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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!

【感想】ダーク・プレイス / 拗れに拗れた禁断の過去と結末!懐かしさ漂う正統派サスペンス!ネタバレなし

洋画 【タ行】 2016:劇場鑑賞 洋画 評価:★★★★

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あらすじ:8歳のときに起きた一家惨殺事件で生き残ったリビー(シャーリーズ・セロン)のもとに、有名事件の真相について話し合う「殺人クラブ」から招待状が届く。彼女が兄の犯行を目撃したと証言したことで、当時15歳だった長男ベンが終身刑を宣告された事件について話してくれれば謝礼を支払うという。生活費に困っていた彼女は申し出を受け、家族を襲った悲しい事件を振り返るが……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:イギリス / フランス / アメリカ 上映時間:114分 製作年:2015年

監督・脚本:ジル・バケ=ブランネール 原作:ギリアン・フリン

キャスト: シャーリーズ・セロン / ニコラス・ホルト / クロエ・グレース・モレッツ / クリスティナ・ヘンドリックス / コリー・ストール / タイ・シェリダン  等

  

懐かしさ漂う正統派サスペンス!

デヴィッド・フィンチャー監督作【ゴーン・ガール】の原作者、ギリアン・フリンの小説『冥闇』を実写化した【ダーク・プレイス】を観てきました。感想は、

 

一時はどうなることかと思ったけど、それなりに面白かった!

惨劇が起きた28年前の過去と、その事件を掘り下げる現在とを織り交ぜながら淡々と進む本作。一見関係なさそうに見えた事柄の積み重ねがラストの展開を浮かび上がらせ、見事真相へと誘う。そしてじわーっと来る後味!

【ゴーン・ガール】と比べると目立った派手さは無いし作品のトーンは終始暗いんだけど、懐かしさ漂う正統派サスペンスの作風が個人的に好みでした。てか真面目〜な作品ですね。

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↑ シャーリーズ・セロン演じる大人になったリビー

リビーは28年前に起きた家族3人の殺害事件の生き残りで、遺族として世間から同情を受け支援金や自叙伝などを出版し定職にも付かず食いつないでいた。

そのお金も底を尽きそうになり困っていたところに、有名な殺人事件好きが集う「殺人クラブ」から声が掛かる。クラブに協力し報酬を得る代わりに、今まで蓋をしていた一家惨殺事件の過去を振り返ることになる。

当時8歳だったリビーの証言で犯人として28年間服役している兄は果たして本当に家族を殺したのか? なぜ家族は殺されたのか? 

 

親切設計!と整理の上手さ

本作「え?聞いたことないけど、誰?」とか「んん、どゆこと?」とか、次から次からへと関係者の名前や、見えなかった事実が出て来たりで混乱しかけるんだけど、ちゃんとその後で分かりやすく見せてくれる親切設計になっている。

一回『?』にさせて置いてその後ちゃんと『?』を解いていく見せ方が、ただ単に真実を見せるられるより心地いい。

 

あっちに行ったりこっちに行ったり複雑に絡み合うストーリーは、いかにもミステリー小説ぽくて、小説を1冊読んだ時の満足感を映像としてちゃんと味わえた。その複雑な物語を整理する上手さと、無駄なく順序立てて見せる力のある監督だなと。

終盤、並走していた過去と現在がシンクロする演出も映画的で良いな〜! と思ったけど、真の意味でシンクロして無いのでやりたい事は分かるけど、うーん惜しい。

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↑ 28年前の兄のベンとその彼女のディオンドラ

生き辛さと穴の空いたTシャツを着こなす枯れた佇まい、ぶっきら棒さなど諸々から伝わるどこか闇を抱えた女性を体現したシャーリーズ・セロン。改めて役者として器用だなと思う。

キーとなる人物ディオンドラを演じたクロエちゃんも【イコライザー】の役ばりなケバいんだけど、その時よりも板に付いたな〜!あの役ならもうちょっと体張ってもくれても良かったのに。

それとリビーのお母さんの後半から判明する爆乳は印象深い… その顔でその胸って!?ナイスキャスティングです!

 

まさかの真相と心の拠り所のない後味

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↑ 美人で爆乳のお母さん(クリスティーナ・ヘンドリックス)

悲惨な過去に蓋をして過ごしてきた28年間という長い年月。関係者に会いに行き自分が見ないようにしていた1つ1つに面と向き合い、次第にモヤにかかった事実が解れていく。

 

1つの大きな過ち・いくつかの嘘・悪魔崇拝が流行っていた当時の時代背景・思春期・お金・タイミングと、いろいろな要素が運悪く複雑に絡み合い、拗れに拗れた結果明かされた真相に、

これは切ねぇ… 俺の揺さぶられたエモーションはどこに着地させれば良いんだ!!?

と良い意味で心の拠りどころの無いラストに引きずる余韻。納得させる気なんかさらさら無く、この事の複雑さが誰を責めるでも無く、思わず呆然としてしまうリアルさなのかなと。

リビーは蓋をしていた過去を知る事ができて果たして良かったのか?それぞれが抱え・囚われてきた取り戻せない28年間の歳月がより切なくさせる。ラストにリビーが見せた笑顔が唯一の救いだった。

 

まとめ

良かった点

  • 久しく見てなかった正統派なサスペンス
  • 混乱しないようフォローを入れる親切さと複雑なストーリーを整理し見せる力
  • 心の拠り所のない真相と後味

悪かった点

  • もう少しリビーの内面や心情を見せて欲しかった
  • ニコラス・ホルトの寂しい使い方、蚊帳の外過ぎじゃないか…?

評価:★★★★  結構良かったぜ!ミステリーやサスペンスが好きな人にはそれなりに刺さる作品じゃないかな? 高校生の頃、好きでやたらミステリー&サスペンス系の映画ばかりレンタルして観まくってた頃を思い出した。

[ 予告編 ]

 

関連&オススメ作品!

ゴーン・ガール

デヴィッド・フィンチャー監督、原作ギリアン・フリンの思わぬ展開へとシフトするサスペンス。デヴィッド・フィンチャーのメジャー感漂う作風は改めて凄いな。

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コール

あんまり評判は高くないんだけど個人的には好きなシャーリーズ・セロン主演のサスペンス・スリラー。誘拐犯を演じるケヴィン・ベーコンの蜘蛛のタトゥーが謎に印象深い。

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サラの鍵

ジル・バケ=ブランネール監督の評判のいい過去作。ちょっと予習が間に合わなかったので、時間があれば追って観てみたい。

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