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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

屋敷女【ネタバレ映画感想】妊婦とハサミの相性は抜群!女のバトルと地獄のクリスマスイブ!

映画『屋敷女 アンレイテッド版』ネタバレ感想・評価

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あらすじ:クリスマス・イブの夜、出産目前の妊婦サラの家を不審な女が訪れる。女が窓から押し入ろうとしたためサラが警察を呼ぶと、女は姿を消す。ひと安心して床に就くサラだったが、なんと女はすでに家の中に侵入しており……。(映画.com)

 

製作国:フランス 上映時間:83分 製作年:2007年 R18+

監督:ジュリアン・モーリー / アレクサンドル・バスティロ 脚本:アレクサンドル・バスティロ

キャスト:ベアトリス・ダル / アリソン・バラディ / ナタリー・ルーセル / フランソワーズ=レジス・マルシャソン / ニコラ・デュボルシェル / リュドビック・ベルティロ / エーマン・サイディ / エマニュエル・レンツィ 等

 

 

どうも、アバウト男です!

今回扱う作品は【セルビアン・フィルム】【スペイン一家監禁事件】【マカブル 永遠の血族】【マーターズ】などと並ぶ『エグい映画』の代表格な作品【屋敷女】の映倫審査を拒否されたアンレイテッド版をヤフオクで落札したのでさっそく観てみました。レンタルはされてないんじゃないかな?

今回はオチは伏せつつもネタバレありでエグい表現も出てくるので、苦手な方はスッと閉じてもらった方がいいと思います。

 

 

妊婦のお腹と裁ちばさみの相性

事故で夫を亡くし出産間際の妊婦の家に突如見知らぬ女が訪問し、ハサミを振り回し襲い掛かってくる地獄のクリスマスイブを描いたフレンチサイコホラー。

ひたすら自宅でヤバい女から逃げ惑う血だらけの妊婦、終いには女同士の陰惨たるシバき合いに発展していく。サイコ女の正体とは?なぜこんな仕打ちするのか?

作品名だけやたら聞いていたので、それなりに期待のハードルが上がった状態で観た感想は、 

なかなか面白かったです!

てか痛いわ!

設定していたハードルはギリギリ超えたって感じの面白さでした。

特にこの映画で良かったのは、襲われる丸々とはち切れそうほど膨らんだ妊婦のお腹と、襲い掛かってくるサイコ女の裁ちばさみの嫌な意味での相性の良さ!

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もう勝手に想像してしまうんですよね… 要するにパンパンに膨らんだ風船を破られずに襲い来る針から体は刺されながらも守るような、そんな攻防を繰り広げた末にやがて来る『破裂』の瞬間。終始『危なっかしさ』で満ち満ちている。

妊婦といったら優先席があるくらい取り立てて大事に扱われるべき存在が、襲われて・最終的には白い服が全身赤く染まるほど傷つけられしまう訳ですよ。「監督やキャストはどんな気持ちで撮ってんだよ…」と思うくらい中盤からずっと地獄です!

ハサミで壁に手を打ち付けられるような直接的な痛い場面も多いんだけど、その手前で痛さとその先のグロさを予感をさせちゃう見せ方がシッカリ出来てました。変にナイフや包丁よりもハサミによる不器用さ痛さを、観る側がついつい想像してしまう。

中でも個人的に"来た"のは、寝ている妊婦の膨らんだお腹のヘソに、裁ちばさみの切っ先をねじ込もうとするシーンは「いぃーーーーーい!!!」となりました。

なんちゅうこと考えんだよ!それはダメ絶対!

