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T2 トレインスポッティング【映画感想/評価】理想的で最良な続編!心はあの頃のままで駆け抜ける!

映画『T2 トレインスポッティング』ネタバレ映画感想/評価

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あらすじ:かつてレントン(ユアン・マクレガー)は、麻薬の売買でつかんだ大金を仲間たちと山分けせずに逃亡した。彼が20年ぶりに故郷スコットランドのエディンバラの実家に戻ってみるとすでに母親は亡くなっており、父親だけが暮らしていた。そして悪友たちのその後が気になったレントンが、ジャンキーのスパッド(ユエン・ブレムナー)のアパートを訪ねると……。(シネマトゥデイ)

 

製作国:イギリス 上映時間:117分 製作年:2017年

監督:ダニー・ボイル 脚本:ジョン・ホッジ

キャスト:ユアン・マクレガー / ユエン・ブレムナー / ジョニー・リー・ミラー / ロバート・カーライル / ダイアン: ケリー・マクドナルド / アンジェラ・ネディヤコバ / アーヴィン・ウェルシュ 等

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どうもアバウト男です!

今回は青春映画の名作【トレインスポッティング】の20年越しの続編【T2 トレインスポッティング】の感想になります。

1作目を観たのは10年以上前で、完全に内容を忘れる程さほど思い入れも無い【トレスポ】を久しぶりに観返してからこの続編を観て来ました。

今回もラストのネタバレは避けていますが、ちょこちょこと中身に触れています。

 

観たかった続編が今ここに!

率直な感想は、

いや〜、理想的で満足度高めな続編でした!最高!観直したのが効いた!

悪友4人が掴んだ大金を山分けしようなんて盛り上がってた矢先、ユアン・マクレガー演じる主人公のレントンが大金を持ち逃げして、抜けの良い終わり方を見せた【トレインスポッティング】。

1作目となる前作のラストから20年、今回は金を持ち逃げしたレントンの帰郷から始まり、あの一件を未だに根に持ち、人生が上手く行ってない街に残った奴らとの20年ぶりの再開を果たす。

20年ぶりのドギマギに、謝罪し仲直りしたかと思いきや方や裏で復讐を画作したり、それぞれが浮き足立ち、相変わらずのドラッグ・窃盗・セックス!あの頃から変わらないモノと変わっていくモノ、それを2時間弱で余すとこなく堪能させてくれました。

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 20年ぶりの時を経て1作目の登場人物が再集結、完全に同窓会状態。今回から参加したファムファタルなベロニカやベグビーの息子という新参キャラもスパイスとして入り、1作目好きは思わずニヤケてしまうセルフオマージュの数々、

ダニーボイルお得意のトリッキー且つケレン味ある映像・演出もいまだ健在、変わらぬスコットランドの街並み、そしていちいちテンションを上げてくれるノリの良い音楽!

『もし続編が作られるならこういう続編が観たい』という欲求を十二分に満たすような作品でした。

予想以上に考えられてて、なんか嬉しくなった。

 

 

レントンの帰郷と償い

約10年ぶりに1作目を観直した印象は、あまりストーリーっていうストーリーはなくて、ドラッグに溺れダラダラとした当てのない青春の様子と、ドラッグのヤバさ、駆け足気味なラスト。『終わりよければ全て良し』イズムで強引に持ってった1作目から、本作はよりストーリー重視に。

それぞれの思惑が交差し、ドタバタと登場人物が入り乱れるようなコンゲームの色が強い。その話の根底にあるのはレントンの落とし前なのかな。

彼は彼で友を裏切ってしまった事・家族に何も言わずに街を出たモヤモヤを抱えてずっと生きて来たのだろう。それが20年経ってようやく整理が着いたのだろう。帰郷し、1作目に出てきた思い出の地をなぞって物語は進む。

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聖地巡礼のようなストーリーの中で、金/家族(親や息子)/ドラッグ/わだかまりと遺恨/亡くなった旧友/あの頃の思い出などを1つ1つ丁寧に拾って行く。

スパッドはクソをぶっかけたあの子と結婚して土木の職に付き、シック・ボーイことサイモンはしけた酒場を継ぎ、すっかりワル真っしぐらで、ケンカの強かったベグビーは服役していた刑務所を脱走しより狂犬に。てかモロ犯罪者!

