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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

ゴーストインザシェル【映画感想/評価】実写化は無難に成功!?とは言えドキドキしない一作!

映画『ゴーストインザシェル』ネタバレ映画感想・評価 

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あらすじ:近未来。少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、かつて凄惨な事故に遭い、脳以外は全て義体となって、死のふちからよみがえった。その存在は際立っており、サイバーテロ阻止に欠かせない最強の戦士となる。少佐が指揮するエリート捜査組織公安9課は、サイバーテロ集団に果敢に立ち向かう。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:107分 製作年:2017年

監督・脚本:ルパート・サンダース

キャスト:スカーレット・ヨハンソン / ピルー・アスベック / ビートたけし / ジュリエット・ビノシュ / マイケル・ピット / チン・ハン / ダヌーシャ・サマル / ラザラス・ラトゥーリー / 泉原豊 / タワンダ・マニーモ 等

上映館:「ゴースト・イン・ザ・シェル」の映画館(上映館)を検索 - 映画.com

 

 

どうもアバウト男です!

今回は、人気アニメシリーズ【攻殻機動隊】の元祖というかオリジナル版と言うのが正解なのか?よく分からないけど、押井守監督作【GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊】のハリウッド実写化【ゴーストインザシェル】の感想になります。

個人的に名前は聞いたことありつつも全然触れて来なくて、この作品を観るにあたって、付け焼き刃だけど、そのオリジナル版のアニメを予習で観て、あら方内容を知った上で本作を観て来ました。

今回も真相やラストのネタバレは避けてますが、それなりに内容には踏み込んでいます。

 

実写化は無難に成功!?

ざっくりと本作の話としては、今の『整形』並みに義体(体のメカ化)が気軽に行われてる近未来。公安9課の少佐(ミラ)は脳以外は機械というテクノロジーの奇跡ような存在であり、優秀なサイバーテロ対策のエージェント。あるサイバーテロを追う内に、次第に自身の隠れた過去と向き合うことになる。そんな話。

 

 率直な感想は、

それなりに良かったんじゃないですか!?

決して実写化として"ヤラかしてはいない"と思う!良い言い方をすれば分かりやすく咀嚼した『安パイ』な実写化でした!

押井守監督のオリジナル版にあった、観客の観る目を気にせず大手を振って闊歩していくようなドライ且つ、何度か観るうちに体に馴染んでいくようなスルメ的な作品を、作り手が噛み砕き解釈し、それもとても見易い1つの物語へと再構築して見せた印象。

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僕は予習して行ったけど、これならオリジナル版を観なくても分かりやすいし、決して日本でよく見るような浅く薄い実写化では無く、わりとバランスの良いキャスティングや予算の使い方含め、作り手の真摯な姿勢が作品から見て取れた。

オリジナル版で見られた押さえるべき印象的なシーンは順番は違えどちゃんと、リスペクトされつつ押さえいてくれたし、「人間たり得るものは何か?」という哲学的で漠然としたテーマから、本作は「私はいったい何者なのか?」といった単純で明確なテーマにスライドしたことで、ちゃんと1話で落とし前を付ける起承転結がハッキリとした作りになっていたのは、これはこれで観終わった後スッキリできるので良いのかなと。

 

 

街とキャストのハマり具合

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実写化の売りとしては、なんと言ってもアジアンテイストを取り入れた未来都市の作り込みですね!全然チープさを感じさせないクオリティ。サイバーパンクな【ブレードランナー】を意識しつつも、ちゃんと新しい見せ方ができてて。よく目に付いたのはホログラム映像による広告。しかもかなりデカい!

これから先の未来、実際にあぁなっていくと思いますよ。紙のポスターに取って代わり、デジタルサイネージ(映像広告)が主流になり、その延長上がホログラムによる立体映像。

ビルに寄り添うように巨人がいるみたいな映像広告がありふれた都市は未来表現ととして新鮮でした。あと地面のサインも映像によって動いてて細かいなと。

しかもオリジナル版で観た、敵を追っかける狭い通路と、あの水が張った広い空き地なんかはしっかり再現出来てたし、車の形状もまさにでカッコよかった!

 

キャストで言うと【攻殻機動隊】のことを全く知らない状態でハリウッド実写化が決定し、主演がみんな大好きスカーレット・ヨハンソンことスカヨハと初めて聞いた時には「ちょっと大丈夫か?」とも思ったけど、実際観てみたらスカヨハのキャスティングは納得ですね。

画が保つクセのある美人な顔はサイボーグの主人公向き。これがどこぞの日本人が演じたら恐らくブーイング必須で、スカヨハでダメなら他の人がやろうがきっとダメだろうな...と自ずと納得させられてしまう。あとスカヨハ特有のクールで覇気は無いんだけど強い目力は、草薙素子(少佐)の「私は人間なのか?そうじゃないのか?」と葛藤を抱えるミステリアスサイボーグの絶妙な雰囲気を醸し出せていた気がする。

あと意外にも、公安9課の部長:荒巻を演じたビートたけしが出演シーンが多いのは嬉しかったっすね。オリジナル版よりも意外と武闘派で、変な髪型とひたらすら日本語で話す姿は存在感大!若干セリフの聴き取りにくさはあったけども。。

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ゴツくてなんだかんだ頼りになる男バトーはちゃんとバトー感出てたな。『目』の義体の処理とか、義体の一例として見せる役割もあってなかなか上手かったですね。オリジナル版だと初めから目がいじってあったので、あそこのアレンジは良かった!

