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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!

ララランド【映画感想/ネタバレ】映画の魔法にぶっ飛ばされる!華やかさだけじゃない本年度屈指の傑作!

洋画 【ラ行】 2017:劇場鑑賞 洋画 評価:★★★★★

映画『ラ・ラ・ランド』感想・評価・ネタバレあり

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あらすじ:何度もオーディションに落ちてすっかりへこんでいた女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)は、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこでピアニストのセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会うが、そのいきさつは最悪なものだった。ある日、ミアはプールサイドで不機嫌そうに1980年代のポップスを演奏をするセバスチャンと再会し……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:128分 製作年:2016年

監督・脚本:デイミアン・チャゼル

キャスト:ライアン・ゴズリング / エマ・ストーン / キャリー・ヘルナンデス / ジェシカ・ローゼンバーグ / ソノヤ・ミズノ / ローズマリー・デウィット / J・K・シモンズ / フィン・ウィットロック / ジョン・レジェンド 等

映画館:「ラ・ラ・ランド」の映画館(上映館)を検索 - 映画.com

 

 

どうも、アバウト男です!

アカデミー賞史上最高タイの14ノミネートして、2017年大注目作の【ラ・ラ・ランド】。 監督はスポ根的音楽映画【セッション】で映画界に存在を知らしめたデイミアン・チャゼル、まだ32歳だって〜!凄いな。

主演はラッセル・クロウとのバディムービー【ナイスガイズ!】でコメディ演技でさらなる幅を見せ【ブレードランナー】の続編【ブレードランナー2049】の主演にも決まって乗りに乗っているライアン・ゴズリングと、【バードマン】の主人公の娘役が印象的だったエマ・ストーン。

海外での前評判の高さと実際作品を観た人のテンション高めの反応で、期待と不安が入り混じった結果、割とプラマイ0のフラットは姿勢で観る事が出来ました。今回はラストの方で結末をがっつりネタバレしています。

 

 

夢見る2人を夢を見てるかのように魅せられた!

確かに面白かったけど実は世間の評価ほど個人的には【セッション】の印象はそこまでで、しかも普段ミュージカル映画の類は全然観ないので、正直「楽しめるかな!?」と不安もあったんだけど観た感想としては、

 

めちゃくちゃ面白かった!!!

このブログの感想の大半は「面白かった!」が多くて説得力に欠けるかもしれないけど、それらの作品群よりも頭1つ、いや2つ3つ飛び越えるほど、全編に渡ってワクワクに満ち満ちた心踊る作品でした。傑作ですね!

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『LA・LA・LAND』はロサンゼルス指すみたいで、そんな夢追い人が集う街で、夢を叶えようとする男女の恋を軸に展開していく物語。

長回しを多用し計算された撮影やカメラワーク、ノリのいい音楽や印象的に使われる楽曲、突発的に始まる歌やダンスが織りなすミュージカルシーン、一切ダレることない話運びのやテンポのいい編集、色使いが美しくシンプルなファッション、適材適所な照明の使い方、そしてメイン2人の演技などなど、どこを切り取ってもレベルが高くこだわりの詰まったエンターテインメント作品に見事仕上がっていた!

それでいて見た目に華やかさだけに特化したものではなく、男女の甘いラブロマンス・夢を追うことの大切さや苦しみ・そして人生の選択とビターな余韻含め、内側もシッカリと詰まっていて、

もう最高でしたよ!

ダジャレでもなんでもないんだけど、夢を追う男女の物語を、夢を見ているかのようにファンタジックに魅せられた束の間の2時間。

僕みたいにミュージカル映画に興味がなくて、オマージュを捧げている作品を観た事なくてもこれだけ楽しめるかと!ミュージカルの取り入れ方や、それを絶妙なバランスでアウトプットした間口の広さも世界的にウケた要因なのだろう。

とりあえず映画館に急いで!!! 

 

 

ミュージカルと長回し

まず思ったのは、ある種何でもありで自由で縛られないミュージカルというジャンルとラブロマンスの物語の相性がすごく良い!
心情吐露や想ってる事をセリフでは無く音楽に乗せて歌わせる、そして流れる音楽がそのままその人の感情やテンションに直結していて。
急にステップを踏み・踊り出したり、宙を舞い空高く飛んでしまうのも2人の気持ちの高鳴りやかけがえのない時間として映り、『運命の男女・2人だけの時間と世界』だったり『夢のような時間』の表現としてかなりマッチしていて適したジャンルだなと。
もう雑な言い方をしてしまえばバカップルが見ている光景なんだよ!誰も共有することも・入り込むことのできない当人同士が見ている内的世界。それが嫌味を感じさせずに美しく見えてしまう。恋をしてる瞬間なんてみんな浮足立つし、周りが見えないくらい踊るような高揚感!分かるよ!
そういうやり取りを楽しく誇張して観せる事ができるってのもミュージカル映画の醍醐味なのかな。他にも、時間の短縮や過去の断片なんかを見せるのにもミュージカル的な表現が上手く活かされていた。

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そんなミュージカル映画だけあって、長回しの撮影が効果的に働いている。映画というよりもそこで繰り広げれるパフォーマンスのショーを見ているかのような、アナログな気持ち良さがある。それが存分に味わえるのがまさかのオープニング!

