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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

まとめて映画感想!第23弾『貞子vs伽椰子』『チチを撮りに』『ライトオフ』など7作品!

 

どうも、アバウト男です! 

今回は『まとめて映画感想』になります。

今年初ですね。いつものように、ここ最近観た旧作の感想をザッと備忘録として何本かまとめて書きました。今回はホラーに偏ってる全7作品になります!

 

まとめて映画感想 第23弾!!!

 

貞子vs伽椰子

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あらすじ:女子大生の有里(山本美月)は、あるビデオを再生する。それは、観た者に貞子から電話がかかってきて、2日後に死ぬという「呪いの動画」だった。一方、女子高生の鈴花(玉城ティナ)は引っ越し先の向かいにある「呪いの家」に入ってしまう。霊媒師の経蔵(安藤政信)は二つの呪いを解くために、呪いの動画の貞子と呪いの家に居る伽椰子を激突させようとするが……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:日本 上映時間:99分 製作年:2016年

監督・脚本:白石晃士

キャスト:山本美月 / 玉城ティナ / 佐津川愛美 / 田中美里 / 甲本雅裕 / 安藤政信 / 菊地麻衣 等 

 

いや~、完全に肩透かしでした!

公開当初「これは面白い!!!」と結構話題になってて、自然と耳に入って来てしまった『ラストのある展開』も、ある程度分かった上での鑑賞。これは単にオチの「貞子と伽倻子がまさか最後〇〇するとはね〜!」の部分が面白かったってこと?!!

 

グッと来なかった原因は、白石監督の【戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版】をブログを始めた年のワースト1に入れるくらい、白石監督のタッチがそもそも肌に合わないってのもあるかもしれない…【ノロイ】は好きなんだけどね。

まず全体的に退屈過ぎる!『ラストのある展開』を見せたくて、それに向かうためにとりあえず貞子側と伽倻子側の登場人物を出し、交互に話を進ませているだけに見えて、特に面白い展開はない。面白くなりそうな霊媒師オバさんによる除霊のシーンも意外と呆気なかった。

終盤までは手持ちぶさたに時間稼ぎをしているかのように、とにかくストレートに怖いわけでもなければ、題材を半ば茶化して遊ぶ方向でもなく、わりと真面目にやっててそれがナチュラルにタルかった。

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気になったのは見せ場となりそうな、人と霊が接触したり人が死ぬような肝心なシーンは、サッとカットを切り替えて全然見せてくれないこと。あえて『見せない事で怖がらす』ような演出でも無く、単に誤魔化しや予算のなさのカバー、苦手意識から来る「どうなったかは観る人の想像にお任せします」的な見せ方に終始逃げてるように感じて、

今の時代、こんな観せ方じゃ全然満足できないよ!

恐怖体験に直面し恐れおののいている『顔』のアップを見せ観客の恐怖を煽るほど、役者の演技も別に上手くないし、逆にどうしよう...

それと『本人は気付いてないけど背後に霊がいる』とか『曇りガラスの向こうに人が立ってる』みたいな恐怖演出も「いつの時代から進歩してないのよ…」と感じる古さで。リング全盛期のあの当時の演出を狙ってるのか?技量のなさなのか?中途半端で分からん!

 

退屈と戦いながらやっと来た目玉の『ラストのある展開』も、コメディ的にぶっ飛ぶんだ演出なのかと思ったら、やってることの割りに、ここもどこか真面目に見せちゃって突き抜けない。真面目なのか、そうじゃないのかハッキリしてくれ!このどっちつかずな中途半端さが監督の売りなのか。

〇〇して出て来たアイツのビジュアルもなんとも中途半端で。〇〇したもっとその先を見せて欲かったですね、それが新たなJホラーアイコンを担って新シリーズを期待させるような。

「貞子と伽椰子を〇〇させちゃう俺の発想どう?」レベルで終わってしまって、期待していた分「あ、これで終わりなんだ...」と物足りなかったな。これはオチを知ってしまってるのも大きいんだろうな。

唯一良かったのは、ブラック・ジャックとピノコみたいな霊感コンビの経蔵と珠緒の漫画的なキャラは、作中のスパイスとして効いてて良かった。その2人も結局上手く使い切れてなくて不完全燃焼ではあったけど。やっぱり『面白み』を見出せない白石監督には特に期待はしない!ずっとフラットでいる!

