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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!

【感想】フラワーショウ! / 気分転換に最適!自然ってイイな〜!ただイマイチ監督の実力が伴ってない!?

洋画 【ハ行】 2016:劇場鑑賞 洋画 評価:★★★

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あらすじ:アイルランドの田舎町出身のメアリー(エマ・グリーンウェル)は、有名なガーデンデザイナーのシャーロット(クリスティン・マルツァーノ)の助手になる。彼女は自分がデザインした庭で世界を変えることを夢見ていたが、シャーロットにデザインノート奪われた上に、解雇されてしまう。その後メアリーは、ダメもとで「チェルシー・フラワーショー」に参加する。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アイルランド 上映時間:100分 製作年:2014年

監督・脚本:ヴィヴィアン・デ・コルシィ

キャスト: エマ・グリーンウェル / トム・ヒューズ / クリスティン・マルツァーノ / ジャニー・ディ / アレックス・マックイーン / ローナ・クイン / イマド: アラー・サフィ  等

 

新鮮で題材が良いだけに、あらら!?

『世界で最も偉大なランドスケープ・デザイナー10人』にも選ばれ、ガーデニング界の革命児?とも言われるメアリー・レイノルズの実話を元に作られた、ガーデニングのほほん映画【フラワーショウ!】を観てきました。

『ショー!』じゃなく『ショウ!』なのはタイトルとしてのハマりの問題かな? 今回薄くネタバレしてるかも。観た感想は、

 

ん〜、なんかもったいない!

全体的な作品のルックや、自然本来の美しさと草木に触れる光や風込みの切り取り方、その美しさをひと区画でより魅力的に構築するガーデニングとそのガーデンを組み上げる職人たち等、個人的に好きな題材でした。

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前半のちょっと心配になる程のダイジェスト的なテンポの速さも、ショーに出れるか出れないかのプロセスより、出場が決まってからの展開に時間を割きたいんだなってのが分かるし、まぁ前半はすーっと観れてしまう。
ただその辺りのシーンとシーンの繋ぎ方なんかから伝わってくる、監督が「こういう映画にしたい!」って思い描くビジョンがあるとしたら、実質その70%くらいしか実力が伴ってない感がありましたね。

 

分かるけど、実力不足なのかな?!

一番の要因は『イケメンの彼とのロマンス』と『フラワーショー』の比重を意識せず or どっちも取ろうとして話を展開した結果、どちらも描き込み不十分で中途半端になってしまった印象。

上手い監督なら2つ要素を織り交ぜながら、丁寧な話の積み重ねに「これはどうなる!?」的なハラハラ、そしてラストのカタルシス!まで持って行けるんだろうけど、本作は残念ながらそういう上手い流れの見え方では無かった。

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中盤、メアリーは植物学者である意中の彼クリスティを、チームの一員としてフラワーショー参加してもらうべく説得をしにエチオピアへ。ここの言っちゃえばロマンスパートに時間をかけた分、終盤の肝心なショーの部分がなんともザックリに。

ここの『自然と向き合い、庭の在るべき姿を感じる』エチオピアのシークエンスのアフリカの雰囲気なんかは好きなんだけど。ただそのロマンス部分が上手く行っているかと言うと、心が揺れ動いたキッカケがいまいちピンと来ないので、うーん!もう一歩。

 

終盤のショーでの期待するような、経験値不足によるメアリーのドジや想定外のトラブル、宿敵シャーロットの横槍、実績も金もないメアリーをハナから相手にしない大会を仕切ってるオヤジ?の見下しなど、アートワークや予告で感じるようなエンタメなタッチよりもわりと淡白で、感情移入が出来ないまま終わってしまった。カタルシスだいぶ弱くサクセス感もそんな出てないな〜。

淡白さも狙ったものじゃなくて、結果淡白になってしまったって方に近い。そこにプラスして「んん?」と思うような細部のスッキリしなさと、ラストのクリスティのある副業による寒い演出含めで、題材が目新しいだけにかなり勿体無かったですね。

なんかな〜!!!!!

