どうも、アバウト男です!
今回はここ最近観た映画を何本かいっぺんにまとめて書く『まとめて映画感想』になります!
いつものように、ここ最近観た旧作の感想をザッと備忘録としてまとめました。最近はちゃんと一本の記事として書けてるので、今回は少なめの全5作品になります。
まとめて映画感想 第22弾!!!
パーフェクト・ルーム
あらすじ:順風満帆な人生を歩む5人の男たち。彼らは妻に内緒で共同で部屋を借り、それぞれ浮気相手との情事に利用していた。ところがある日、その部屋で女性の死体が発見される。慌てて部屋に集まった5人は、女性の正体や死の真相について議論を続けるうち、互いに疑心暗鬼に陥っていく。(映画.com)
製作国:アメリカ 上映時間:102分 製作年:2014年
監督:エリク・バン・ローイ
キャスト:カール・アーバン / ジェームズ・マースデン / ウェントワース・ミラー / エリック・ストーンストリート / マティアス・スーナールツ / イザベル・ルーカス / レイチェル・テイラー 等
男の不倫や火遊びを巡るサスペンス映画です。本作元々は『ベルギーで10人に1人が見た』と言われるヒット作【ロフト.】のハリウッドリメイクを、その【ロフト.】のオリジナル監督がメガホンを取ったとなっております。サスペンス好きは要チェックなん作品ではありますが。
それなりに面白かった!
僕の記憶ではオリジナル版を観ているはずなのに「こんなオチだっけ?」と驚かされるフレッシュさもあってか、それなりに楽しめました。ちょっと巷の評価低すぎじゃないか?
既婚の悪友5人が、不倫や遊び相手を連れ込むために借りた秘密の隠れ家『ロフト』で、ある日見知らぬ女が殺されていた…
発端となる事件から物語が始まり、取り調べによる回想として、5人各々の事情と関係性が徐々に見えて来る定番スタイル。
結束の固そうに見えた悪友5人が、事件が起きる前に色々と拗らせていたり、それぞれの5人妻や・キーとなる金髪の女・市長など、どんどん疑わしき人物が増えて行き、それによるミスリードも上手く事件に絡んでいく。
サスペンス映画として逸品ではないし、後出し的な都合のいい真相もあるけど、まさかこうなるとは思わなかったな。ある意味ヤられましたね。キャストもみんなハマってたし!ドラマ【プリズン・ブレイク】の主役の坊主も真面目キャラで出てます。
今スキャンダラスな事でで溢れる日本では、もっと観られるべき作品だと思います。
評価:★★★ 普通に楽しめました。
太陽
あらすじ:バイオテロによって人口が激減してしまった21世紀初頭の世界で、ウイルスへの抗体を持った新しい人類が誕生する。優れた知能と若く健康な肉体を誇る彼らは、自分たちをノクスと呼んで社会を支配するように。しかし、紫外線に耐えることができずに夜間しか活動できない弱点があった。一方、ウイルスの感染を免れた旧人類はキュリオと呼ばれ、ノクスから見下される存在になっていた。キュリオの青年・鉄彦(神木隆之介)はノクスに憧れるが、幼なじみの結(門脇麦)はキュリオの復権を願っていた。(シネマトゥデイ)
製作国:日本 上映時間:129分 製作年:2016年
監督・脚本:入江悠
キャスト:神木隆之介 / 門脇麦 / 古川雄輝 / 綾田俊樹 / 水田航生 / 高橋和也 / 森口瑤子 / 村上淳 / 中村優子 / 鶴見辰吾 / 古舘寛治 等
実は本作の方を先に観てたんだけど、思い返すとSF映画【ガタカ】を日本の田舎を拠点に描いた世界観押しな近未来作品だ。この作品を観た時には【ガタカ】を観てないこともあり、
とても興味深く観れた!
ウイルスで大量の人間が死んだディストピア近未来。ウイルスに抗体があるものの陽を光を浴びれない富裕層『ノクス』と、ウイルスに対して免疫は無いが、陽の光関係なく昼夜問わず動ける貧困層『キュリオ』、2種類の人間に分けられ貧富の差が深刻な世界に生きる若者の『選択』の物語。
『陽の光』に左右されるって設定は『ヴァンパアもの』に通じてて、近未来の設定然りこれを日本で違和感なくやってのけてました。
人種差別・貧富・地方と都会、子供から大人への狭間で揺れ動く若者、立場や身分の差を越えて助け合う【ガタカ】的な展開もベタだけど胸熱くさせる。
主演の神木くんと門脇麦の相性や、村上淳のなかなかなアナーキストぶり、古舘寛治の不器用ながらも娘のことを思う村の親父感など、役者はみんな良かったですね!
