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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

映画 ミュージアム【漫画との比較&感想】漫画の結末の方がヤバい!?ネタバレあり

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どうも、アバウト男です!

同名漫画を実写化した、小栗旬主演のサイコサスペンス【ミュージアム】。映画はそれなりに楽しんだけど、原作の漫画を読んでからだいぶ経つので、元のストーリーがザックリとうろ覚えで。。

映画鑑賞後「どこまで漫画に沿ってたか?」「実写化にするにあたってどうアレンジして来たのか?」気になったので、この度サクッと漫画全3巻を行きつけの漫喫で読み返して来ました!流れでババっと読んで来たので細かいところが怪しいけど。

 

今回は主要人物2人のキャスティグと『俺の考えるミュージアム』の比較、5つの私刑について思う事、映画と漫画との比較・違い・アレンジなど、色々『雑感』として書こうかなと思います。原作漫画との比較記事は映画【ヒメアノ〜ル】以来かな。映画・漫画共にネタバレありで語って行きます!

映画の感想はこちら

 

主要キャラの比較と感想

 

沢村久志:小栗旬

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妻と息子をカエル男に連れ去られて、どんどん窮地に追い込まれて行く刑事の主人公:沢村を演じたのは小栗旬。個人的には良かったですね!

小栗旬特有のドヤな主人公然とした佇まい、スクリーンに引き込む力はあるなと。

漫画の沢村は、画のタッチのせいもあるけれど、意外とドライというか小栗旬ほど熱く見えないキャラで、警察署でもあんなに喚き散らしたりしない。

原作を読んでて「実写化するならこの人だろうな」と思ったのは西島秀俊ですね。ドラマ【MOZU】で似たような刑事役として妻の死のの真相をガムシャラに追う主人公を演じてたのも記憶に新しく、見た目の雰囲気もどことなく似てる。

ただ沢村って意外と32歳と若く、そう考えると小栗旬は意外ながらもナイスキャスティングでしたね!

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西島秀俊

 

カエル男(霧島早苗):妻夫木聡

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自らを表現者・アーティストと名乗り猟奇殺人を繰り返すカエル男を演じたのは妻夫木聡。ブッキーの類型的な狂気演技は安定感があって、これはこれで良かったけど、どこかまだ『根のいい人が狂気な殺人鬼を演じてます』感が消えてなくて不完全燃焼だった。

菅田将暉のスキンヘッド姿とか似合いそうだなとか、【ヒメアノ〜ル】で強烈にヤバい奴に狙われた濱田岳が逆にカエル男を演じたら面白いだろうな〜!と、色々考えたけど、打って付けの俳優がいました!その人物とは大友監督との相性も良い

佐藤健!

ブッキーに足りなかったのは『目』ですね。狂気の目と言ったら【るろうに剣心】【バクマン。】【何者】で魅せた佐藤健でしょ。スキンヘッドやシリアルキラー役とか新鮮だし、似合いそうだなと。佐藤健版カエル男も見たかったな!

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5つの私刑について

映画【セブン】や【ソウ】を連想させる5つの私刑についても語りたいですね。

 

ドッグフードの形

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生きたまま3頭のドーベルマンに食い殺される『第一の私刑』ですが。映画だと両手を上に吊り上げられ顔・腹・太ももあたりが食いやすいような体勢で殺されてましたが、

漫画だと手脚の拘束はなく、首輪の付いた鎖に繋がれ犬に食い殺されるという、漫画の方が意味合い的にも非道で雑な殺し方だった。

 

母の痛みを知りましょうの刑

親の脛を齧りまくっているデブのオタクが、出生体重分の肉を刮ぎ取られて殺される『第二の私刑』は、家から連れ去られるシーンから、死体が発見される流れまでかなり忠実でした。頭部半分切り取られた死体のディテールとか良かったな!

 

均等の愛の刑

身体を縦に真っ二つに割って、家族と愛人の元に死体を半分づつ宅配便として送り届ける『第三の私刑』でしたが、わりとこれも忠実!

愛人側が中小企業のOL側からキャバ嬢に変わっていて、画的に華やかさが出てました。

宅配便で大事な人を送りつけるって、漫画『多重人格探偵サイコ』を連想させなと。原作は多少なりとも影響を受けてるんじゃないかな。エグさでは全然『多重人格探偵 サイコ』の方が上!

多重人格探偵サイコ コミック 1-24巻セット (カドカワコミックス・エース)

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ずっと美しくの刑

凍らされて殺すのか、殺してから凍らすのかは不明だけど見事直立したまま凍られた異様な死体が印象的な『第四の私刑』。

でもこれ波瑠主演ドラマ【ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子】で先に同じような死体描写を観ていたので、若干インパクトに欠けましたね。

ON 異常犯罪捜査官 藤堂比奈子 DVD-BOX

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針千本飲ますの刑

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大量の針を飲まされて殺される『第五の私刑』。原作だと画鋲を口いっぱいに押し込まれていた。小さくて飲み込みやすい分、想像出来てしまう変にリアルな痛さが、映画は文字通り針を口に押し込められいる。

というか、これだと針を大量に咥えてるようにもに見えてしまうから、出来れば喉仏から飲み込んだ針が数本突き出てるくらいの描写とか見せて欲しかったですね。

 

映画と原作漫画との違いや付け足されたアレンジ

基本大まかなストーリー・登場キャラクター・セリフに至るまでかなり忠実に実写化されていた。逆に原作を読み直すと「いや、これ何も考えずに実写化した!?」と思ってしまうくらい忠実。その中でも目立った違いやアレンジをいくつかピックアップしてみた。

