アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

まとめて映画感想!第12弾『レザボア・ドッグス』『寄生獣 完結編』『新宿スワン』など5作品!

 

どうも、アバウト男です!

今回は『まとめて映画感想』になります!

今年も気付けばあと僅かですね。2015年のランキングを付けるにあたって一先ず観ていてまだ感想が書けてない映画を全て吐き出すために、2回に分けて一気に感想を書こうかと思います。1作1作の感想が長めになってしまったので今回は5作品。

まとめて映画感想 第12弾!!!

 

レザボア・ドッグス

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あらすじ:宝石店襲撃に失敗した強盗たちの確執をタイトに描いた傑作バイオレンス・アクション。(allcinema)

 

製作国:アメリカ 上映時間:100分 製作年:1991年

監督:クエンティン・タランティーノ

キャスト:ハーヴェイ・カイテ / ティム・ロス / マイケル・マドセン / クリストファー・ペン / スティーヴ・ブシェミ / ローレンス・ティアニー / カーク・バルツ / エディ・バンカー / クエンティン・タランティーノ 等

 

いや〜、カッケーな!!!

たまたま疲れてる時に観て、垂れ流される会話の連続で断念したのを思い出しふとリベンジしました。

作品自体もそうだけど、この作品でデビューを果たした監督:タランティーノのカッコ良さと情熱が画面から浮き上がって来るような、それでいて嫌なドヤさが無い。

男だけの野蛮な物語、限られた登場人物やシチュエーションに会話から徐々に輪郭が見えて来る。低予算であるんだけど、こだわりややりたい事が明確で、割り切るところは割り切って上手くまとめたなという印象。

特に場面場面をはしょって見せるスマートさと、無駄に見せるところは見せる塩梅が低予算感やチープさを感じさせない。この作品はこういうテイストの映画だからとちゃんと打ち出せてるので観る側もすんなり入って行ける。

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男達の人柄を伺わせるダラダラとした会話や、主要人物の過去をサラッと見せるあたりも効いてるし、あのスーツ姿で歩いて来てからのタイトルが出るまでのキマッてるあたりも良いっすね!

この作品は色々な人や作品に影響を与えたんだろうなと。そんなパワーを秘めた快作でした。個人的にはミスター・オレンジが好き。

評価:★★★★  結構良かったぜ!これがデビュー作とかカッコ良過ぎる!

 

 

ターミネーター:新起動/ジェニシス

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あらすじ:2029年、ロサンゼルスでは人類抵抗軍が人工知能による機械軍との戦いに終止符を打とうとしていた。1997年、機械軍による核ミサイルで30億人もの命が奪われた“審判の日”以来の悲願がかなうときが目前に迫る。一方機械軍は、抵抗軍のリーダーであり、驚異的な力を持つ予言者ことジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)を生んだ母サラ・コナーを亡き者にすべく、1984年にターミネーターを送り込み……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:126分 製作年:2015年

監督:アラン・テイラー

キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー / エミリア・クラーク / ジェイソン・クラーク / ジェイ・コートニー / イ・ビョンホン / J・K・シモンズ 等

 

ごちゃごちゃし過ぎ&伝統芸!

【ターミネーター】シリーズと言えば 1・2作目が強烈で、その分3・4作目が色々と良くわからん形で出てからの待望のターミネーターの第5弾となる本作、薄っすらと続編&リブート的な立ち位置なのかな。

もう「あーだこーだ」言われたく無いから、人気のある1・2作目を強引に踏襲する事でファンに擦り寄った結果、時系列がうんたらかんたらとごちゃごちゃしちゃった。あんまり頭使わないでもっと気楽に観たかったな。

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主役のサラ、カイル、それにジョン・コナーのいまいちパッとしない配役チョイスは何だ… ?と思わずにはいられないんだけど、対照的にシュワちゃんのターミネーター演技はもはや伝統芸の域。今回少し人間味のあるターミネーターと、老いた見た目のバランスがマッチしていて良いキャラになってた。親父的な立ち位置もフレッシュ!あとイ・ビョンホンも絶妙なアジア枠で悪くない。

今作から出て来る新ターミネーターのT-3000はドラゴンボールの『ジャネンバ』オマージュかな?中身の見た目もやっぱりT-800には敵わないな。本作で結構お腹一杯なので例によって三部作らしいけど続編に対してはそんなに惹かれないですね。

評価:★★  うーん、イマイチ...  リブートって事でサラっと借りちゃったけど、この作品見るなら1・2作目は観直しとのがオススメですね!