評価:★★  うーん、イマイチ...

個人的には『飛び道具的なネタ』に逃げないで真摯に怖さに向き合った【ノロイ】みたいな作品をまた作って欲しいな気持ちでいっぱいになりした。あと大学の同級生に山本美月がいたら可愛いし恐らく惚れてしまう!守ってあげたい!

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ライト/オフ

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あらすじ:電気を消して暗闇になると現れるという不気味な何かに恐怖を抱く弟マーティン(ガブリエル・ベイトマン)を守るため、レベッカ(テリーサ・パーマー)は久々に実家に帰ってくる。二人はたくさんのライトを用意して夜を迎えるが、次々に明かりが消え暗闇からえたいの知れない何かが迫ってくる。狙われる理由もわからぬまま不安な時を過ごす中、レベッカの一家に隠された秘密が明らかになり……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:81分 製作年:2016年

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

キャスト:カール・アーバン / ジェームズ・マースデン / ウェントワース・ミラー / エリック・ストーンストリート / マティアス・スーナールツ / イザベル・ルーカス / レイチェル・テイラー 等

 

ポイントとしては何よりアイデアが良いですね!店終いのため店の電気を消すと『人らしい何か』がそこにいる、確かめようと電気を付けると姿はない。見間違いかな?と思いまた電気を消すと、微かな明かりが輪郭を浮かび上がらせ確かにそこに人がいる…

また電気を付け直すといない... やっぱり気のせいかと電気を消した瞬間それがギャッ!!!っと襲って来る仕組み。

これは純粋に怖い!!!

来ると分かってても電気の『ON/OFF』の切り替えだけでドキドキしてしまう。

『暗い=怖い』って子供から大人までわりと共通して持っている『怖い感覚』を『電気をつけてる間は何もなく、電気を消すと現れる霊』という分かりやすく魅力的な設定にまとめドンと提示し、大人が考えた1本のエンターテイメントホラー作品に昇華してくれたのは嬉しいですね。ベタっちゃベタなんだけど、意外にありそうで無かったかも。

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そこにちゃんと『電気』に関係して霊が現れる理由が明確にあるので、なぜこの家族がこんな恐怖体験に遭うのかの原因がハッキリしている分物語に入り込みやすい。単に無関係に襲われる訳じゃななく因果があって、霊の存在を解明しようとする。そういう意味では『呪い』の側面を感じるJホラー的なじわっと来る静かな怖さもある。

とは言えアイデアは魅力的なんだけど、全体を通すとそこまでテンションは上がり切らなかった。やっぱりこういう『アイデア1発もの』特有のアイデアだけに満足してしまって、アイデアを効果的に且つ持続して観せ切れてなかったのが残念。

結局どれも『似たような驚かし』の繰り返しで圧倒的にバリエーションが少ない。娘が解明する『霊』の実態を知ってしまえば存在の怖さは自然と軽減するし、その分もう少し『驚かし』のバリエーションを増やしてカバーして欲しかった。

評価:★★★  普通に楽しめました。

アイデアが良いだけに惜しい!

 

 

帰ってきたヒトラー

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あらすじ:ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:ドイツ 上映時間:116分 製作年:2015年

監督:ダーヴィト・ヴネント

キャスト:オリヴァー・マスッチ / ファビアン・ブッシュ / クリストフ・マリア・ヘルプスト / カッチャ・リーマン / フランツィスカ・ヴルフ / ラルス・ルドルフ / マイケル・ケスラー / トーマス・ティーメ 等

 

それなりに面白かった!

リアルなヒトラーがタイムスリップして現代に蘇ったら!?この設定だけである程度の、カルチャーギャップな笑いとブラックな笑いが担保されている。

序盤、彼の出現は時代錯誤のヒトラーのコスプレをしたモノマネ芸人レベルでしか認識されない存在だった。けれど彼の毅然としたヒトラー然とした佇まいや真に迫った発言や態度に、徐々に周りが吸い寄せられていく。

ネタ探しに奔走してたテレビ局に見つかったヒトラーは、たちまちテレビ出演させられ、歯に衣着せぬ発言や堂々とした態度が『SNS』の拡散力により、その存在が知れ渡り、より一層彼の声に耳を傾ける土台が一気に組み上がって行った。このプロセスがトントン拍子で実に怖い。

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今のドイツに足りない何かを『帰って来たヒトラー』が埋めてしまうじゃないか、今の時代に生まれても変わらず先導する力を見せ付けるんじゃないかと、シニカルでコメディな作風ながらも、根底にずっと付きまとう『怖さ』があって、笑って良いのか何なのか不思議な作品でした。もちろん普通に笑える作品ではあるんだけど!