元々『舞台』の映画化だからなのか、本作では限りなく音楽による過度な説明を排除し、役者のセリフや間を意識した演出が印象的だった。
終盤、見せ場である『長回し大団円』は面白く観つつも『舞台でやってる事をそのまま映画に持ち込んだ』ような、若干狙いすぎの演出にはあまりピンと来なかった。やりたい事は分かるけど。
あと、富裕層の『ノクス』はあれだけ技術が進歩してるんだから、日除け対策くらいもう少しどうにかなったんじゃない?とかモヤっとする部分は無くもない。
評価:★★★★ 結構良かったぜ!
ブレア・ウィッチ・プロジェクト
あらすじ:モンゴメリー・カレッジの生徒、ヘザー、ジョシュ、マイク。3人は大学の課題のため、バーキッツヴィルに残る伝説“ブレア・ウィッチ(ブレアの魔女)”についてのドキュメンタリー・フィルムの撮影を始める。共同墓地で最初のシーンを撮り終えた3人は、地元の人々にインタビューを開始。彼らは、程度の差こそあれブレア・ウィッチについて聞いたことがあった。翌日、インタビューを終えた3人はブラック・ヒルズの森に入っていく。(映画.com)
製作国:アメリカ 上映時間:81分 製作年:1999年
監督:ダニエル・マイリック / エドゥアルド・サンチェス
キャスト:ヘザー・ドナヒュー / マイケル・C・ウィリアムズ / ジョシュア・レナード等
続編の新作映画【ブレアウィッチ】の復習として、だいぶ前に観て忘れていた1作目を再鑑賞。低予算ながら大ヒットし、POVを世に知らしめたエポックメイキング的作品。
『ブレアの魔女』のドキュメンタリーを撮りに森に入った3人が失踪してまい、1年後彼らが撮ったテープが見つかり、それを編集し繋げたていのホラー映画。
相変わらず気味が悪い!
まずカメラの画質と撮り方&編集の荒さが味になってGOODですね。今や手法として確立されてしまったPOVは手ブレなども少なく見易くなって、観る側も慣れて来たのもあるけど、本作は本当に大学生が回してるような、ぎこちない生々しさが良い。
カラーのビデオと16ミリのモノクロフィルムを使い分けてたり、ドキュメンタリーということで森に入る直前に、近隣の住人に森に伝わる事件をインタビューするくだりなんかは『じめ〜とした怖さ』を誘う。
いざ3人が森に入るとどっちが前かも分からない。もう入った時点で詰んでいる。
自然の中にふとあるはずのない、人工物の出現もじわじわと怖さを引き立てる。パニックの中、地図を無くし森から出られない極限状況でさらに追い詰められる3人。暗闇での自撮りのアップ自体の怖さや、その背後に何かが映るんじゃないかとドキドキ。当時フレッシュさもあってひたすら怖かったですね。
ただ、散々引っ張った割に『ラスト』の締め方が弱過ぎる… 完全にオチは忘れてました!ラストはもうちょっとホラー的なデフォルメがあっても良い気がするが、
監督としてはあくまでも『リアルさ』を優先したんだろう。「いや、見つかったテープを編集し繋げただけだからオチとか無いし!」みたいな。このフワッと感が当時、口コミや考察の対象として盛り上がったのかな。やはり今観るとかなり物足りないけど、嫌いになれない一作でした。
評価:★★★ 普通に楽しめました。
アンフレンデッド
あらすじ:ある動画がネット上に公開されたことが原因で、ローラ・バーンズは自ら命を絶ってしまう。1年後、彼女の幼なじみと友人たちがSkypeで雑談していると、見知らぬアカウントが死んだローラとして話しかけてくる。やがてローラの死に隠されたうそがオンラインで暴露され、一つ明かされるたび、彼らのうちの1人が亡くなり……。(シネマトゥデイ)
製作国:アメリカ 上映時間:83分 製作年:2015年
監督:レヴァン・ガブリアーゼ
キャスト:シェリー・ヘニッグ / モーゼス・ストーム / レニー・オルステッド / ウィル・ベイツ / ジェイコブ・ワイソッキ / コートニー・ハルヴァーソン / ヘザー・ソッサマン 等
【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】がビデオを撮影している主観映像で魅せたホラーだとするなら、本作は『パソコン画面』だけで展開される怖がらせる『手法チャレンジ型』ホラー!
これが意外と楽しめた!