 

 

寄生獣 完結編

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あらすじ:新一(染谷将太)の暮らす東福山市で、市長・広川(北村一輝)が率いるパラサイトたちの強大なネットワークが形成されていく。彼らの動向を注視していた人類側は、パラサイトの全滅を図るべく特殊部隊を編成して広川と配下たちの根城となっている東福山市庁舎の急襲を画策していた。静かに対決の時が迫る中、パラサイトの田宮良子(深津絵里)は人間の子供を生んだのを機に人類と共存する道を探る。新一とミギーがその鍵になると考えるが、彼は母親を殺したパラサイトへの憎しみと怒りに支配されていた。(シネマトゥデイ)

 

製作国:日本 上映時間:118分 製作年:2014年

監督・VFX・脚本:山崎貴

キャスト:染谷将太 / 深津絵里 / 阿部サダヲ / 橋本愛 / 新井浩文 / ピエール瀧 / 大森南朋 / 北村一輝 / 國村隼 / 浅野忠信 等

 

結果プラスマイナス0!

【寄生獣 (前編)】を劇場で観てその出来からレンタルが出るまで放置したのもあり、だいぶ忘れてたけど観だしたらスッと続編に入り込めた。

前編は良いとこもあるけど結果マイナスポイントがそれを上回り、何とも消化不良な作品だったんだけど、完結編となる本作は良いところそれなりにあるけど、同じ分だけマイナスポイントがあって相殺しちゃった感じ。

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グロ描写や相変わらずやってくれてるのでそこは好感持てるし、前半は素直に面白かった。中でも大森南朋が自宅に駆けつけるシーンの撮り方や、これはラストだけど【遊星からの物体X】を彷彿とさせるモリモリ感はGOOD!

ただ後半に行くにつれ、田宮の動物園のシーン以降「え、なんで?」とか「あれ、これどこまで知ってるんだっけ? 」「それ、いる?」みたいなシーンが多々あって、細かい設定を忘れてるのもあるんだろけど、後半から特に物語に乗りにくい。こういうノイズを極力感じさせないのも監督の技量なのかなと思ったり。

諸々の騒動が終わってからの、また長めの一展開あるんだけど蛇足だろ〜。そのやり取り終わりでBUMPの良さげな曲が流れた時には思わず笑っちゃいましたね。

作品全体的にやたらメッセージ臭くて疲れるんだけど、『人間』ってどんな生物なのかはちょっと考えさせられました。

もし本当に人間より強い生物が地球にやって来たとして、それが人間と共存を望んだとしても、理由付けて殺すか【第9地区】みたいにぞんざいに隔離とかするんだろうな…

評価:★★★  普通に楽しめました。ギリギリ★3つですね、出来としてはイマイチだけど惹かれる世界観と前半は面白かったので。

前編の感想はこちら

 

 

新宿スワン

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あらすじ:一文なしだが野心だけは人一倍ある白鳥龍彦(綾野剛)は、新宿・歌舞伎町に乗り込んで一旗揚げようと決意する。ひょんなことから彼は、名の知れたスカウトマンとして数々の伝説を持つ真虎(伊勢谷友介)に誘われてスカウト会社バーストの社員に。歌舞伎町をゆく女性たちに声を掛けては、水商売、風俗、AVの仕事をあっせんし、その紹介料をつかんでいく龍彦。さまざまな人物や出来事と対峙しながら、彼はスカウトマンとして、一人の人間として大きく成長していく。(シネマトゥデイ)

 

製作国:日本 上映時間:139分 製作年:2015年

監督:園子温 脚本:鈴木おさむ / 水島力也

キャスト:綾野剛 / 山田孝之 / 沢尻エリカ / 金子ノブアキ / 深水元基 / 村上淳 / 久保田悠来 / 真野恵里菜 / 安田顕 / 山田優 / 豊原功補 / 吉田鋼太郎 / 伊勢谷友介 等

 

金子ノブアキのやらかし!!!

意外と巷の評価が低いな〜、とは思いつつも観てみたらそれも分からなくも無い作品でした。歌舞伎町界隈で強面の男達が集まって「わぁーー!」っと、結構長めの時間色々とガヤガ・ワチャワチャやってるんだけど、なんだろうこの身に沁みてかなさは。

決してつまらなくは無いんだけど、原作の面白さを知ってるだけあってパンチが無い。声は張り上げてるのに届いて来ない。

見下ろしてる街に火が広がって若い頃の龍彦が映るとか、唐突に誇張された表現で汗を振り乱して無音で叫ぶ龍彦のシーンが入るダサい演出は置いておいても、1番ムカついたのは金子ノブアキのスカした演技ですね。

なんであんな終始目を細めてんの?園さんの演出なのか?彼なりの役作りか?それとも撮影中両目ものもらいかよ?あれで、俳優金子ノブアキの評価がグンとまた下がりましたね。

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イケイケの綾野剛や実力派の山田孝之・村上淳と意外にも沢尻エリカは良かったけど、それ以外はキャストはイマイチでした。あのぶっとびキャラでカッコイイ関が物凄くスカスカだったり、伊勢谷友介演じる真虎も単に雰囲気のあるお兄さんに。

原作にもそういう側面はあるけど、結果『スカウト』の物語ってよりかは、単に銃が出てこないエセやくざの抗争みたいな見え方で、実写の面白みとしても設定を活かしきれてなかったな。

