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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

山田孝之のカンヌ映画祭【ドラマ感想】真面目な第2話!カンヌを学びながら日本の映画業界をディスる!

山田孝之主演の深夜ドラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』第2話感想/ネタバレあり

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テレビ東京 / 毎週金曜 / 2016年1月6日(金) 深夜0時52分〜 30分ドラマ

主演:山田孝之 監督:山下敦弘 / 松江哲明

あらすじ:2016年の夏、今まで俳優として意外にも大きな賞を取ったことない山田孝之が『カンヌ国際映画祭』の『賞』が欲しいということで、山下敦弘監督を呼びつけ『賞を取るための映画』を山下監督に撮ってもらいたいと話を持ちかけたところからこの物語は始まる。

山田が持ち込んだ『題材』を山下監督が映画化し『カンヌの1番のやつ』を取りに行く!

 

 

どうも、アバウト男です!

山田孝之主演のフェイクドキュメンタリードラマ【山田孝之のカンヌ映画祭】こと通称【山カン】!

 

感想の前に、

同じくこのドラマにハマっているMachinakaさんのブログを読んで気づいたんだけど、アニメーション監督&演出家の山本寛(やまもとゆたか)の愛称が『ヤマカン』なんですね。なんとなく存在は知っていたものの、あんまりアニメを観ないので気付かなかったな。

僕個人としては馴染みのない人なんで引き続きこのドラマの事を【山カン】と略しますが。【逃げ恥】みたいで良い略称だと思ったんだけどな〜、みんなが通じるこのドラマの略称が欲しいですね。この微妙に気持ち良くない感じはなんだろう… ヤマカンさんが悪い訳ではなんだけど。まぁいいやね。

 

初回からキレッキレでぶっ込んできた第1話を経て、今回の第2話は、山田孝之・芦田愛菜・山下敦弘の3人が『カンヌ国際映画祭』を学びに日本映画大学を訪れる。

 

今回の感想を先にザックリ言ってしまうと、

真面目か!!!w

やはり名だたる映画関係者との接触ということで、ドラマと言えどもなかなか『失礼な』冒険や演出はできず、今回は笑いは抑えめで、わりと真面目に『カンヌ国際映画祭』を狙うためのお勉強回でした。第1話が神回過ぎましたね。

その中でも滑り込ます面白さはいくつかあったので、それを第1話と同様に、このドラマの特徴でもある(勝手に決めた)『ディス』ポイント(D)『舐め』ポイント(N)を絡めながら、感想を書いていこうかなと思います!

 

第1話感想

www.aboutman7.com

 

 

第2話の感想

 

肝心の講義に遅れて参加する (N)

日本映画大学に着いてみると、お目当の東京国際映画祭のディレクターである矢田部吉彦さんによる『カンヌ映画祭』についての特別講義がすでに始まっていて、遅刻する形で途中参加する3人。

講義を受ける大学の生徒達に見られながら、最前列に座る3人。こういう3人のためだけじゃない講義に参加するなら、

遅刻するなや!

普通だったら、講義前に講師&生徒に対し「今回は僕たちも参加させてもらいます」とか「今回ちょっとした撮影が入りますが、宜しくお願いします」的なやり取りがあって、せーので授業を受けそうなもんだけど、余裕で遅刻。なんともユルい...

 

授業の内容をスマホで撮り出す山下監督 (N)

ノートやペンを持ってなかったのか、山下監督は矢田部さんがしゃべってるにも関わらず、プロジェクターに映る授業の内容を「カシャ!」と撮り出す。マジか!?山田孝之がやるなら今までの流れ上分からんでもないけど、今回は山下監督が魅せますね。

 

芦田愛菜の筆記用具を借りる山下監督 (N)

授業の内容が『映画における性描写』の話題に移ろうとした時、メモを取っている芦田愛菜を退席させるという山下監督の『ナイスな配慮』の後、しれっと芦田愛菜のピンクのキャップが付いた鉛筆と、今風なロケット色鉛筆を借りて授業を受ける山下監督の、いい意味での図々しさに笑ってしまった。

勝手に使ってるじゃん!

でも、これよく見ると芦田愛菜のノートの書いていて、外で待っている芦田愛菜の代わりに山下監督が『性描写』の部分は省いて、授業の続きを書いていたとも見て取れる。やっぱり優しいな!

 

さっそくコネに頼ろうする山下監督 (N)

『賞』うんぬんの前のカンヌに作品を選ばれないと話にならないんだけど、カンヌの作品に選ばれるにはある程度『コネ』が必要らしい。過去カンヌに2度応募し落選している山下監督は「自分はカンヌではどう評価されているか?」「僕の映画に足りない部分は何ですかね?」と質問して矢田部さんを困られる。

矢田部 :「僕は山下監督のファンなので、いつも何でかな〜?と思ってて、あの... 僕がカンヌにいたら絶対選ぶんですけどね、」と社交辞令込みでたどたどしくフォローするも、山下監督はすかさず、

「矢田部さんがカンヌのスタッフになる可能性はあるんですか? この先」

早っ!もうコネに頼ろうとしてるじゃん!笑

これ今回の作品に限らず、今後山下監督が撮る自身の作品でカンヌを狙えるかの可能性を確認した質問でもあったんだろうな。ドラマを利用してスッと本人のメッセージをぶち込んで来るのはやっぱりズルい。

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『舐め』ポイントばかり... 今回は映画業界で長年生きる山下監督が、山田と芦田の2人とリードする形で、監督の視点からカンヌについて・今の日本映画業界について突っ込んだ質問して、活躍が目立ってましたね。

 

『カンヌ国際映画祭』の特徴

  • 誰でも応募可能
  • 個性を最も大事にする映画祭
  • 新しい表現方法をカンヌは拾う
  • 作品を見てもらうためにある程度コネも必要
  • 今カンヌに近い日本の監督は河瀬直美/是枝裕和/黒沢清

 

矢田部さんのブログ

東京国際映画祭/カンヌ国際映画祭について色々書かれています。

www.cinemacafe.net

 

 

脚本家:天願大介の登場!

