あらすじ:正体不明の多国籍スパイ集団“シンジケート”をひそかに追っていたIMFエージェントのイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、ロンドンで敵の手中に落ちてしまう。拘束された彼が意識を取り戻すと、目の前に見知らぬ女性と、3年前に亡くなったはずのエージェントがいた。拷問が開始されようとしたとき、その女性は思わぬ行動に出る。(シネマトゥデイ)
製作国:アメリカ 上映時間:131分 製作年:2015年
監督・脚本:クリストファー・マッカリー 脚本:ドリュー・ピアーズ / ウィル・ステーブル
キャスト:トム・クルーズ / ジェレミー・レナー / サイモン・ペッグ / レベッカ・ファーガソン / ヴィング・レイムス / ショーン・ハリス / アレック・ボールドウィン 等
決して侮ってはいけない!
去年の年明け一発目の映画選びに失敗した教訓を活かし、今年新年一発目の映画は、去年舐めてかかって劇場スルーしてしまった後にすこぶる評判の良かったシリーズ5作目となる【ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション】をチョイスし実家にて鑑賞。
いや〜侮ってた〜!!!
飛行機に捕まるトム・クルーズの若干滑ってるポスタービジュアルに完全に騙されたわ。素直にめちゃくちゃ面白かった!マジで。
※ローグ・ネイションが面白かったので、前日譚的なノリで未見だった4作目のゴースト・プロトコルと3作目を再鑑賞しての感想。
去年は【キングスマン】でオーソドックスなスパイ映画の脱却&ジャンクなエンタメ路線への昇華に個人的には凄くアガったんだけど、そんな中、本作はわりとどストレートにミッション:インポッシブルのフォーマットの中で、魅力的なポイントや面白みをとことん突き詰めた作品だなと思いました。密度が増した感じ。
十八番のハードモードな任務のドキドキ・ハラハラの連続は当然のこと、つねに観客の先を行かなきゃいけない物語展開をキッチリと先導し、突飛なスパイガジェットにあまり頼らずポテンシャルやガッツ・仲間との連携で任務に挑み、飛行機、劇場、潜水、車にバイクとシチュエーションも多くサービス満点。
シーンの1つ1つが怠くなくタイトで、ラストには「そんな、ニクいことしちゃう!?」的な胸熱カタルシスも用意してくれていて、最初から最後まで楽しませるように考え抜かれているなと。
特に良いなと思ったのが、仲間のミスや機械のトラブルが原因のドキ・ハラ展開で面白く見せるってのはよくあるんだけど、こっちがキッチリやってるのにも関わらず、ヤツらのその一枚上手を行ってくれる強敵感で話を引っ張ってくれたのが良かった。IMFという組織をしっかり意識して仕掛けて来る感じ。このチームを持ってしてもダメなのか?と思わせてくれる。
中身が良いだけに宣伝の仕方が...
無茶ぶりに応えるトム・クルーズの相変わらずのイーサン・ハントぶりも凄かったな。時折見せる爽やかスマイルも相まって改めてナイスガイ!というかイーサン・ハントはこんだけ頑張っているのに毎回見放されるとか報われなさ過ぎだろ。
そこにやたらアタフタするサイモン・ペッグのチャーミングな存在も効いてるし、安定のヴィング・レイムスに、4作目で見せた能力を封印し裏から支えるジェレミー・レナー、ムチッとした女エージェントを演じたレベッカ・ファーガソンのドレス姿も素敵でした。
最近だと【プロメテウス】で見かけたショーン・ハリス演じるソロモン・レーンがまた良い悪役ぶりでしたね!3作目のフィリップ・シーモア・ホフマン演じるデイヴィアンもかなり好きだけど、あっちはどちらかと言うとパワー型でこっちは頭脳派って感じでまた違った味わい。4作目の敵は地味過ぎ。。
監督が【アウトロー】【誘拐犯】のクリストファー・マッカリーってところも嬉しいですね。こんな映画撮っちゃうのか〜、進化してますね。【ユージュアル・サスペクツ】や【オール・ユー・ニード・イズ・キル】の脚本にも携わってたり。トム・クルーズとの相性も良いんだろうな。というか6作目も続投っぽいけど、かなりハードル高くなっちゃったね。頑張れ!
女性エージェントとイルサが間に立つことで都合良い展開もあったり、ある意味フォーマットは一緒なので話の新鮮味はそんな無かったりするんだけど、その中で出来る限り突き詰めて楽しませてくれたので満足です!あの音楽が乗るカッコいいオープニングとその入り方もアガる!
でもな〜、やっぱりポスタービジュアル然り宣伝の見せ方があまり良くないと思う。あの飛行機に掴まってどうこうはこの作品のメインじゃないし、別に一番グッとくるシーンでも画的にカッコイイ訳でも無いし、ネタっぽい『一発ギャグ』的な宣伝が【ゴースト・プロトコル】含めあんま良い方向に転んでないなと。「この映画これしか無いのか?」みたいな印象。
中身がシッカリしてるだけに、もう少し宣伝の仕方は何かあるんじゃないか?!と思ったりはしました。
まとめ
良かった点
- ミッション:インポッシブルのフォーマットを突き詰めて楽しませてくれた!
- トム・クルーズが活きるアクションの数々
- 強敵との攻防&ラストのカタルシス!
- サイモン・ペッグのチャーミングさ
悪かった点
- 都合に良い方に転ぶラッキー展開 ( これもフォーマット的にはお決まりではあるけど )
- 一発ギャグ的な宣伝の仕方
評価:★★★★★ 最高!フォーー!
ホントに質の高いスパイアクションだなと思いました。これ観ちゃったら6作目はいち早く劇場に駆けつけますね!もう一度観たいです。
[ 予告編 ]
関連&オススメ作品!
ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル
途中までは地味なんだけど後半盛り返した4作目。今、過去作を観直しているので後々まとめて感想書きます。
アウトロー
トム・クルーズ主演、クリストファー・マッカリー監督作。イーサン・ハントとはまた違った魅力を放つ男ジャック・リーチャー。これの続編も早くやってくれないかな?
誘拐犯
クリストファー・マッカリー監督作のハードなガンアクション。個人的にはかなり好きな作品です。ローグ・ネーションが劇場公開されてる時、監督チェックしとくんだったな〜。