高速の渋滞シーンから、運転手の歌に始まり、次々と車を降りて歩き出す人々、ボンネットの上に乗り・踊り、トラックの荷台には楽器隊!それをグーっと追っかけるスムーズで安定したカメラワーク、それを長回しワンカットで魅せ、姉妹にはタイトル「ドン!」。思わずここで拍手しそうになりました。

圧倒的なパフォーマンスと製作陣や出演者の意気込みと気合に開始数分で心捕まれ、尚且つ冒頭で「こういうノリの映画ですよ!」と観客に提示してみせるのもスマートで上手い。

当たり前なんだけど、画面に映る全ての人がプロフェッショナルで、その一人一人がこれ以上ないくらい集中力を要しパフォーマンスして見せ、画となりシーンが構成されていく。それだけ考えてもグッと来てしまう。

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他にも、日没直後の『マジックアワー』を狙った撮影も印象的! 舞台美術のような作られたような濃いめの夕景の美しさも、リアルにその限られた時間に長回しで撮っているっているだから、堪らんですよ!カラコレはしてるんだろけど。

妥協せずこだわったものって、ちゃんと受けてにも伝わるんだなと。同じクリエイターとして思い知らされました… スゲェや見習わないとな。

 

 

役者2人の相性と好演

恋愛映画に疎い僕でも好きな映画【ラブ・アゲイン】でもカップルとして共演していたライアン・ゴズリングとエマ・ストーン、この2人じゃなかったら本作は成しえなかったなと思うくらい、それぞの好演と2人の絡みがとにかく素晴らしかった。

JAZZピアニストで自分の好きな良質なJAZZで溢れる飲食店を持つことが夢のセブを演じたライアン・ゴズリングは、実際に3ヶ月の特訓の甲斐もありJAZZピアニストの役を見事に演じきっていた。

演奏シーンも当て振りで誤魔化すこと無く、音は実際に彼の弾いてる音を使っている。役作づくりとしてあれだけピアノが弾けちゃうのも、引くくらい凄いな。

で、改めてスーツをさらっと着こなす持ち前のスタイルの良さや佇まいにも気づかされるわ、歌声も渋いわ、踊りも踊れちゃうわで、コイツ怖いものナシかよ!同じ男として焼けるわ!

 

で、撮影所のカフェでアルバイトをしながらオーディション受けては落ちまくる女優を目指すのミアを演じたエマストーンも素敵でしたね。

彼女が出演している作品はあまり観たことがないんだけど、体を使ったオーバーな表現、表情の微妙なニュアンス、そして笑顔と。

感情表現がこんなにも豊かで上手い女優さんなんだと驚きました。一瞬にして恋に堕ちそうになるくらいチャーミングで、色々なファッションや髪型の彼女をもっと見ていたい。

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このセブとミアが何ともお似合いの2人で、なんかムカつくことにこれと言った大きな欠点がないんだよね。見た目もイケてて2人とも相手を想い互いの夢を応援する出来た男と女、生活のために回り道や挫折は食らうけど、それも夢に直向きなだけで。よく夢を追う物語ってなるとダメ人間が出て来そうだけど、そんな感じは無かった。

そういうの含めてあくまでも夢を見させるような幻想的なミュージカル世界なのかな。生々しいSEX描写が入ることもないし、ビンタが繰り出されるキツいケンカもない。ラストの現実感を引き立たせる為にも、チャゼル監督はその辺り意識的にコントロールしてるんだろうな。

 

2人のやり取りでいうと、距離がグッと近くなる映画館のシーンは最高でした!僕は1人で観てたんだけど、あれを付き合う前の男女のデートで観る場合どういう気持ちになるんだろうな。ドキドキでしか無いわな!この際映画に乗っかってシンクロしてしまえ!1人で観てもど直球にドキドキさせられるシーンでした。

あんな感じ味わいたい!