死んでしまったトミーの追悼に、1作目のヒロイン:ダイアンとの再会、電車柄の壁紙が印象的なレントンの部屋、フロントガラス越しに見るレントンの笑顔、プロテスタントの酒場でバカやって、なんだかんだ今でも若い女が好きで。

過去に生きてきた男たちがようやく今を生きよとする物語。すぐに作らず、20年空けて『続編』を作った意義と時間の経過による深みがビシビシと伝わって来る。

 

 

良かったところ

今回は内容がだいぶ濃かったですね。印象としてはダニーボイルのエッジの立ったセンスは登場人物の体型と同様に多少丸くなってしまったけど、その分、話のまとめ方・全体的にエンターテイメントな楽しませ方、そして20年経って経験を積んだ作り手の余裕なんかを感じました。

ここでそういう設定が活きて来るのか!ここでこのシーンを見せるのね!と話の繋がりや、ケレン味あるシーンの挟み具合など、諸々気持ち良かったですね。

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好きなシーンもいくつかあって、1作目と変わらないあのタイトルの出し方、レントンがスパッドの自殺を止める誇張された演出、部屋いっぱいにガゼルが駆ける映像が逆さに映されるトリップシーン。

レントンが車の上に跨りベグビーから逃げるシーンは、大人になっても馬鹿やってる青春感を彷彿とさせるし、『トレインスポッティング』というタイトルの意味を見せるベグビーの過去もグッと来る。

そして、なんだかんだ1作目同様にスパッドを優しく扱い、あくまでも『トレイン』で締めるラストから、そのままエンドクレジットに行く流れなど、逐一ツボを突いてくれます!

あとアンジェラ・ネディヤコバが演じた小悪魔な新キャラ:ベロニカが可愛かったな〜!一見頭のゆるい子なのかなと思いきや、ちゃんと考えてるし時たま良いこと言うし、あぁいう子に男が弱いのも分かる!

 

楽しかった思い出を人に上手く伝えられないように、この作品に関してはあまりベラベラと言葉を並べても意味ない気がする。オフビートなやり取りも多く1作目よりも笑えるので取り敢えず観て欲しい!ってか楽しさは観なきゃ分からない!

僕みたいにそこまで【トレスポ】に思い入れが無くても、事前の復習とこの【T2】をセットで観ることで、一周して1作目が愛しくなる。

 

 

まとめ 

評価:★★★★★  最高!フォーー!

これは1作目を復習して行って正解だった。すっかり忘れていた彼らのことを思い出した状態で行くと、数年ぶりに友に再会する感覚や、思い出の地に帰ってくる懐かしさを味わえる。

その思い出の地じゃないと楽しめないことも絶対あって、その地で育った自分はいつまでも自分なんだなと。歳なんて関係無い、心はあの頃のまま、走ってこそ青春!

【トレスポ】をリアルタイムで観て、尚且つレントンと同い歳の人は堪らないんだろうなー!久しぶりこういうイケイケな青春ムービーを観た気がする。次世代のトレスポが観たくなるような、映画制作サイドを焚きつけるような一作でした。

ちなみにタイトルの『トレインスポッティング(鉄道オタク)』って、寂れた鉄道にドラッグをキメに来る奴らを揶揄した言葉らしいですよ。「こんなところにいてお前ら鉄道オタクかよ!?」みたいな。

[ 予告編 ]

www.youtube.com

 

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ダブリン上等!

スパッドの奥さん役のシャーリーヘンダーソン出演のドタバタ群像劇、かなりトレスポを意識した作風。こっちはコリン・ファレルが坊主で主演。

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レボリューション6

再会系青春映画だとこれを思い出す。

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今回の感想に入らなかった一言:

本作でレントンの部屋がだいぶ狭く感じたけど、1作目はドラッグの禁断症状で広く見えていたってことね。