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20センチュリーウーマン【映画感想/評価】なんか羨ましい!オシャレで感じのイイ思春期ムービー!

映画『20センチュリーウーマン』感想・評価

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あらすじ:1979年のカリフォルニア州サンタバーバラ、自由奔放なシングルマザーのドロシア(アネット・ベニング)は、15歳の息子ジェイミー(ルーカス・ジェイド・ズマン)の教育に頭を悩ませていた。そこで、ルームシェアしているパンクな写真家のアビー(グレタ・ガーウィグ)と、近所に暮らすジェイミーの幼なじみジュリー(エル・ファニング)に相談する。(シネマトゥデイ)

 

製作国:アメリカ  上映時間:119分 製作年:2016

監督・脚本:マイク・ミルズ

キャスト:アネット・ベニング / エル・ファニング / グレタ・ガーウィグ / ルーカス・ジェイド・ズマン / ビリー・クラダップ 等

上映館:「20センチュリー・ウーマン」の映画館(上映館)を検索 - 映画.com

 

 

どうも、アバウト男です!

今回扱うのは【人生はビギナーズ】のマイク・ミルズ監督最新作【20センチュリーウーマン】です。元々はグラフィック・デザイナーという平面から映像の方に進出した異色な監督。そういう意味でも仕事柄興味を惹かれちゃいました。

ネタバレとか特にない作品ではありますが、中身の内容には軽く踏み込んでいます。

 

変わった母ちゃんと思春期

率直な感想は、

のほほんとして良さげな雰囲気漂う作品でした!

1970年代後半のファション、インテリアに車、音楽、サンタバーバラの気候と空気感、1枚の写真として切り取れる程キメ画として映えるシーン、グラフィカルな映像表現などがバランス良く混ざり合い、もろもろがオシャレにまとまってて、観ていて心地良かったですね。癒し系。

ちょっと変わった母ちゃんの計らいと、個性的な隣人やマセた幼馴染と過ごす中で、一人息子が人生のアレコレを経験し模索する思春期ムービー。

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高齢出産でシングルマザーのドロシアは、パンクにハマり思春期真っ只中の一人息子のジェイミーの価値観に着いて行けなくて、部屋を貸している写真家のアビーと、息子の幼馴染で近所に住むジュリーに、息子を見て色々教えてやって欲しいと頼む。

『シングルマザーが子供のためにしてやれる事はないか?』とちょっと突飛な行動に出るあたりは、去年観た宮沢りえ主演で泣きに泣いた【湯を沸かすほどの熱い愛】にどこか通じる。【湯を沸かす〜】よりも感動要素を排除して、もう少しライトで不器にした感じ。

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息子のジェイミーにしたら思春期真っ只中に、やたら干渉され鬱陶しいなと思う経験でも、きっと大人になってその事を仲間に話すと「なんだ、その羨ましい経験は!?」と羨ましがられるだろうし、本人も振り返った時に「あれはあれでいい思い出だったなぁ」と思えるような、そんなひと夏の出来事が描かれる。

ジェイミーは子宮検査中のアビーと、彼氏に中出しされて妊娠を不安がるジュリーの女性2人の『性』に関わり『フェミニズム』を通し、男らしさとは?性やセックスとは?と考えさせられ、徐々に成長して行く。

そういうトリッキーな教育環境を息子のために用意するドロシアの、決して器用とは言えないけど母親の静かなる愛を感じました。息子自身は勝手に成長するから大丈夫だと思っていも、親からしてみたらまだまだ幼くて危なっかしくて心配なんだろうなと。あの気絶ゲームの後なら尚更ね。

年頃の子の教育に迷っている親とか『こういう親子の距離感や関係もあるよ』って一例として観てみるのもイイんじゃないかな。監督自身の母親を基にしているだけあって、妙なリアルさが感じられました。ジェイミーにケンカした理由を聞いた時のドロシアのリアクションとかね。

 

 