主には複数人のSkypeでのやり取りがメインで、そこにFacebook、メッセージ、iTunes的な音楽アプリなどを駆使し、パソコン画面だけでどれだけ怖がらせられるかに挑戦している異色作。
発端は大学の同級生ローラ・バーンズの自殺。彼女はパーティーでの醜態を撮られ、その動画をネットにUPされいじめを苦に拳銃自殺してしまう。その動画をアップしたであろう仲良し6人がやり取りするSkype画面にローラの霊が現れ、死のゲームという名の復讐を始める。
いかにもB級感漂う設定ながらも、演出の面での怖さがしっかりしていた!Skypeやテレビ電話特有の顔にかかるノイズだったり、カタカタとBGMなしにメッセージを打ち込む部屋の静けさだったり、アカウントを消すための『あるはずのボタンが無い』薄気味悪さなど、工夫を凝らしなんとか上演時間83分を乗り切る。
そんな超常現象的な怖さの他に、人間の醜い部分が炙り出されたり、SNS社会の怖さ、大学生の危ういノリなんかも突き付けてくる。『人間が一番怖い』という着地点は有りがちだけど、パソコン画面で魅せる手法だけでも観る価値はありました。
ぶっちゃけ「怖いか?」と聞かれたらそうでも無いけど、気味の悪さは十二分にある。勝手な深読みだけど主人公の名前のブレアって。【ブレア・ウィッチ・プロジェクト】を意識してるんじゃないかな?主人公ブレアを翻弄することで、次世代のホラーの手法の世に見せつける!みたいな、意気込みやメッセージを感じました。 サクッと楽しめる一作!これパソコンで観るとより面白いかも!
評価:★★★ 普通に楽しめました。
ダーティーコップ
あらすじ:ラスベガス。押収物の横流しで小金を稼いでいる警官のストーン(ニコラス・ケイジ)とウォーターズ(イライジャ・ウッド)は、ドラッグ所持で逮捕された売人が多額の保釈金を払って即時釈放されていることに気付く。その出どころを探るうちに、彼らは保釈金などに使われている多額の金が収められた金庫のある場所を突き止める。ドイツ製の工具を用意し、誰も殺さず、誰にも知られることなく、金庫を破って大金を強奪しようとする二人。だが、計画を進めるに従ってストーンの言動が狂気じみていき……。。(シネマトゥデイ)
製作国:アメリカ 上映時間:92分 製作年:2015年
監督:ベンジャミン・ブリューワー/ アレックス・ブリューワー
キャスト:ニコラス・ケイジ / イライジャ・ウッド / スカイ・フェレイラ / ジェリー・ルイス 等
個性派俳優のニコラス・ケイジとイライジャ・ウッドがダブル主演を務め、ジャンルが『汚職警官モノ』って来たら、めちゃ面白そうな題材であるものの、
正直とてもざんない結果に…
シケた生活している警官と顔見知りの鑑識が手を組んで、一般市民も巻き込んで、マフィアの隠し財産をくすねようと画策し… と、まぁよくあるパターン。
なんだけど本作、まずこれといった特徴が無く『汚職警官モノ』の『叩き台』レベルの内容で終わってしまっている…
これをベースに、どう面白くするのか、どう味付けして、どう目新しさを入れ、どう観客の先入観をスカすかなど考えそうなもんだけど。これじゃカスタムする前の『0ベース』な出来。
やる気あんのか!
こっちは【トレーニングデイ】【COP CAR/コップカー】なんかの、悪徳刑事やヤバい保安官モノの良作はすでに観てるんだよ!これじゃ満足出来んだろ。
特に気になったのが、下準備&金庫破りの描写がエラく怠くて間延びし過ぎ。2人のコスいキャラの雰囲気は良いだけに、もう少し物語や展開を練って欲しかったですね。下調べしてた割に行動が突発的だったり、計画が手薄、2人の信頼度はハナからあまり感じられず。
終盤、リドリー・スコット監督作【悪の法則】みたいな展開になるなら、そっちをもう少し掘り下げて、2人が思っていた以上の『悪の存在』の否応なさに、こっ酷く懲らしめられる悪徳警官の姿が観たかったですね。
評価:★★ うーん、イマイチ...
この中で好き&おすすめ順はこちら!
- 太陽
- アンフレンデッド
- パーフェクト・ルーム
- ブレア・ウィッチ・プロジェクト
- ダーティー・コップ
【ガタカ】と比べちゃうと完全に分が悪いけど【太陽】面白かったですね!ヴァンパア要素が上手く効いてるし「自分ならどうするだろ?」と考えてしまう、どっちもどっちな体質もバランスが取れている。
2位は【アンフレンデッド】。ラストの怖がらせ演出は余計かな… 3位は個人的に推したい【パーフェクト・ルーム】。犯人の謎解きよりも『男同士のドロドロした関係』に注目です。4位のブレアは再鑑賞なのでこのくらい。【ダーティーコップ】は正直観なくていいと思います。
あと今年何本の旧作映画が観れるんだろ。