合間のドキュンタリックな作りも面白く、実際に国民に国の不満を語らせ、それについてヒトラーならこうするといった回答をバシッと提示する。観ていて思わず一本軸の通ったヒトラーの姿に軽く惹かれてしまう自分もいて「危なっ」と我に返ったり、作品のメタな作り然り、肯定することもなく批判的でもなく泳がし、ヒトラーという人物と作り手との距離感が絶妙でした。

評価:★★★  普通に楽しめました。

 

 

ソムニア 悪夢の少年

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あらすじ:幼い息子ショーンを亡くした夫婦マークとジェシーは、新たな人生を歩むべく8歳の少年コーディを養子に迎え入れる。しかしコーディは夜になってもなかなか眠ろうとせず、蝶の図鑑を眺めてばかりいた。ある晩、リビングで過ごしていた夫婦の前に、突如として美しい蝶の群れが出現。さらに別の晩には、死んだはずの息子ショーンが姿を現わす。この不思議な現象がコーディの夢から発生していると知ったジェシーは、ショーンと会いたいがためにコーディを眠らせようとするが……。(映画.com)

 

製作国:アメリカ 上映時間:97分 製作年:2016年

監督:マイク・フラナガン

キャスト:ケイト・ボスワース / ジェイコブ・トレンブレイ / トーマス・ジェーン / アナベス・ギッシュ / ダッシュ・ミホク 等

 

『夢にまつわる特殊能力』を持つ少年に、周りの人々が振り回されるダークファンタジー!見た目としてはホラーなんだけど、中身は一部ジーンと来るホラー&ヒューマンドラマ。

特筆すべきは少年が持つ特殊能力の設定の上手さ(前半は)。子供を無くし養子をとる事にしたトラウマを抱える夫婦と、何やら『特殊能力』のせいで養子としていくつかの家族の元を転々とする子供との組合せが何とも絶妙で。

養子の子を愛したいのに愛せない!死んだ子を忘れたいのに忘れられない!

と、なんて切ない関係なんだ… ここの魅力的でもどかしい『夫婦と養子』の関係性が見れただけでも、レンタルに掛かった代金の元は取れたなと。

そんな温かくも切ない描写の合間に『キャンカーマン』なる不気味な悪い化け物も登場し、ちゃんと気味の悪いホラー要素も入って来て、1度で2度美味しい。例えるならタイ料理屋のランチみたいな。タイカレーもヌードルも食べてれヤッホー!みたいな感じ、伝わらないかなw

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なんだけど、後半は設定がそこまで膨らまず、単に『キャンカーマン』なる化け物の呪縛を解くだけの既視感のある話になってしまい、わりと普通な着地に。少年がキャンカーマンに苦しめられるようになった『原因』も非常に悲しくてグッと来たんけど、それがあるにしても終盤は盛り上がりに欠け尻つぼみ気味でした。

評価:★★★  普通に楽しめました。

少年を演じたのは【ルーム】のジェイコブ・トレンブレイくん。夫婦の旦那役もよく見たら【ミスト】【パニッシャー】のトーマス・ジェーン!そう言えば最近見ていなかった、改めてカッコイイ!もっとメジャーな作品に出ても良さそうなのに。

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インプリント ぼっけえ、きょうてえ

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あらすじ:おそらく、日本の明治時代のある地方。アメリカ人文筆家のクリス(ビリー・ドラゴ)は、愛する優しい日本人女性・小桃(美知枝)の行方を求め、日本各地を放浪していた。彼が川の中にある浮島の遊郭を訪れると、小桃の姿を発見することはできなかったが、客引きを全くせず薄暗い部屋の奥で座っている、妖しい雰囲気の女郎(工藤夕貴)を指名した。(映画.com)

 

製作国:アメリカ 上映時間:63分 製作年:2005年

監督:三池崇史

キャスト:工藤夕貴 / ビリー・ドラゴ / 美知枝 / 根岸季衣 / 岩井志麻子 等

 

世界のホラー監督13人を集めて作られたホラー・オンニバス『マスターズ・オブ・ホラー』シリーズの中の1つで、岩井志麻子の『ぼっけえ、きょうてえ』を日本代表の三池崇史が映像化した作品。

運命の女郎を捜しに来たアメリカ人文筆家のクリスが聞かされる、女郎の残酷な死の真相。

好きなタイプの作品でした!

