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22年目の告白【映画感想/評価】まんまと乗せられる!藤原竜也のキャラが功を奏したサスペンス!

映画『22年目の告白-私が殺人犯です-』感想/評価/ネタバレなし

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あらすじ:阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が発生した1995年、三つのルールに基づく5件の連続殺人事件が起こる。担当刑事の牧村航(伊藤英明)はもう少しで犯人を捕まえられそうだったものの、尊敬する上司を亡き者にされた上に犯人を取り逃してしまう。その後事件は解決することなく時効を迎えるが、ある日、曾根崎雅人(藤原竜也)と名乗る男が事件の内容をつづった手記「私が殺人犯です」を発表し……。(シネマトゥデイ)

製作国:日本  上映時間:127分 製作年:2017

監督:入江悠

キャスト:藤原竜也 / 伊藤英明 / 夏帆 / 野村周平 / 石橋杏奈 / 竜星涼 / 早乙女太一 / 平田満 / 岩松了 / 岩城滉一 / 仲村トオル 等

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どうも、アバウト男です!

今回扱うのは韓国映画【殺人の告白】をベースに【SRサイタマノラッパー】や【太陽】の入江悠監督がメガホンを取った【22年目の告白-私が殺人犯です】。

前から気になってはいたものの手が付かず、幸いなことに【殺人の告白】は未見だったので、今回は特に元の映画を予習はせず本作を観てきました。結末のネタバレは避けてます。


感想としては、
不満もあるけどトータル的には楽しめました!

まんまと乗せられる二転三転するストーリーに、起承転結の時間配分もちょうど良く、終始飽きさせることない映像や音による演出に、緊迫感も充分。

観客も映画に出てくる一般市民と同様な視点に、憎っくき存在であるも時効を達成したダークヒーローならぬダークスター『曽根崎正人』の一挙手一投足に惹きつけられて行く。

【デスノート】【パレード】【カイジ】【インシテミル】【藁の楯】など、過去の藤原竜也主演作のレベルを想像して行くと、意外にもしっかりとしたエンターテインメント作品として見応えのあるスリリングな作品でした。

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時効廃止前に起きた5人を殺す連続殺人事件の犯人が22年後の時を経て、自らの犯行を書き記した手記の出版とともに世間の前に現れた。警時効を達成し身元不明の『曽根崎正人』の存在によって、世間は湧き、22年前の事件の関係者は苦しめられ、上司を殺された刑事:牧村を筆頭に警察も手が出せない。

まう裁比べればことが出来ないダークスターに世間や国民が湧く一方で、事件の関係者や被害者の消える事ない苦しみ、当時の時効という制度や刑法第39条など、ある意味『犯罪者に配慮のある法』のあり方を問う物語だった。

 

 

キレの良い演出がGOOD!

大枠の内容としては元の韓国映画【殺人の告白】に沿ってるんだろうけど、過去の事件や時効までの警察の捜査の悲惨さや様子を映像や写真でコラージュ的にはパカパカとスタイリッシュ且つスマートに見せて行くアバンタイトルは、一気に作品に引き込むカッコ良さがありました。入りはOK!!!デヴィッド・フィンチャーを軽く意識したのかな?

テレビの報道やワイドショー/街頭インタビューやスポーツ紙の一面/ニコ生やYouTubeなどのメディアや、LINEやツイッターにインスタなどのSNS、曽根崎正人が初めて世間に姿を現した記者会見のプロジェクトマッピング、生々しい殺人動画、場面によっては手持ちカメラのブレる視点や監視カメラの映像などを、上手く組み合わせながらシーンに入れ込む事で、視覚的に飽きさせない工夫が凝らされてました。

突飛な内容ながらも、今の時代に実際こういう事が起きたら、こうならなくもないなと妙な説得力は出てましたね。リアリティとエンタメのちょうどいいバランスというか。

それでいて、ここぞの場面で挿入される不協和音が使われたノイジーな音楽や音の強弱など、音の方にも注力されてた印象。

てか、ここを頑張らないと元の映画ありきだし、他にあまり頑張りどころがないんだけど。

 

 

まんまと乗せられてしまった

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時効を達成した殺人犯が今になってお茶の間に登場するキャッチーな設定について、単に騒がれて有名になりたいとか、本の出版やメディアに出て金儲けしたいとかって事じゃないだろなってのは観る前から想像でき、何かしら彼なりの『理由』があるんだろうなと思ってたんだけど、その点に関しては、まんまと乗せられちゃいましたね。

よこよく考えたらそんなに難しい事じゃないし、逆にそれしかないなとも思うんだけど。映像として見せられちゃうと半ば反則的というか、してやられました。単に安定で演技力のある藤原竜也のキャスティングじゃないところがここで効いてきた。

その後も実は話は続くんだけど、結果としてその『真相』を明かすシーンが一番の山場でした。

 

 

終盤は尻つぼみ 

その『真相』自体には乗せられた分、その真相をテレビの生放送中につらつらと一から十まで説明するなどの一連の生放送パートの現実味の無さとか、その後に続く話も、誰でも先が読めるようなどこか既視感のある展開に着地してしまったのは勿体無かったですね。終盤は完全に尻つぼみ!

曽根崎が何者かバレてから、あれだけ映っていた『世間』の描写がなくなるのも何だかなと思ったり。 

 

とは言え、狙った藤原達也のキャスンティング含め彼のキャラと存在感や、意外と観た事なかった渋い伊藤英明の演技も良く、わまりのキャストも適材適所でイイ仕事してたので、「藤原竜也が今回もギャーギャー喚くんだろ!?」と若干舐めたテンションで行くくらいの方が楽しめるかと思います!

 

 

まとめ

評価:★★★★ 結構良かったぜ!

中盤までは想像してたより俄然面白しかった!ただ終盤はもうちょっとどうにかならなかったのかな〜。同じく藤原竜也の犯罪者演技が拝めるトンデモ映画【藁の楯】に比べれば無理はなく、現実味があったかと思います。

[ 予告編 ]

www.youtube.com

 

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 今回の感想に入らなかった一言:

主題歌を担当した感覚ピエロの曲はなかなか映画の雰囲気にハマってました。「ワンオクに頼みたいけど金もツテもないし、似たようなバンドいないかな?」みたいな事で起用されたて、結果出した感。この映画を機に評価されそうですね。