アバウト映画公園

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【感想】ロスト・バケーション / 近年のサメ怖い映画の良作!サクッと観れる悲劇のサバイバル!ネタバレ!?

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あらすじ:休暇で秘境のビーチに来た医者のナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、サーフィンを楽しんでいた最中に脚を負傷する。何とか近くの岩場にたどり着いたものの、ナンシーの存在に気が付いたサメが周囲を旋回していた。海岸までおよそ200メートルだが、その岩場が満潮で海面下に沈むまであと100分。危機的な状況に追い込まれたナンシーは……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:90分 製作年:2016年

監督:ジャウム・コレット=セラ 

キャスト:ブレイク・ライヴリー / オスカル・ハエナダ 等  

 

サクッと楽しめるサメ怖い映画の良作!

【エスター】や【96時間】シリーズじゃないリーアム・ニーソン作品を手掛けるジャウム・コレット=セラ監督が手掛けたサメ映画【ロストバケーション】。

同じ魚類映画でもドリーよりサメーの方が俄然気になってしまうタチで、早速観て来ました。ちょっと踏む込みますが感想は、

 

怖ぇ〜〜!絶妙にでけぇ〜!

いや〜、劇場公開されるだけあってなかなかのスリルを味わえました!

近年のサメをおかしなシチュエーションで見せたり、特殊進化させる『ぶっ飛びB級サメ映画』の流れではなく、【ジョーズ】や【オープン・ウォーター】系の『マジでサメ怖い映画』の現代版アップデート的な、奇をてらわずちゃんと怖いと思わせる真っ当なサメ映画でした!

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よくよく考えたら基本『水絡み』なシチュエーションなので撮影は大変そうだけど、それを微塵も感じさせない進歩した撮影技術に、監督の得意する音や見せ方などのスリラー演出が見事にマッチし、かなりシンプルな設定ながらいくつか見所も用意されていて、割りと飽きる事なく観ることが出来た!

 

ホラーならではの主人公の能力

主人公のナンシーが『医大生』ってチート設定は物語的に成立させるための、むしろ必要な条件で、その設定により展開に広がりと可能性が生まれスリルを何倍も増幅する。決してご都合的では無く、よくホラー映画やスリラーにはありがちなスタンスだ。

最近観たものだと【10 クローバーフィールド・レーン】のファッションデザイナーや、【ゾンビーワールドへようこそ】のボーイスカウトだったり。

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即席の『うわわ...』な縫合をやってのけたり、血を余計に流さないために噛まれた脚を上にしながら休み息を整えるなど、医学を活かしたサバイバルでどうにか生き抜こうとするナンシー。

助けを求める為にめいいっぱい叫び、悲惨な光景を見る彼女の表情、傷ついて・体温を奪われ血色が悪くなって行く身体、満身創痍になりながらも彼女の諦めない『生』への執着を堪能できるサバイバル描写が本作の売りだ。

  

上手い演出とアイテムの使い方

序盤で、下から潜ぐって行くか上から波を越えて行くか、ナンシーが来る波を見極め、いなすちょっとした描写だけで彼女がある程度のサーフィン経験者だという事を伝えたり、

地元の男たちとサーフィンを楽しむシーンでは、水上では軽快や音楽をクリアに聴かせ、水の中に入ると音楽をわざとくぐもらす。

そうする事でサーフィンだけにノリノリで楽しむ人間達の遊びとは関係なく、元からそこに居るであろうサメの存在を暗に表してて、サメ目線とまではいかない水中の視点の入れ方とか上手いなぁ〜と思いながらもゾッとさせらる。

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それに合わせてセラ監督は劇中でキーとなるアイテムを見せたり使ったりすることで、不安を煽ったり新たな展開へ繋ぐキッカケを作るのも上手い。

ビーチで1人遊ぶ子ども/サーフボードのデザイン/打ち上げられたヘルメットに付けられたGoProカメラ/車でビーチまで連れて来てくれた男/地元のサーファー2人/酔っ払いおじさん/ピアスとネックレス/潮の満ち引きが分かるアウトドアの時計/サメの歯などなど。

ある種ゲーム的でもあり、ナンシーが窮地を脱するために掴む希望のキーのようにアイテムが散りばめられ、それらの要素が物語を奥へ奥へと押し進める。

中でもCGを使わないで撮られたナンシーに寄り添う負傷したカモメは、言わばナンシーの分身のようで、カモメの危うさ=ナンシーの危うさとダブって見え、観客はカモメの動向に余計にハラハラさせられる。

それに、ぶつぶつ独り言を呟いたりGoProのカメラに話しかける自分語りも【オデッセイ】みたいに、極限の状態で理性を保つためや、家族に宛てたメッセージとして自然に入れられ、それが後の展開としても活きて来るのでGOOD!この辺りやスマホの画面をこれでもかと見せたりするのはなんか今っぽいですね。

 

本作で得られた『教訓』

【デッドプール】で見事ヒットに恵まれたライアン・レイノルズの妻でもある主演のブレイク・ライブリーのすらっとしたスタイルや迫真の演技など申し分なかった!

ただ諸々が良かっただけに唯一、クラゲがファンタジックに光るあのシーンだけは完全に入らなかったし余計な演出に感じた。

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ホラー映画はある意味『教訓モノ』で、シャマラン監督の【ヴィジット】は『よく分からない祖父母の家には帰省しちゃダメ!』って事を教えてくれたし、イーライ・ロス監督作【グリーン・インフェルノ】では『調子に乗って未開のジャングルまで行って過激な環境保護活動とかやっちゃダメ!』って事を教えてくれた。

本作は『穴場でキレイなわりに人が全然いねぇ異国のビーチは危ない!』って事を教えくれた。ビーチの名前が最後まで分からないままの気持ち悪さね... もしかしたら現実こういうビーチに旅先で当たっちゃたりするかもね。

 

まとめ

良かった点

  • 正当派なサメ怖い映画で尚かつ面白い!
  • 意地悪な演出とアイテム使いの上手さ
  • 主人公の設定で魅せるサバイバル要素
  • 限定空間でコンパクトにまとめられ、時間的にもサクッと楽しめる

悪かった点

  • クラゲが光る演出はなんか急だし浮いちゃって入らなかったな

評価:★★★★  結構良かったぜ!印象に残らないタイトルとポスターの中途半端で引きのないアートワークでちょっと損してるなぁ。

でも肝となるサメのデカさもリアルに怖いと思わせるサイズ感だったり、終盤までまであまりサメをガッツリ映さないのも効いてたな。そこに確かに存在している圧倒的凶暴性と迫り来る絶望というか。

サメの特徴である背びれ含め『チラリズム』で焦らして来るぜ!【ヴィジッド】の感想でも書いたけど、監督が意地悪なほどホラーは面白い!

[ 予告編 ]

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エスター

ジャウム・コレット=セラ監督作の『奇妙な子供』ものホラー。リーアム・ニーソンの【ラン・オールナイト】とかピンと来なかったし、この手のスリラーやホラー映画の方が向いてる気がする。リーアム・ニーソンから卒業しなよ。

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[リミット]

この旦那主演の作品に感化され、妻のブレイク・ライブリーは本作の主演を熱望したらしいです。箱の中に閉じ込められた男が脱出を図ろうするワンシチュエーション・スリラー。演技合戦としてセットで観ても面白いかも。

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今年の『夏映画』としても認定ですね!

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