売りとしては、なかなかのハードコアな拷問シーンが観れます!もちろんR-18レベル、でも拷問だけならR-15って感じなのかな?

結構この手のゴアな描写は見慣れてたものの、日本特有というか内側からぞくっと来る地味な拷問が逆に痛い!派ではさないけどちゃんと痛そうなのが堪らん。毛細血管が詰まっていると言われてる脇や、指と爪の間は分かるけども… 歯茎は勘弁してやって!!!

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きっつい拷問の後、女郎を殺した顔の醜い女の過去もゾッとするような様相を見せ、63分とタイトな時間ながらもなかなか見応えのある『和』ホラー映画でした。女郎を拷問をする女の役を筆者の岩井志麻子が演じていたり、これだけ画的に『和』なのに全編英語セリフってのも、いわいる日本が舞台では無く、どこか黄泉の国っぽさもあって独特な雰囲気。

拷問の他にも倫理的にキツい場面が多々あって、結局アメリカで放送禁止になっただけはあるなぁ…【テラフォーマーズ】とか漫画の実写化ばかりじゃなく、こういう映画をもっと撮ってよ三池さん!

評価:★★★  普通に楽しめました。

早く観ておけば良かったと思わせる作品でした。あときっつい拷問が2〜3個見たかった!

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[Focus]

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あらすじ:盗聴マニアの青年・金村(浅野)はTVドキュメンタリーの取材を受けることになる。TVクルーはディレクターの岩井とカメラマン、ADの3人。岩井は物語を面白くするため、変質者としての金村を捏造しようと躍起になる。そんな中、金村の盗聴器が偶然、拳銃密売の会話を受信。先回りした岩井たちは拳銃を金村に持たせて感想を聞こうとする。が、その時、とんでもないことが起こり、事態は思わぬ方向へと展開していく……。(映画.com)

 

製作国:日本 上映時間:73分 製作年:1996年

監督:井坂聡 脚本:新和男

キャスト:浅野忠信 / 白井晃 / 海野けい子 / 佐野哲郎 / 鈴木一功 / 高田瑞紀 等

 

無線による盗聴マニアのオタク青年をぞんざいに密着するテレビクルー。テレビクルーの過剰な演出や振り回しに、徐々に怒りを募らせるオタクが、あるキッカケを機にとうとうブチ切れ暴走する話。

全編ドキュメンタリックに、長回しの密着映像(主観映像)で繋いだ『見せ方』が特徴的な作品。今ではこの手のモキュメンタリー作品は見慣れた感もあるけど、20年前としてはなかなか新鮮だっただろうな。当時のカメラの画質が今見ると味になって独特なリアルさを醸す。

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作品を引っ張るのは、後にブチ切れるオタクを演じた浅野忠信の演技力。

冒頭のオタクっぷりは秀逸!

普段、彼の自然体な『静』な演技を見てても「上手いな~!」とはあまり感じないんだけど、この映画は『臨場感のある長回し』が多用されるだけあって、浅野忠信の演技力が浮き上がって見えた。

序盤はまさにテレビ慣れしてないオドオドしたオタクそのもの。喋りの速度、キョロキョロとして定まらない目線、素人ならではの取材に対して過度な心配。そんな彼があるキッカケでブチ切れ、後戻りできない事態へとテレビクルーを巻き込んでいく。

キレる演技も秀逸で、こっちの方が『実はドS?』な浅野忠信の素が剥き出しになったようで面白かったですね。抑圧されてたオタクがキレると、その反動でやることもハード!

一般人を舐めてるテレビや報道に対して、後味のスッキリしないラスト含め溜飲が下がる作品でした。

評価:★★★★  結構良かったぜ!

