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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

【感想】キャロル / 大人の女性同士の瞬間的に色濃くなる恋を、狙った映像で巧み伝える一本!!!

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あらすじ:1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:イギリス / アメリカ 上映時間:118分 製作年:2015年

監督:トッド・ヘインズ 脚本:フィリス・ナジー

キャスト:ケイト・ブランシェットルーニー・マーラカイル・チャンドラー / ジェイク・レイシー / サラ・ポールソン 等 

 

2人の恋を巧みな映像で魅せる

アカデミー賞ノミネートで話題になったのと、ルーニー・マーラの主演で気になったので、あまり前情報入れずに取り敢えず観ておこうかなくらいのテンションで【キャロル】を鑑賞して来ました。

 
結構良かったですね!
『同性愛』という部分にはあまり引っかからず、瞬間的に色濃くなって行く2人の大人の女性の恋を描いた作品でした。恋から愛へと変わるグラデーション!

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自分の中でどこか欠けてた部分を互いに補完する形で、思わぬ方向とタイミングからカチッとハマってしまった関係というか、2人は自分達が思ってるよりも急速に惹かれ合う。【トム・アット・ザ・ファーム】の2人の関係の入り方に似ているのかな。
 
恋してる時の目・表情・仕草・行動を目で見える形で上手く表現出来てて、静かなんだけど熱い両者の片想いと微妙な距離感を、敢えて片方の表情が見えない位置から撮ったり、表情が見えない距離まで引いたり、写真や手紙・電話・香水・タバコといったアイテムを使って、巧みにコントロールしてたなと。
 
序盤はちょっと淡白気味で眠かったけど、50年代のファッションや映像の質感然り監督のやろとしてる事が伝わって来て、『同性愛』ってよりももっと普遍的な『恋愛』の物語にググッと引き込まれていた。
 
 

 『ハマる』2人の相性

ケイト・ブランシェット演じる年増の余裕感と弱さを兼ね備えたキャロルと、ルーニー・マーラ演じる内に秘めた熱さとあどけなさが残るテレーズの相性が良かったですね。ルーニー・マーラがちゃんとビーチク出してるラブシーンを観れるだけで価値がある!っていうと「お前はどこ見てんだ?!」と突っ込まれそうだけど、この2人で最後まで魅せてくれます。
 
流れ的に結果オーライ過ぎだったり、娘との関係や想う気持ちがザックリだな…とか気になるところはあるけど、2人とも背格好や顔が似てるウザめの男に悩まされてるのは面白かったかな。狙ってるのか?偶然なのか?ある意味その状況が2人を導く。
意味深な始まりのシーンが、2度目すごく意味がこもったシーンへと変わって行く展開はかなり印象的で素敵だったな。あぁいうの好き。
 

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そもそも2人で旅に出るって聞こえは良いが、言うならば駆け落ちなんだけど、その全てを捨てるように馬鹿で衝動的且つ無垢な行動。誰も知らない土地へ宛てもなく、あなたといれる時間さえここにあれば後は何もいらないって、実のところ凄いなとは思う。
周りに駆け落ちした人はいないし、リアルにやってたら良い意味でも悪い意味でもヤバいなと思うけど、そこまで掻き立てられる人に出会えたって事は幸せだよね。
 
普段あまり恋愛映画を観ない人、男女のありがちな恋愛映画を見飽きた人、ルーニー・マーラのビーチクの色に興味がある男性諸君にオススメな作品です!恋愛映画って他のジャンル程観ないので、こういう映画もたまには良いですね。

 

まとめ

良かった点

  • 同性愛と言うよりも素直で熱い『恋愛』の物語に引き込まれる
  • 巧みな映像・演出が物語をアシストする
  • キャロルとテレーズのバランスが良い
  • 50年代のファションやルックの美しさ

悪かった点

  • ちょい序盤が眠かった
  • 上手く収まり過ぎかな?と思ったり

評価:★★★★  結構良かったぜ!

女性客が多くて男一人は形見狭かったけど、是非男性にも観てもらいたいですね。感情移入し辛いからこそ外側から見えて来るものがある。意外と蚊帳の外感は無いです。

 
 

関連&オススメ作品!

トム・アット・ザ・ファーム

男同士の狂気を孕む危うい関係と閉塞感ある町との相性がいい、グザヴィエ・ドラン監督&主演作品。

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アデル、ブルーは熱い色

最近の同性愛を扱った映画で記憶に残ってるのがこの作品。猛烈に熱い!衝動的!若い!ブルーが印象的。この作品よりは【キャロル】の方が肌に合ってたかな。

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ホワイト・ライズ

【キャロル】を観てなぜか頭をよぎった作品。TSUTAYAだとミステリーコーナーにある作品なんだけど、実のところ恋愛映画なのかな。恋は時に残酷で怖くも強い。一度観ただけなのに作品の存在はずっと覚えている。この時期に合う好きな作品です。

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