講義が終わると、映画監督・脚本家の天願大介が登場!

天願さんはカンヌの最高賞『パルムドール』を取った今村昌平監督の【うなぎ】でも共同脚本で参加してたり、三池崇史監督の特にエグい作品【オーディション】【インプリント ぼっけえ、きょうてえ】【十三人の刺客】の脚本を務めていて、今回の『企画』には持って来いの人。そんな天願さんに3人は話を聞くことになった。

調べたら天願大介は今村昌平の長男なんですね。それもあって今村昌平が開校した日本映画大学の講師を務めてたりするのかな。

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天願大介いわく(だいたいこんな事言っていた)

  • ハリウッド作品を嫌っている『カンヌ』を狙うなら『不親切な作品』が良い。誰が見ても分かりやすい交通整理された作品よりかは、バランスが悪くても監督のメッセージが剥き出しになった作品の方が刺さる!
  • 今の日本映画の傾向は、大喜利であり年寄りの遊びみたいな『センスの合戦』の作品が多い。結局『日本である程度共有されてる価値観』の上で『面白さ』をすくっているだけで、それが『価値観の共有されてない海外』に行った時には、通じないし弾かれる。だんだんと日本映画は『フィジカルが弱い』方向に転んで行ってる。
  • 日本の古い業界のルールだとかヌルい環境で作った映画は海外では通じない。もっとヒドい目に遭って作らないと、映画なんだから。海外の奴らはそれをやって来ている。だからぶつかった時には体力がないから負けてしまう。

みたいな事を言っていて、かなり興味深い発言の数々でした。ある意味このパートが痛烈な『日本映画』&『業界』への大きな『ディス』ポイント(D)になってました。

 

日本の映画&業界に感じること

確かに、ここ最近の日本の映画は『大半の人にウケる分かりやすい映画』や『面白くなるてもファンが来てくれて、それなりに興行収入が見込めればOK!』みたいな作品が多いように感じる。

他には、ある程度のフォーマットに乗った作品(特に乱立する漫画の実写化)が流れ作業のようにバンバンと作られたり、映画会社や監督より、出てもらう芸能事務所の方がパワーバランスが強くて「あれはダメ!こうして欲しい!」と『うるせぇ』要求の末、監督が本来撮りたかったものが撮れなかったり。

全部が全部がそういう作品じゃないとは思うけど、世界中から集う応募作品と争うには『映画一本の強度』として負けてるのあなんと。予算とか関係なく、映画に対する熱意や価値観の差。狙ってる狙ってない以前に、取れるもんも取れない。

 

ただでさえ海外の有名監督の作品が名を連ねるカンヌ。ノミネートはされても『パルムドール』を狙うのであれば、従来の邦画の作り方だと到底無理に思える。今までの価値観を取っ払って『カンヌ用』に狙って作らないと。

逆にこのドラマを通して、マジに『カンヌのパルムドールを取るためだけに狙って作られた映画』が観てみたい!

 

 

うなぎ&今村昌平

今村昌平監督が【うなぎ】で取ったパルムドールのトロフィーを持たせてもらって「俺らは 、これを取るんだよね!」とカンヌの傾向と対策を学んび、気を引き締めた3人は横浜の事務所に戻り『うな重』を食べる。単にシャレなのか願掛けなのかw

そこでの芦田愛菜が、鰻をよけタレが染み込んだご飯だけ食べてるのが可愛かった。自分も子供の頃は小骨みたいなのが嫌で『うなぎ』の良さが分からなくてご飯け食べてた。成長して綺麗になった女優:芦田愛菜の『パンピー感』が垣間見れてホッコリする。鰻を食べ慣れてる芦田愛菜なんか見たくない!

 

不勉強ながら今村昌平作品は【復讐するは我にあり】を途中で寝てしまって以降、特に観てなくて、このドラマをキッカケに色々観てみるのも良いな。今村昌平監督は【楢山節考】と【うなぎ】で『パルムドール』を2度獲得している。 

うなぎ 完全版 [DVD]

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楢山節考 [DVD]

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第3話:パイロットフィルムを作る

第3話は早速『森』で撮影です!パイロットフィルムってなんぞや?と思っただけど、映画制作に必要な資金を集めるための試作映像。大量殺人鬼エド・ケンパーを芦田愛菜が演じる映画のパイロット・フィルム撮影、楽しみです!

欲を言えばもう少し『ディス』と『舐め』の笑い要素が欲しいですね。

www.youtube.com

追記:第3話感想

www.aboutman7.com

公式サイト

www.tv-tokyo.co.jp