 

お手本となる作品:ザ・ウォーク

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お手本となる作品を挙げるなら、ロバート・ゼメキス監督/ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演で、実在の大道芸人フィリップ・プティのワールド・トレード・センタービルによる綱渡りの実話を描いた【ザ・ウォーク】だろう。

そのジャンルに触れたキッカケの幼少期 → 成長しパートナーや仲間との出会い → 計画とセッティング → メインイベント、という流れはだいたい一緒だ。

【ザ・ウォーク】の場合は、仲間との出会いから計画を立てビルでのセッティングまでに十分時間を取り挑戦前までを丹念に、そしてその後の『世紀の挑戦』を配分で言うと8:2くらいの明確なバランスで描いている事もあり、映画自体の見せたいポイントがハッキリしてて、分かりやすく面白かったし、込み上げるモノがあった。

話が脱線したけど、上手く行ってる例はこれ!

で、きっとこれっぽい感じに恋愛要素を上手く取り入れたような作品にしたい!みたな監督のビジョンがあったんじゃないかな? この話丸ごとなくても良かったけど、ちょっと頭に過ったので。

 

こうだったら良かったな!的要望

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中盤のエチオピアのパートは早めに切り上げて、メインイベントの舞台となる『チェルシー・フラワーショー』がどんな大会かもう少し具合的に説明&見せて欲しかったかな。

大会の概要から歴史、どのくらいの周期や敷地でやってるのか、どういうポイントにおいて作品をジャッジし優劣を決めるのかなど。ショー自体の扱いがちょっとゾンザイかな。『チェルシー・フラワーショー』がどんな大会かはHPで多少補えます、一部だけ抜粋。

チャルシー・フラワーショーとは?

ロンドン・チェルシーで毎年開催され、100年以上の歴史を誇る最も権威のあるガーデニング&フラワーショー。世界の園芸のトレンドを左右するとも言われるショーは、著名な園芸家たちが競って最先端のデザインを出展し、毎年15万人以上もの観客が訪れる世界的な祭典。

 

それとメアリーの作った庭やそれに用いた草木の数々をもうちょっとじっくり観たかったな〜とか、宿敵シャーロット以外の出場者とその作品も見たかったな〜とかね。

その他の出場者の作品はきっと予算の都合で叶わなかったんだろうけど。ってか審査の時間帯とかビックリしちゃったけどね!? え、今!?

 

良かったところ、特にメインキャスト2人!

終始自然に囲まれる映像は良かったですね。気分転換!というか癒し!というか目の保養!というか。アイルランドとエチオピアの自然や草木の光と風を共に切り取られた画は、ちゃんと観た甲斐はあったなと。

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それとなんと言ってもメインキャスト2人が良かった!エマ・グリーンウェル演じる軽く老け顔のメアリーの分かりやすく顔に出ちゃう真っ直ぐさや不器用なところは、主人公としては申し分ないキャラでした。

そしてファムファタールの男版:オムファタールなクリスティを演じたトム・ヒューズのどイケメンさなど共にこれから活躍しそうな2人の共演は、この映画の推しポイントだと思います。それと衣装デザインや音楽の使い方もそれなりに良かったですよ。

 

まとめ

良かった点

  • 『ガーデニング』映画という題材&環境や自然に対してのメッセージ
  • ブレイク必至なメインキャスト2人の共演
  • 自然を扱った映像の良さと気分転換具合

悪かった点

  • 扱う題材&思い描く作品の完成系に対しての実力の伴って無さ?(と勝手に思っている。ただ監督の長編デビュー作だしこれからに期待)
  • ハッキリしない描写が多々ある。セリフで言ってたりするんだろうけど、それが目立たなかったり・印象に残らなかったり、見せ方としてあまり上手くない。

評価:★★★  普通に楽しめました。過度な期待さえし過ぎなければそれなりに楽しめるとは思います。コピーの『爽快サクセス・エンターテインメント!!』的なPOPなテンションまでは行かないんだけどね。でもこの作品を観ると植物園とか海外の庭園とか無性に行きたくなる。

[ 予告編 ]

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モデルとなったメアリー・レイノルズのインタビュー↓

 

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