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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!

【感想】2001年宇宙の旅 / 色褪せないビジュアルセンスに、静かにゾッとさせる異端で壮大な作品!!!

洋画 【ナ行】 洋画 評価:★★★★
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400万年前、ヒトザルは巨大な黒色版に“進化”を授けられた。そして2001年、人類は月に基地を持ち、旅客宇宙船も往来している。そんな中、博士が極秘任務に向かった。月で謎の巨大な物体が掘り出されたというのだ。(シネマトゥデイ)
 

製作国:アメリカ 上映時間:139分 製作年:1968年

製作・監督:スタンリー・キューブリック

脚本:スタンリー・キューブリックアーサー・C・クラーク

キャスト:キア・デュリア / ゲイリー・ロックウッド / ウイリアム・シルベスター / ダニエル・リクター / ダグラス・レイン / レオナード・ロシター / マーガレット・タイザック / ロバート・ビューティー / ショーン・サリバン / フランク・ミラー 

 

静かにゾッとさせる異端な作品

この作品も『ずっと観ようと思いつつも、いつの間にかこんな年月が経ってしまった作品』の中の一つで、SFの名作と名高いスタンリー・キューブリック監督作【2001年宇宙の旅】を観ました。感想は、
 
なに?!なに?!なに?!
怖い!?怖い!?怖い!?
やっと観てみたけど思ってた印象とは違い、なんかSFホラーじゃん!?でもこの静かにゾっとさせる感じ、嫌いじゃない!

 

まず目に飛び込んで来たのは楽しみにしていた『宇宙』では無く、結構長い時間『猿』がウロつく原始の光景が流れる。意味深でセリフも無く、そこから数分『???』な時間が続き、うーん、あれれ…と。なんか思ってたのと違う。
そうこうしてると突如原始の光景に神秘的な石板:モノリスが登場し一波乱あるだけど、そっからスンッ!と宇宙シーンへとシフトした時は正直、
… ぶっ飛んでるなぁと。

 

普段観てるエンタメな作品との質感の違いに戸惑いながらも、マッタリとした時間に多少意識的に耐えながら観ていくにつれ、段々とキューブリックが表現する宇宙の世界に吸い込まれて行く。
 
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人間のちっぽけさと希望

50年弱経っている1968年の作品とは思えない、上下を感じさせない宇宙船の室内や、赤・青・黄の宇宙服だったり、今観てもシンプル且つレトロでオシャレに見えるビジュアルに、CGの無い時代のアナログな撮り方とがマッチして、なんと言うか削ぎ落とされた深みみたいなものが出ている。いやはやスーパーナイスセンス!!!
 
モノリスと『進化』の関係や、最強の人工知能を持つコンピューター:HAL 9000に人間が翻弄される一種のホラー的な展開を見てると、宇宙だけでは括れない神秘的なモノと、機械に頼り過ぎる現代をこの頃から予見してたようなデジタル化の危惧との対比から『人間のちっぽけさ』を炙り出されたような、それでいてラストではキューブリックの願いと言うか『人間』に対しての希望を感じた。
 
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この作品を観ると近年のSF作【ゼロ・グラビティ】はもっと宇宙宇宙していて、本作とはまた別のリアルな宇宙そのものを空間・場所として捉え、そこで起きる『パニック&そこからの脱出』映画で、【インター・ステラー】は本作をクリストファー・ノーラン的に解釈し、アレンジを加え、多くの人が楽しめるようなエンターテインメイントとして落とし込んだ作品だなと。
あんまり観ないジャンルではあるけど、この作品に影響を受けたであろう他の作品との比較や、見えて来るのも含め観て良かったですね。
 
2001年宇宙の旅】が作られた当時はそんなに宇宙の事も、今より解明出来てない時代だと思うし、宇宙を『神秘的で未知の場所』と『極限の密室空間』としてのシチュエーションとして扱っているの印象で、宇宙はあくまでも主体じゃなく描きたいメッセージを伝える手段として、その場所の特性を上手く使ったように見えました。
 
音楽の使い方も良かったけど、今はネタ的な感じで使われているのでなんとも言えないニュアンスが出てたな。映画というよりも映像作品的なノリで見た方がスーッと入れる作品だと思いますね!
 
 

まとめ

良かった点 

  • レトロで色褪せないシンプルなビジュアルセンス
  • 進化/神秘/デジタル化の危惧/密室空間としての宇宙/人間のちっぽけさ/希望 なんかを1本の映画に詰められた手腕
  • HAL9000の丁寧な言葉使いから来る得体の知れない恐怖感
  • 挟み込まれる壮大な音楽

悪かった点

  • マッタリしてて、1つのシーンが長くて結果全体的にも長い
  • 良くも悪くも意味深で難解

評価:★★★★  結構良かったぜ!これだけ名前が知られてる作品なので、観て損は無いと思います。『古さを感じさせなさ』はホント凄いものがある。

[ 予告編 ] 2001: A SPACE ODYSSEY | 2001年宇宙の旅 予告編 - YouTube

 

関連&オススメ作品!

インターステラー

振り返ると現代版【2001年宇宙の旅】と言っていい程オマージュが捧げられた作品。劇場でめっちゃ泣いたな。

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ゼロ・グラビティ

ビジュアルの力/迫力/映像美/音の演出で持って行くSFパニック映画。家ではあの劇場で観た驚きと感動は得られない。

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月に囚われた男

サム・ロックウェル主演のSF映画。この作品も影響を受けているんだろうけど、疲れている時に観て結果寝てリタイヤしてしまったので、また改めて観直したい。

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