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"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

【感想】神様メール / 神様がなんぼのもんじゃい!獣姦とか気にしないブラックのほほんコメディ!!!

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あらすじ:ベルギーブリュッセル。とあるアパートに家族と共に生活している神は、慈悲深いという人々が抱いているイメージとは真逆の嫌な人物であった。自分の部屋に置かれたパソコンを駆使して世界を管理しているが、いたずらに災害や事故を起こしては楽しんでいた。そんな父親に怒りを覚える10歳の娘エア(ピリ・グロワーヌ)は、家出を考える。立ち入りを禁じられている父親の部屋に忍び込んだ彼女は、全人類それぞれの死期を知らせるメールを送信して家を飛び出してしまうが……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:ベルギー / フランス/ルクセンブルグ 上映時間:114分 製作年:2015年

監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル 脚本:トーマス・グンズィグ

キャスト:ピリ・グロワーヌ / ブノワ・ポールヴールド / カトリーヌ・ドヌーヴ / フランソワ・ダミアン / ヨランド・モロー / ローラ・ヴェルリンデン / セルジュ・ラリヴィエール / ディディエ・ドゥ・ネック / ロマン・ジェラン / マルコ・ロレンツィーニ 等

 

独創的な設定とこだわりの画作りが生み出す新世界!

ミスター・ノーバディ】のジャコ・ヴァン・ドルマル監督6年ぶりの新作【神様メール】を観て来ました。【ミスター・ノーバディ】はあんまりハマらなかったけど、劇場で流れてた予告で俄然気になった今作はいかに!? 観た感想は、

 

なかなか面白かったよ!

映画の感想をブログに書くような趣味のノリで人間の生き死にを弄んでは楽しむゲスな父親(神様)を見兼ねた娘のエアが、世界をより良くしようと世界中の人々に余命のメールを送ったことで、てんやわんやする現実逃避系ブラックのほほんコメディ。

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家族と共に神はブリュッセルのアパートに住んでいて、自身が生み出した世界をパソコンで管理し、人間に嫌がらせをしているなどの諸々の設定が面白く、冒頭でこの作品は「この映画基本こんなノリっす」と明示してくれるので、スッと世界に身を委ねられる。

なのでこの後に出る、わりと人から見えそうな公園の木陰で銃を構えるヤツがいるか!とか、オバさんとゴリラが、あ、え、獣姦...? とか言ってるヤツには冷蔵庫が落ちて来るぞ!的な細かい事は気にしない絵本のような世界となっております。

 

その興味深い設定と監督のこだわりを感じさせる画作りがベストマッチ!現実世界にファンタジックなテイストを上手く融合させ、オリジナリティある世界観を魅せる。

ミスター・ノーバディ】でも感じた、登場人物の回想や過去の描写をイチイチ画で見せるあたり体力あるなと。ある種狂気じみた手間を掛ける監督の姿勢に好感が持てる。

それと臭いや音などの感覚を詩的に別のモノに置き換える表現も面白い。それもご丁寧に映像で見せるのよね。忘れちゃったけど、クルミを男30人横並びでいっせいにガチャガチャと割るような声、みたいな表現だったり。

 

神様がなんぼのもんじゃい!

本作、何と言ってもピリ・グロワーヌ演じる主役のエアちゃんがメチャクチャ可愛い!いっそ彼女を2時間まるまる映しておいて欲しいくらいに可愛い。クソ野郎な親父という檻から逃げ出すように、兄キリストの新約聖書に見習って、エアちゃんも自分なりの聖書『新・新約聖書』を作ろうと現世に降り立ち、聖書作りに必要な6人の使徒に会いに行く。

父親(神)を演じたブノア・ポールヴールドも良かった。俳優兼コメディアンだけあって、娘を追って降り立った現世で痛めつけられるリアクションが最高!特に悲鳴の声がイイ。

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人を押さえつける『余命』という大きな制約が目に見えた事で、人々が死や自分のこれまでの人生と向き合い、それぞれ死が訪れるまでどう過ごして行くのか行動を起こす。

6人の使徒を通じて、神に握られた『命』がある意味解放され、運命に翻弄されず自分の意志次第で人生は思いもよらぬ広がりと見せる、だから臆さず自分の世界を作って行って欲しい!というようなメッセージを感じました。

 

使徒のパートがシュールなので落ち着いちゃうんだけど。『となりのレジの方が早く進む』とか『ジャムを塗ったパンはジャムの面から床に落ちる』などの私生活に起きるアンラッキーあるあるは、神がほくそ笑みながら作った細かいルールだったり、

エアちゃんの人それぞれが持つ心臓の音楽を聴き、その人に合った方向へと導いたりする能力や、【マイティ・ソー】であまり観れなかった神と人間のギャップコメディが存分に観れたりと、良かったポイントが多い作品でした。余命が長い事で調子乗ってるYouTuberみたいなヤツも良かったな。

 

まとめ

良かった点

  • 独創的な設定と作り込まれた画がマッチ!
  • エアちゃんの神的な可愛さ
  • 時にブラックでちゃんと笑えるコメディな作風
  • その中にもメッセージ性を感じる

悪かった点

  • 使徒6人のパートが6人ともシュールでちょっと勿体ないかな

評価:★★★★  結構良かったぜ! 聖書や使徒・福音書とか詳しく知っているとより楽しめるんだろうけど、まぁ知らなくても楽しめたので大丈夫だと思います。

観ている間は現実を忘れさせてくれる『のほほん映画』です!あと終わったらすぐに席を立たない方が良いですよ。

[ 予告編 ]

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余談ですがこの映画を観て、最近観たColdplayの『Up&Up』って曲のMVの世界観に通じるなと。アナログな表現が流行ってる中、逆行してバリバリの合成で魅力的に見せるこのMVはちょっと話題になってて。このMVの世界感が好きならきっとハマるんじゃないかな?

 

関連&オススメ作品!

ミスター・ノーバディ

ジャレット・レト主演、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督のSF映画。人生の選択によって生じる可能性をパラレルワールドで見せる。

同じ表現を繰り返し見せられるので、途中からどうでも良くなってしまった。それに比べて今作はそういう映像表現のドヤ感は薄くて観やすい。

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マルコヴィッチの穴

洗濯機の中を通るシーンとかこの映画を連想したり。でもかなり昔に観たので内容は忘れちゃったけど、ノリとかテイストは近いモノがあるんじゃないかな?

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