人生の家庭教師

本作でいうとでアビーとジェニーはジェイミーの『人生の家庭教師』みたいな立ち位置で、こういう人生の先輩から普段ぼけっと生活してるだけじゃ知り得ない助言や、掛け替えのない何か教えてもらうって映画だと、大好きな【プールサイド・デイズ】なんかも思い出しりしました。

自分が長男で兄や姉がいない分、こういうのは若干憧れるてしまう。一昔前のナイスな音楽を教えてもらったり、本作で言うとクラブみたいな『年上の人が集う場』に入れてもらったりね。

 

しかもそんな『人生の家庭教師』の2人がまたタイプの違う美人さんで、監督のキャスティングセンスに好感が持てる。アンタ分かってるな!

【フランシス・ハ】で評価を受けたグレタ・ガーウィグ演じるアビーは赤髪がトレードマークでなかなかのマイペースな感じ。ジェニーに嫌がられても写真を撮り続けるあの1シーンだけで何となく人柄が伝わって来て。個人的にはかなりタイプでした。

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一方ジェニーを演じたエル・ファニングも【ネオン・デーモン】の時よりも増して、息を飲むほどの透明感と、相変わらずなあどけない笑顔のパンチ力はヤバいですね!やっぱり彼女は自然光のようにナチュラルな光の中で映る方が映えますね。歳を重ねても可愛さが陰りを見せることなくドンドン良くなっていくって凄いな。

年上の男と付き合ってる美人の幼馴染って設定もまたイイですね。同い年だったら女性の方が断然マセてるし経験も豊富だったりして、ジェニーに男らしいタバコの吸い方を教えるやり取りとか微笑ましかった。

彼女と同じベッドに入り『男女の関係』ではなく『友達の関係』を保つなんて拷問でしか無いなと思って観てました。きっとジェイミーとジェニーの身長の差なんかも計算してるんだろうな。

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イイ歳の重ね方のお手本みたな

アネット・ベニング演じる母親のドロシアもなかなか癖のあるキャラで良かったですね!狭い範囲の名物母ちゃん的な。

雰囲気ある系の女性が『歳を重ねたらこういう風になりたいな』像を見事体現したような佇まい。ちょっと個性的なパジャマを着て、ベットでタバコを吸いながら読書、その傍らには猫がいて。

歳を重ねて来た経験とその経験から来る余裕、思いたったら即行動、いつまでも好奇心を捨てないスタンス、自分の好きなもので身の回りのものを固めてる感。男が思う『女性が憧れそうな女性』でした。

 

 

監督のツボなセンス

登場人物のファッションも一周回って今の時代にフィットしてる感じがしました。見ていて普通にオシャレだなと思う。

シンプルに柄のシャツを1枚サラッと着こなしたり、そのキャラにあった色味やシルエットをファッションで作りあげてるように感じたし、女性は特にファションの参考になりそう。

髪型や髪色含めて本作におけるキャストにマッチしていて、細部のディテールの良さはグラフィックデザイナーでもあるマイク・ミルズ監督ならではのセンスなんだろうな。

他には、部屋の角や先に伸びる奥行きを利用した画や、ちょっとした言動や行動でその役柄の性格を表したり、観ていてさり気なく色々とツボを突かれました。

 

まとめ

評価:★★★★ 結構良かったよ!

思春期ムービーと書いたけど、そんな息子から見た変わった母親の映画ですね。中盤ちょっとダレるのがもったいないとは思ったけど、監督の過去作【人生はビギナーズ】よりは面白かったし、監督の次回作も観たいなという気持ちにさせられた。

ビリー・クラダップのこの手の映画に出がちな『いざというとき頼りになる知り合いのオジさん』感もハマってました!

もっとパンク事情とかに詳しかったらより楽しめたんだろうな〜、そういう意味ではドロシア的なポジションで音楽を聴いてました。映画をより楽しむために、キリスト教とか海外の昔の音楽シーンとかを勉強しないとなぁと思った次第です。

[ 予告編 ]

www.youtube.com

 

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