もう少し全体的にドロッとしてても良かったのに、想像し得る程度の表面的な歌舞伎町感と無駄にクソダサいタイアップの音楽もテンションが下がります。 

真虎がやたらラスボスの天野修繕にキレてた描写があって、その後特にそれを拾う絡みが無かったので続編を意識しつつ撮ったんだろうけど、山田孝之級のキャラが出ないと難しいですね。龍彦が通りを歩いて自分がやって来た事を実感するシーンが唯一良かったかな。

評価:★★  うーん、イマイチ... 一番は無駄に長ぇよ。。園さんは【TOKYO TRIBE】【リアル鬼ごっこ】とこの【新宿スワン】といい正直ヤバいですね。売れっ子とは言えこれだけの駄作を連発しちゃうと監督の名前として引きはもう無いですね。

 

 

イニシエーション・ラブ

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あらすじ:バブル真っただ中の、1980年代後半の静岡。友人から合コンに誘われ、乗り気ではなかったが参加することにした大学生の鈴木(松田翔太)は、そこで歯科助手として働くマユ(前田敦子)と出会う。華やかな彼女にふさわしい男になろうと、髪型や服装に気を使って鈴木は自分を磨く。二人で過ごす毎日を送ってきた鈴木だったが、就職して東京本社への転勤が決まってしまう。週末に東京と静岡を往復する遠距離恋愛を続けるが、同じ職場の美弥子(木村文乃)と出会い、心がぐらつくようになる。(シネマトゥデイ)

 

製作国:日本 上映時間:139分 製作年:2015年

監督:堤幸彦 脚本:井上テテ

キャスト:松田翔太 / 前田敦子 / 木村文乃 / 亜蘭澄司 / 三浦貴大 / 前野朋哉 / 木梨憲武 / 手塚理美 / 片岡鶴太郎 等

 

退屈過ぎる上に丁寧なネタばらし!

『最後の5分で全てが覆る』と謳っているそのラスト5分まで持って行く『Side-A』『Side-B』からなる露骨な伏線を散りばめた2つのドラマパートが、物凄く退屈過ぎて正直観るのがキツかった!

作品自体の仕組みや真相は原作を読んでるからなんとなく事前に分かってたけど、作り手がどう映像化不可能といわれてる原作をどう映像化するか、伏線をどう張るかのみに意識がいってしまった感が否めない。

堤監督十八番のオーバーアクト演出もイチイチ気を削ぐ。時代設定が80年代だからか昔のトレンディードラマ的なアプローチを狙ったのかも知れないけど。あっちゃんの昭和顔は功を奏しているけど可愛く写ってない。 

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この作品を扱う上ではドラマパートをのめり込ますくらいに面白く見せるのが前提で、ラストに違った角度からぶち込まれる驚かしと、後引く余韻を期待してたのに。

作り手にそれを構築する力が単純に無いように感じた。原作に感じられたどこか『センスの良い感じ』がこの映画では単なる『ドヤ!』に置き換わってのが凄い残念。

なんと言ってもそのラスト5分のネタばらしの件も、もっと見せ方なかったのかな?コピーで書かれてるような『あなたは必ず2回観る』って、んなわけねぇーだろ!こんだけ過剰に分かりやすく説明されたら2度は観ないよ、絶対。

原作はオチをかなり突き放す、しかも『一言』で終わら方だったから2度読みたくなる余韻があったけど、映画にはまったくその余韻がない。ドS映画【複製された男】みたいに、もっと突き放した終わり方にすれば、モヤモヤはするけど考えさせられて観た人と色々と語れる作品になったんじゃないかな。

評価:★★  うーん、イマイチ... この映画を観て思ったのは、昔の歌って良いよな!ってことと、木村文乃と比べちゃうとあっちゃんって大して可愛くないな…という事くらいでした。

 

 

この中でオススメ/好き順はこちら!

1. レザボア・ドッグス

2. 寄生獣 完結編

3. ターミネーター:新起動/ジェニシス

4. 新宿スワン

5. イニシエーション・ラブ

 

今回、1位の【レザボア・ドッグス】意外の4作品は劇場に観に行こうとして、結局観に行かなかった話題作4本。結構楽しみにして観たんだけど、ことごとくつまらなかったです。映画館で観てたらかなりガッカリしてただろうな、作品選びのセンス! 危なかった。その中でも原作ありきな邦画が3本と切ないですね。

原作モノが原作に沿ってないからダメとかじゃなくて、単に1本の映画として面白ければ・原作とは違ったアプローチでも魅力的に見せてくれれば全然アリなんですけど。とは言え期待はしないけど、原作を知ってたら観ずにはいられない。

【レザボア・ドッグス】は4作に比べたら全然お金もかかってないだろうし、シンプルで尚かつカッコ良く、引き込ませる力があって、映画に対する作り手の熱意が違いますね。それが伝わってくるような歴然とした差がありました。