のところエベレストに登る予定は無いです。

[ 予告編 ] 映画『エベレスト 3D』日本版予告編 - YouTube

[ 映画館を探す ] 「エベレスト 3D」の映画館(上映館)を検索 - 映画.com

 

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