で、おいトグサ!なんか完全に脇役だったけど、見た目は異常に似てたから良し!!!

よくあれだけ似てる俳優さんを見つけて来たなw 存在感はかなり薄かったけど、超絶似ていたのでOK!

今回は少佐/荒巻/バトーのキャラ立ちをハッキリさせるためにトグサを切り捨てられたんでしょうね!でも少し形は違ってたけど『マテバ』持ってましたねよ!あれそうだよね!?

 

 

とは言え、そんなにワクワクしない

キャストのハマり具合・未来都市の作り込み、そして分かりやすくなった話...と褒めつつも、

何だろう観ていて全然ドキドキ・ワクワクさせられないこの感じは!?

オリジナル版を予習したり、序盤の話のタルさなんかも少なからずあるんだろうけど、やっぱり一番はアクションの見せ方があんまり上手くないように感じました。

スカヨハのアクションの限界もあると思うけど、部分部分にスローと織り交ぜたアクションが観ていて全然躍動感がないし・気持ち良くない、そしてドキドキしない!スロー入れるタイミングおかしくね?

アクションのレベルで言うとこの2017年で【マトリックス】と似たようなレベル。【攻殻機動隊】に影響を受けたとされてる【マトリックス】と未だに同じようなボヤっとしたアクションってのもある意味興味深いんだけど、20年以上前のオリジナル版の、しかもアニメの見せ方の方が断然ドキドキするしカッコイイのよね。ここは非常に残念!

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それと、話を分かりやすく整理&再構築したせいで、わりと『普通のSFアクション』に着地しちゃった!アクションの見せ方がイマイチ/ストーリーが分かりやすく無難/そして終盤の多脚戦車とのバトルシーンも、日頃色々な映画を観てる人だったら、あれはラスボスとして役不足...

ってことはトータルで観たらそりゃ物足りないでしょーよ!元の話があるから仕方ないんだけど、なぞりつつもパワーダウンしてどうする!

 

『人形使い』とは呼ばれずにクゼと名乗っていた敵と少佐との関係、少佐の過去、ロボを作るハンカ社の実態とある実験、奇跡のサイボーグ第1号の他にも実は... みたいな諸々の真相やアレンジも良いけど、いかんせん全体的なインパクトは思ったより弱めでした。

 

 

その他

今回主人公の少佐の名前が素子ではなくミラとなっていたのが意外にもミソでしたね。それに合わせて外国人のスカヨハが主演を務めたのも、中身(脳)と外見が異なっている意味合いがより分かりやすく打ち出せてて、ハリウッドをここで活かして来たなと。

他には、冒頭の会食を占拠する日本人ヤクザみたいな集団の見た目が【ブラックレイン】の松田優作みたいで良いな!とか、雑魚かと思いきや芸者ロボが意外にも重要な役割を担ってたた!?とか、中盤でミアが潜る海がいくらなんでも汚な過ぎだろ!とか、まさかの桃井かおりの登場にビックリ!?とか、最後、荒巻の後ろに水川あさみが映ってなかった!?とか、細かく観れば語れる部分も多い作品だと思います。

ようやくゼロ地点に立ったような終わり方、個人的には是非ともこの流れで続編を観てみたいかな。

 

 

まとめ

評価:★★★  普通に楽しめました。

付け焼き刃の予習をして、事前に【攻殻機動隊】の空気に触れていたので、安心して観れるところ、実写化として許せるところ、オリジナル版で印象的なシーンの入れ込み方・見せ方など、それなりに楽しめました!

これが往年のファンだと期待値もずっと高いだろうし、なかなか満足な出来ではないんじゃないかな。

関係無いけど観ていて1つ思ったのは、スカヨハが【アベンジャーズ】などのMCUシリーズで演じているブラックウィドウの単体作品が作られたとしたら、これくらいの面白さの作品になるんじゃないかなと勝手に思いました!エロさは本作より多少期待できそうだけど、アクションや敵の強さ・自身の過去との葛藤然り。

言うなら、出来る事はそれなりやった感のあるまぁまぁな実写化でした!

[ 予告編 ]

www.youtube.com

 

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なんか似てるキャラだなーと思ってたら【イノセンス】って【攻殻機動隊】の続編だったのね!過去にこの作品は観てて、続編てことを今知りました。。また改めて観直したい。

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ブレードランナー

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今回の感想で入れられなかった一言:

あの餌を求めに来た犬は【イノセンス】の伏線だったのね!ちゃんとぽちゃっとして可愛いかったな。