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アバウト映画公園

"ほどほどの映画好き"アバウト男が最新作から旧作まで映画の感想をゆるめに書き綴る映画ブログ!たまに気になるドラマやおすすめ映画を紹介!基本大したことは書いてない。

パージ 大統領令【ネタバレ映画感想】大人の残虐ハロウィン!深化して進化した3作目!!!

映画『パージ 大統領令』ネタバレ感想・評価

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あらすじ:アメリカ政府が犯罪抑制のためパージ法を容認する中、反パージを掲げる上院議員ローンが台頭し国内は賛成派と反対派に分断。パージをめぐる大統領選の最中、全ての犯罪が合法となる一夜が幕を開ける。警察も病院も機能しないパージの夜、暗殺の標的となったローンと彼女を護衛するレオ(フランク・グリロ)は、悪夢の12時間を生き延びるため奮闘する。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ 上映時間:109分 製作年:2016

監督・脚本:ジェームズ・デモナコ

キャスト:フランク・グリロ エリザベス・ミッチェル ミケルティ・ウィリアムソン エドウィン・ホッジ ベティ・ガブリエル ジョセフ・ジュリアン・ソリア

上映館:「パージ:大統領令」の映画館(上映館)を検索 - 映画.com

 

 

どうもアバウト男です!

今回扱う作品は『1年に1度、一晩、殺人を含む全ての犯罪が合法化する法律』が施行されてるアメリカを舞台とした人気ホラーシリーズの第3弾【パージ 大統領令】です!

『1年に1度殺人が許される日』が存在するというゾッとする美味しい設定から、1作目から劇場で鑑賞するくらい個人的にはお気になシリーズ。本国の公開からかなり遅れての公開となりましたが、ようやく上陸!

公開館も少なく、やっててもかなり夜帯という冷たい扱いは受けつつも観てきました。今回も結末のネタバレは避けつつも、中身には結構踏み込んでいます。

 

深化&進化した3作目!

今回は『犯罪率の低下』を良いことに、実のところパージを使って『守る術のないホームレスなどの貧困層』を一掃したいパージ推奨派のNFFAが、幼い頃にパージによって家族を殺された過去を持ち『パージ廃止』を掲げるアメリカ大統領選の有力候補:ローン上院議員を、パージに乗じて暗殺をしようとするってのが大まかな話の入り。

なので今回は特例として、パージ非対象者は無し!政府のお偉い方だろうと重役だろうと関係なし。リミッターが解除され、ローン上院議員にはNFFAから殺しのプロの傭兵が差し向けられることになる。

前回からの引き続きフランク・グリロ演じる主人公のレオは、ローン上院議員の護衛のリーダーを任されることに。この辺は前作を復習して行くべきだったかな。

 

率直な感想は、

3作通して一番ちゃんとしてた!

良いじゃないですか!着実に過去2作のウィークポイントを補ってブラッシュアップされている!

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魅力的な設定の上で、程よい緊張感を持続させ、ちゃんと観客が欲するパンチの効いたケレン身のある殺人シーンや飽きさせない展開をしっかりと用意。本作でお目見えした新しいパージ像で世界観の広がりを見せ、シリーズとして一つの到達点を見せてくれた。

個人的には1作目があと2~3歩、2作目があと1歩足りなかったところ、本作はこっちの満足行くラインにようやく1歩足が掛かったような、シリーズの集大成でもあり、ネクストステージの始まりでもある記念すべき作品でした。

 

 

新しいパージ像

やっぱり『人を殺しても許される夜』って設定を持ってる以上、こちらとしては毎回その設定の中で新たなに起こりうる出来事や悲惨な光景を観たいわけで、今回はその『新しいパージ像』が細かいですけど多かった気がしますね。

前作【パージ:アナーキー】の場合だと、金持ちのトチ狂った道楽として、拉致して来た人間をある空間に放ってハントする『人間狩り』はかなり良かったんだけど、

今回は、国外の人達がパージで人殺しを経験したくて入国する『人殺しツアー』なるものが流行っていたり、パージの最中、道端に転がってる死体を集め回る清掃業を見かけたり、よりザックリとした世界観が具体化されてた印象。

殺しでいうと、狭い路地でギロチンを使った殺しを楽しむ若者グループや、死体や痛めつけた人間をボンネットに括り付けてドライブする輩がいたり。他にはパージ中は外にいると基本ヤバいのでドローンでターゲットを追跡したりと、今っぽい要素も入っていて、

うんうん、こういうのが観たいのよ!