 

 

夢の代償 ※ネタバレ

最悪な出会いから、スカされた再会。そして不意を突く2度目の再会で、劇的に距離を縮めていった2人は付き合うことになる。旅行やデートで時間を共有し思い出を重ねる2人の関係は、互いの夢に振り回されギクシャクしていく。。

冬→春→夏→秋と来て、セブの後押しで自信を失っていたミアがラストチャンスのオーディションを受けた直後、一気に2人の時制が5年後に飛んでしまう。そこでミアは見事夢を叶えて、今や押しも押されぬスター女優となっていた。しかも結婚をして子供もいる。けれど隣にいるのはゼブでは無かった…

ゼブもセブで見事、大賑わいのJAZZが流れるお店を開店させ夢を叶えていた。別れて数年、そんなセブの店だと知らずに入ったミアは、壇上に上がるセブと再会する。

そこでミアの存在に気づいたセブがピアノで出会いの曲を弾き始めると、そこに流れるのは、

まさかの幻想シーン!!!

出ました!俺の好きなやつじゃないか!?2016年映画ベスト1に輝いた映画【淵に立つ】や【永い言い訳】でも見られた『あるはずだった未来の可能性』や『叶わなかった願望』を、時間を共有してきた観客に見せつける残酷で儚くも美しい幻想シーン。

チャゼル監督も入れてくるかー!これが入るだけで相当な加点をしてしまう。

曲を弾くセブとそれを聴くミア、そして同じ時を過ごした2人が、あの『出会いの曲』に乗せ、同時に想いを馳せるものすごく切ない瞬間。これがミュージカル映画の内的世界を魅力的に映す表現とマッチしていて、さらに切なさ倍増!

このシーンは2人が個々で持っていた大切な夢と同じくらい、実は2人が叶えたかった光景なんじゃないかな。出来れば互いの夢と2人の夢を同時に叶えたかった… でもそれこそ夢みたいな絵空事で。

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僕は今まで漠然と『夢が叶う=幸せ』っていう固定概念があったんだけど、この映画を観るとその価値観がグラっと揺らいだ。確かに夢を叶える・夢に向かうには選択の連続。夢のために諦めなくちゃいけないものや、手放さなきゃいけないものもあって、全てが手に入る訳じゃない。それが現実で。

そんなビター余韻を物語として残して、決して絵空事で終わらせなかったデイミアン・チャゼルの監督とのしての1歩引いた視点が、いい意味で心に突き刺さった。ナーイス!

それは前作の【セッション】で周りに実力を見せ説得させて、ようやく撮りたかった予算がかかる本作【ラ・ラ・ランド】を撮って、自分の夢を叶えたチャゼル監督が、夢を叶えるにあたって実際に通ってきた道や気付き入っているんだろう。

あのラストの夢を叶え大人になった2人が見せた笑顔が物語る『微かに残る両想い片鱗』が切なくもあって素敵でした。

 

単にミュージカル映画という事で華やかさ勝負の作品ではなく、そこに夢とか恋愛・人生なんかも垣間見えてしまう全方位抜群にGOODで、全体的にレベルの高い傑作でした!

 

 

まとめ

評価:★★★★★  最高!フォーー!

ぶっとばされました!このブログを見てくれていて、今年この作品を映画館で観ないなんてどうかしてますよ。それくらいオススメです!

オマージュ元を知らなくてもこれだけ楽しめるんだから、より映画に詳しい人ならグッと来るんだろうな〜。

他にも歌手のジョン・レジェンドがボーカルを務めるバンドの曲も実際に良かったし、服の色の組み合わせや、服と後ろの背景の組み合わせなんかもキレイで、2度3度観れば色々な新しい発見がある作品だと思います。

[ 予告編 ]

www.youtube.com

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 『音楽映画』としても、どの曲も最高に良くてマストバイな1枚だと思います!

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: CD
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勝手にアカデミー賞予想

現状本作は本年度のアカデミー賞に

作品賞/主演男優賞/主演女優賞/監督賞/脚本賞/作曲賞/主題歌賞/撮影賞/衣装デザイン賞/編集賞/美術賞/音響編集賞/録音賞の14ノミネートされてるんだけど、僕のこの映画だけを観た漠然とした予想しては、

主演女優賞/監督賞/作曲賞/主題歌賞/撮影賞/衣装デザイン賞/美術賞/録音賞の『8部門』受賞と勝手に予想しています。当たるのかいなや!?

【追記】アカデミー賞発表の結果、監督賞/主演女優賞/作曲賞/主題歌賞/撮影賞/美術賞の最多6部門の受賞した!一瞬『作品賞』も取ったか!と思わせるハプリングもありましたが、それもヘタしたら無くは無いなと思わせる作品でした。

 

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ラブ・アゲイン

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ナイスガイズ!

www.aboutman7.com

今回の感想で入れられなかったひと言:

【セッション】で鬼講師を演じたJ・K・シモンズもちょい役ながらなかなかの存在感。