『キレる』という言葉が生まれた当時の『最近の若者』に対する恐怖をストレートに活写した作品でした。冒頭の街の風景に見覚えあると思ったら調布のPARCOの前の交差点でした。昔も今もあそこはあまり変わってない。

 

 

チチを撮りに

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あらすじ:14年前に父親が出て行ってから、葉月(柳英里紗)と呼春(松原菜野花)の姉妹は母の佐和(渡辺真起子)と3人で暮らしている。ある日、音信不通だった父が末期がんで死の床にあるという知らせが入り、2人は母に見舞いに行ってお別れしてくるようことづかる。彼女たちはしぶしぶ出掛けて行くが、道中で父の訃報を知り途方に暮れる。(シネマトゥデイ)

 

製作国:日本 上映時間:74分 製作年:2012年

監督・脚本:中野量太

キャスト:柳英里紗 / 松原菜野花 / 渡辺真起子 / 滝藤賢一 / 二階堂智 / 小林海人 / 今村有希 / 星野晶子 / 関口崇則 / 宇野祥平 / 箱木宏美 / 三浦景虎 / 木村知貴 / 小澤雄志 / 太田正一 等

 

2016年映画ベストの4位に入れた【湯を沸かすほどの熱い愛】がすこぶる面白かったので、気になって中野量太監督の過去作を鑑賞。

観て思ったのは、この【チチを撮りに】という作品を煮詰めて煮詰めてブラッシュアップし、実力派のキャストを入れ、商業的にも勝負できるエンタメ作品に落とし込んだのが【湯を沸かす~】のように感じた。本作まだまだ粗削りさが目立つけど系統としては【湯を沸かす~】にすごく似ている!

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幼い頃に家を出て行った父の最期を写真に撮って来てくれと母から頼まれた姉妹の物語。何気ない描写やセリフの回収や、謎に乳とチチを掛けたりする遊び心も効いていて【湯を沸かす~】のいくつかのシーンは、この作品のセルフオマージュだという事も分かった。【湯を沸かす〜】で感じた臭めのセリフは本作あまり無かったかな。

あくまで「どうよ感動しろやろ!?」な過剰なエモさは抑えめで、ほんのりと笑える内容。父の葬式を通し、シングルマザー&姉妹の3人家族の幸せを再認識し、あまり記憶にない父との血の繋がりを感じ、3人家族と親戚とのわだかまりやモヤモヤを清算する。観ている側も登場人物たちと一緒になぜか胸がすーっとスッキリとすると作品でした。

ギョッとするラストシーンは監督の『照れ隠し』という事で好意的に受けったけど【湯を沸かす〜】で免疫が付いていたのもあるな。

評価:★★★  普通に楽しめました。

幼い頃早くに家を出て行ったあまり記憶にない父親と、実は似ている一面があったとか・好きなものが同じみたいな描写は【海街diary】にも通じる。でも本作の方が早くに撮られてて、中野監督がすでに是枝さんみたいな目の付け所で、描いていたのは凄いなぁ。

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この中で好き&おすすめ順はこちら!

  1. [Focus]
  2. チチを撮りに
  3. インプリント ぼっけえ、きょうてえ
  4. 帰ってきたヒトラー
  5. ソムニア 悪夢の少年
  6. ライトオフ
  7. 貞子VS伽倻子

 

こんな順位になりました!1位の【[Focus]】はエンジンがかかる後半からのブチギレた勢いで持ってかれました。2位は中野監督の【チチを撮りに】。姉妹を中心とした物語ながらも【湯を沸かす〜】同様にたくましい母親の姿が見れて良かったです。【インプリント】は完全に好みで、4〜6位は僅差。最下位は【貞子vs伽倻子】でした〜。

今回ジャンルとしてホラー多めだったけど、『アイデアや設定は良いのにスタミナ不足』な作品が目立ちました。そのアイデアで終盤までどう惹きつけて楽しませ続けるか、早めに手放して、別の面白さを提示するか、どういう着地にするかなど『後半』が大事ですね。後半のオチに注力し過ぎて、前半あまりにも薄味な作品もありましたが…

ここ最近観たホラー系の作品で面白かったのは【ドント・ブリーズ】ですね。美味しいアイデアにあぐらをかかず、ひたすら観客を楽しませようとする展開の数々。あとパソコン画面だけで展開するホラー映画【アンフレンデッド】も手法の他にプラスして、若者のSNS時代の軽薄な人間関係を徐々に炙り出したラストは、苦い余韻が残りました。

今年は最近観てれなかった気になるホラー映画を多めに観て行ければなと思います!新作の【グリーン・ルーム】もかなり楽しみ!

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今回はこれで以上です!