「あざーす!」と満足。本音を言うならあと2〜3倍くらいこういうのが観たいんだけどね。

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中でも前半に輝いていたのが、パージ前に万引きを咎められた腹いせに店主を殺しにきたサイコな女子高生軍団。

あのクリスマスでよく見かけるLEDのカーテンを車に巻きつけた『光る車』で登場するあたり、絶妙にグッと来るディテール!店主の反撃をくらい一旦引き返すも、同じようなサイコなお友達を連れて来る展開も良くて、さっきの『光る車』が二台に増えるってだけで、ちょっとした絶望を演出するあたりニクいですね。そういうセンス好きよ!

毎度毎度マスクのデザインなんかもバリエーションも多く凝ってて、パージが施行されてから十数年、『デンジャラスな大人のハロウィン』的なイベントして、より慣れと手軽感が増してて、改めて映画的に『良い設定』を思いついたなと。

 

 

イラっとさせる奴がいない

本作の一番の功績としては『非常事態にも関わらず身勝手で気を削ぐ行動をとる奴がいない』という点ですね!この【パージ】シリーズではかなり重要な問題で、1作目はそれが特に酷かったのを覚えている。

狙われる一家のガキの取る行動が現実味なさ過ぎて、結果的に家族を危機に晒し「コラコラコラ!」「はっー!?何それ…」と観てる側をノレなくさせることが、2作目含めチラホラと目立ったんだけど、今回その点は軽減されてました。

ローン上院議員や店主のジョーがちょっと怪しい行動を取るも、それなりに理由付けがされてるので納得できるし。さすがに監督もこの問題に気付いて修正して来たんだろうな。

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あとは今回、意外と登場人物がキャラ立ってたのは良かったですね!2作目なんかレオ以外の登場人物を全然覚えてないんだけど、今回はキャラの役割や個々の活躍がバランスよく配分されてるので「ザコっぽいし、コイツ絶対死ぬな…」って予見させない見せ方が出来てました。

サイコ女子高生軍団 vs 地元の元女番長のレイニー(ベティ・ガブリエル)の女対決とまも新鮮だったし、彼女にはまた出演してほしいナイスな武闘派キャラでした。あとローン上院議員を演じたエリザベス・ミッチェルは海外ドラマ【LOST】ぶりに観たけど、改めて秘めた真の強さを感じさせる良い女だなと。そんなに映画の出演経験は無いけど、ドラマで積み重ねた安定感が光ってました。

 

 

NFFAと反対派の決着

前半はローン上院議員周辺の裏切りよる対傭兵戦と、サイコ女子高生軍団との攻防で引っ張ってはいたけど、後半はもろにNFFA VS パージ反対派の戦いになってしまったので、特にパージ関係なく、単に『NFFAに誘拐されたローン上院議員の奪還』という普通のアクションっぽい見え方になってしまったのは勿体無かったな。レオの見せ場はありつつも、ちょっと盛り上がりにも欠けた終盤だったかな。

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ストーリー上、あぁいう展開になってしまったのは仕方ないし、まぁ予想の範疇のラストではあったけど、本作で『パージ』が行くところまで行ったので、すでに4作目の公開が決定してるこのシリーズ、次などんなエクストリームな新しい『パージ像』を見せてくれるのか楽しみです!

 

 

まとめ

評価:★★★★ 結構良かったぜ!

まだまだ良くなる余白は十二分にあるので、個人的には【ソウ】以上にシリーズ化して欲しいですね。シリーズと言っても、そこまで前作との繋がりもなく登場人物もほぼほぼ一新されるので、この作品から観て遡ってくのもアリだと思います。

回を重ねるごとにドンドン良くなってるので、本当は無駄に豪華なイーサン・ホーク主演の1作目から観て『パージ』の質感を分かった上で観に行くのがオススメです!

[ 予告編 ]

www.youtube.com

 

関連&オススメ作品!

パージ

www.aboutman7.com

パージ:アナーキー

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今回の感想に入らなかった一言:

タイトルの『大統領令』はやっぱりダサいよ!長いけど【パージ:エレクション・イヤー】の方がかっこいいし、カタカナで突き通して欲しかったな。4作目のタイトルはどうなるやら。