 

 

若手監督の尖った表現

正体不明の不審者に襲われるシンプルなホラー設定ながらも、若手監督が好みそうな『尖った表現』がところどころ入り、アクセントとして効いてました。例えば、妊婦がダメージを負ったり危機的状況になると腹の中の胎児が苦しむシーンが毎回挿入される。

これってアクション映画でたまに見られる、殴られてダメージを追った部分が透けて骨にヒビが入る表現と似てて、なんとも興味深かったですね。どんな見せ方だよ!? ちょっと鬱陶しいくらい多用されてたけど。

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他には、悲鳴に不協和音的なノイズを重ねてたり、妊婦が亡くなった夫に後ろからハグされる妄想に浸っていると、即座に『夫がフロントガラスに頭をぶつけた生しい事故シーン』を差し込む意地の悪さだったり、構図なんかも結構意識されてた、その辺に転がっているホラー映画に終わらせらくないという監督の意気込みが伝わって来ました。コイツら楽しんで作ってやがる!

単に妊婦とサイコ女の攻防に留まらず、訪問者や警察だったりが家を訪れるので、死体になる人間の数は多く飽きさせないような作りになっている。意外とエンタメ性の高い作品でしたね。警察が黒沢清監督作【クリーピー 偽りの隣人】級に無能なのは「なんだかなぁ…」とは思うけど、重要なのはそこじゃないので諸々OK!

 

 

問題のシーン

終盤、防戦一方に傷つけられた妊婦がついに覚醒しやり返すシーンが出てくると、どこか堤幸彦監督作【2LDK】を彷彿とさせる『やられらた倍にしてやり返す女のシバき合い映画』みたいになっていった。母親の意地が大爆発!

合間で渋くタバコを吸うサイコ女に向かって、近くからスプレーを吹き掛け顔を焼く描写のCGが安っぽかったのは少し残念。

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今回の観たのはアンレイテッド版なの全て丸見えだったんだけど、どこが本来隠れてたりするんだろう? 恐らく

あぁーー、痛い!痛い!痛い!

と思わず全身の力が抜けそうになるラストの描写でしょうね。直接言葉にはしませんがキーワードだけ書き出すと『出産間際の妊婦』『女同士』『ハサミ』『交通事故』『クリスマスイブ』これでなんとなく伝わるんじゃないでしょうか?襲われる日と時間帯がクリスマスイブの"夜"っていうのがミソですね。

全体的にシンプルな話を『ゴアと血の量と痛さ』で強引に乗り切った作品で、描写に一切の躊躇いが無いのが嬉しい。たまにはこういう映画を観るのも良いな。

 

 

裏話とオマージュ

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観終わってから特典映像に収録されてる監督のインタビューで面白い話が聞けた。「実はこの話は元々妊婦の女性が正体不明の男に襲われて、最終的に◯盤を食べられてしまうって話だったんだけど、それじゃ普通だし、男を女に変えて女が女に襲われるって話にしんだ!」みたいなこと言いてたけど、

それ、全然普通じゃないから!

〇盤食うってどういう発想だよ!

で、襲って来るサイコ女のモチーフとなったのがJホラーの代表【リング】の貞子からインスパイアらしい。他にも三池崇史監督作の【オーディション】なんかの名前も挙がって、かなり日本の映画に影響を受けてる監督さんで好感が持てた。

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それに「当初撮影に300リットルの血の量が必要だったんだけど、結果足らなくて倍の600リットルくらい使ったんだ!」みたいなことも話していて、1ℓの牛乳パック600本分の量の血をってなかなかだな… そんな話を楽しそうに語る監督&脚本家2人の姿が眩しかったです。

この作品の後に撮った【リヴィッド】と【恐怖ノ白魔人】は全然話題になってないけど、この作品は一見の価値ある作品だと思います!

 

 

まとめ

評価:★★★★  結構良かったぜ!

日本でももっとこういう映画が作られても良いと思うな。着地も納得できるものだったのでGOOD!今回出て来たサイコ女の躊躇いのなさは【黒い家】の大竹しのぶや【ドリーム・ホーム】を思い出したりしました。

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メルカリと本作を購入したヤフオクの記事

今回の感想で入れられなかったひと言:

ネコ好きは閲覧注意な作品なので気をつけてください!