 

1. あんなに終始雨は降っていない。

▶︎ 実は第一の私刑の現場に入る沢村の登場シーンなど、原作では雲行きあやしくらいの天気で、そこまで映画みたく土砂降りでは無い。

映画だと「これだけ雨降ってて傘とかささないもんかね…」と気になってしまった。小栗旬をどうしても濡らしたいんでしょうね。

 

2. 沢村の設定に『第2子の流産』と『その事実を妻から全く聞かされてない』件が追加されていた。

▶︎これはより一層、沢村のワーカホリックぶりから来る妻との関係のギクシャクが色濃くなっていて、良かったんじゃなかな。よく考えると「どんだけー!」レベルのギクシャク具合だけどね。

 

3. 妻と息子を車で連れ去るカエル男とのカーチェイス展開に、カエル男のトラック攻撃が追加されていた。

▶︎あれはカエル男の脅威を示す場面なんだろうけど「よく絶妙な場所に都合良く鍵のついたトラックあったな!?」と、トラックを調達する件が不明瞭で逆にノイズになっていた。

原作では、飛び出して来た犬を避けたようとした沢村の車が事故り敢え無く追跡不能、カエル男そのまま逃亡。って流れでした。

 

4. 沢村の部下の西野に婚約者がいる設定が付け加えられた。

▶︎レストランでの「今度フィアンセに会わせろ」の死亡フラグ的セリフ然り、どこか取って付けたような設定でしたね。部下の無残な死を強調したかっだろうけど。

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ちなみに、西野が屋上から落とされるシーンだけど、原作だと落ちて行く西野のネクタイが掴めそうで掴めなくて落ちて行ってしまうんだけど、映画は見るからに距離が離れすぎて無理ゲーでした。希望を持たせろや!しかも西野の落ちる位置が予想よりも奥でギョッとしてしまった。

 

5. カエル男の担当医師が双子の姉という設定になっていた。

▶︎原作ではカエル男に姉はいない。カエル男の担当医師は普通のおっさんで、迫られた沢村に居場所教えてしまい、後にカエル男に殺される。

 

6. カエル男の光線過敏症の理由が心因的なものに変わっていた。

▶︎映画だとカエル男は、両親を幼い頃に殺された心因的ストレスにより、光線過敏症になり、尚且つ猟奇殺人にも目覚めてしまったという見え方になっているが、

原作では幼い頃に両親をバラバラにして殺したが初の人殺しであり、あくまでも光線過敏症は持病。これはラストに向けての設定変更でしょう! 

 

映画と漫画との結末の違い

映画と漫画の決定的な違いは『結末』でしょう!今回漫画を読み直して「あれ、こんな結末だったっけ!?」と覚えてなかった『ある結末』にゾッとしてしまった。個人的には漫画の結末の方がベタではあるけど好きかな。

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映画の結末は、

光線過敏症のカエル男が日光を浴びて逮捕  → 事件は一件落着→治療中で入院しているカエル男は姉に薬を盛られて殺されてしまう(殺されたように見える) →

ギクシャクしていた沢村夫婦の仲が回復 → 息子の運動会で沢村が撮っているビデオカメラには、カエル男同様の光線過敏症を感じさせるように、息子が首辺りを掻いている姿が映し出された…

いわば『カエル男の性質が息子に継承されてしまった』『息子がカエル男の後継者?』という、なんともふわっとした意外な結末だった。感想でも書いたけど個人的にはラストの、心因性で発症した紫外線アレルギーである光線過敏症と、猟奇殺人との組み合わせのがあまり上手く行ってないように感じた。

『継承』という事で黒沢清の【CURE】のラストに似て嫌いじゃないけど。

 

原作漫画の結末は、

『3つのエンディング』の3つ目を言わずにカエル男が逮捕される → 事件は一件落着 → 時は経ち、沢村はあの事件以降仕事はせず、カウンセリングに通っている模様 → カウンセリングの帰り道?、身に覚えのない古傷が腕にある事に気付く →

傷を触った瞬間、カエル男に妻と息子が撃ち殺される映像が脳内で流れ、カエル男による3つ目のエンディングの言葉が響いた『家族3人で天国で暮らすエンディングだ!』 → 

場面は代わり息子の誕生日。家族3人仲睦じい光景、両親に挟まれた息子がバースデーケーキのロウソクの火を消すと、ロウソクの煙が線香の煙のように細く立ち上って行った…

若干分かりにくい余白のある結末だけど、要はカエル男が『妻を殺すか?息子を殺すか?』の究極の選択を沢村に提示し、仲間の刑事が駆けつけたあのシークエンスで、

実は妻と息子の2人ともカエル男により撃ち殺され、2人の死を受け入れられない『天国に行けなかった』沢村は1人、仕事を辞めカウンセリングに通う日々を送っていた。

って後味悪っ…!

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原作はかなり救いのないラストでした。結末を原作のまま映像化しちゃうと、後出し的な驚きの結末に見え兼ねないので、もう少し映像化に適したマイルドな結末に変更したって感じですね。

回想がやたら多いとか、カエル男は被害者たちの個人情報をどうやって知り得ていたのか?、光線過敏症なのに窓を新聞紙一枚で塞ぐだけで大丈夫なん?もか色々と不満点もある映画ではあったけど、漫画との比較も含め、それなりに楽しませてもらいました!

 

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