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レザーフェイス(2018)【映画ネタバレ感想】これは『悪魔のいけにえ』の前日譚ではない!&おまけ!

映画『レザーフェイス 悪魔のいけにえ(2018)』ネタバレ感想/評価

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どうも、アバウト男です。

ホラー映画の金字塔、トビー・フーパー監督作【悪魔のいけにえ】の正統な前日譚である【レザーフェイス】を観て来ました。あの有名殺人鬼誕生の秘話ということで気になるでしょうよ!鑑賞直前に久しぶりにプライムビデオにある【悪魔のいけにえ】を観直したりして、若干の気合いの入りよう。

本作は、昨年亡くなってしまったトビー・フーパー最期のプロデュース作品であり、大好きな俳優【ブレイド】【somewhere】のスティーヴン・ドーフ出演&監督を務めるのはフレンチホラーの問題作【屋敷女】のジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロのコンビ。

条件としては申し分ない!

果たしてどう転ぶんでしょうか。

 

あらすじと予告編

ソーヤー家の三男ジェドは、5歳の誕生日にチェーンソーをプレゼントされるが、その後農場で少女の変死体が見つかり彼は更生施設へ送られる。10年後、患者仲間に強要され看護師を誘拐して施設を脱走したジェドは、破滅的な逃避行を繰り広げるはめになる。そして彼らを、かつてソーヤー農場で殺された少女の父親ハートマン保安官(スティーヴン・ドーフ)が執拗に追跡し……。

 

 

観る前から漂う一抹の不安

感想に移る前に、実は観る前から一抹の不安を感じてました。その理由は、あらすじを読んで分かる通り【悪魔のいけにえ】に出てくるレザーフェイスはソーヤー家の4男であり本名はババ・ソーヤー。あれ?本作のレザーフェイスは3男で名前はジェド…

すでに設定からして違うじゃないか!!?

これはちょっといただけない!どこぞのソーヤー家の話だよ?ソーヤー家の3男と言えば、顔に大きなアザのあるキチ◯イのヒッチハイカーだろうが。アイツの名前を調べたらナビンズ・ソーヤー。案の定ジェドでは無いですね。正当な前日譚と謳われてるけど…これはどういう事なのかな?その辺りを確かめるためにも、劇場に足を運びました。

 

 

 

これが正当な前日譚??!

実際に観てきた感想は、

どこが正当な前日譚なんだよ!騙されないで!正確に言えばリブートですね。

あらすじから感じてた一抹の不安が的中してしまった。これは1974年に作られた【悪魔のいけにえ】に直接繋がる前日譚ではなく、【屋敷女】の監督コンビによるレザーフェイスになる男を幼少期から描いた続編のないリブート作でした。

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まぁでも、なんとく心構えしていた分『正当な前日譚』の件は置いておいても、本作が作品単体として面白かったら良いんですけど、結果としては、

特別面白くは無かった…

これは残念と言わざるを得ない。ホントよくあるありきたりなホラー映画に成り下がってました。これならマイケル・ベイ製作による【悪魔のいけにえ】のリメイク作【テキサス・チェーンソー】や、その前日譚となる【テキサス・チェーンソー・ビギニング】の方が良くできてるし面白いです。

 

  

2つの面白味ポイントで引っ張る

じゃあ、つまらなくて寝ちゃうかとか途中で劇場を出てしまうかって言うとそうでもなくて、主に2つの面白味ポイントで物語を引っ張り、普通に観れてしまう。 

まず話としては、ハートマン保安官(スティーヴン・ドーフ)の娘がソーヤー家に無残にも殺されてしまう。ハートマンは悲しみに暮れるも、その事件でソーヤー家の3男で5歳のジェドを凶悪な少年少女が更生させられる保護施設に連れていく。

その施設では更生して生まれ変わる為に名前を変えるルールがあった。そこから10年の時を経て、母親のヴィーナがジェドに会いたいが為に保護施設から凶悪犯を解き放つキッカケを作る。

そこから、坊主頭で見るからに凶暴なアイザック、アイクに惚れている彼女クラリス、太っちょのバド、バドの事を気にかけるジェイク、看護婦で人質になってしまったリジー、施設から逃げ出した4人+1の逃亡劇が始まる。

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施設で名前変えさらに10年の時が経っているので、この時点で誰がジェドなのか分からないようになっている。これが面白味ポイントの1つ『誰がジェドで、どうレザーフェイスになるのか?』。なんだけど、その設定を入れる割にはジェドっぽい候補はアイク、バド、ジェイクの3人しかいないんだけどね。。

で腹を空かせた4人+1は逃亡の為に飯と金、車の調達をしにレストランに入り大虐殺を行う。これが面白味ポイント2つめの『何をしでかすか分からない凶悪犯の逃亡劇』。その5人を追うのがソーヤー家に娘を殺されて復讐鬼と化した保安官のハートマン。

基本的にはレザーフェイス誕生までをこの要素で引っ張る作りで、物語の新鮮味はかなり薄い。

 

 

 

弱めなグロ描写とオマージュ

【悪魔のいけにえ】はグロ描写が売りな作品では無いものの、【屋敷女】の監督コンビということでグロ描写もある程度期待してしまうんだけど、本作は【屋敷女 アンレイテッド版】ほど直接的に見せてくれなくて、R18の割には控えめな印象。

冒頭のフランクの娘が殺される場面、落とし穴に落として痛めつけてから、トラックかなんかのどデカいエンジンを上から落としてぶっ潰すシーンが唯一良かったくらいで。

窓ガラスに顔を何度も叩きつけたり、ショットガンの銃声と共にブチュッ!と吹き上げる血、【ネクロマンティック】ばりな朽ちた死体との3P、【ハンニバル】ばりに何頭かの豚に食われたり、チェーンソーによる人体破損など、ホラー映画に耐性のない人であればこれくらいでもキツいんだろうけど個人的には物足りなかった。R15の【テキサスチェーンソー】の方がグロい。

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あとはセルフオマージュも意外と少なかったかな。その中でも唯一良かったのは【悪魔いけにえ】では手に力が入らないほど死体のようにミイラ化していてソーヤー家のグランパだけど、本作ではまだピンピンとしていて、ハンマーで頭をカチ割る職人芸をサラッと見せてくれた。

一応、レザーフェイスと女による夜の森での追いかけっこシーンも入れてくれてるんだけど、ラストの帳尻合わせがかなり強引なので、なんか飲み込み辛くスッキリとせず。殴られて魚のようにガタガタと痙攣するシーンや、恐怖におののく顔の執拗な目のアップ、鉄の扉ガシャン!とか入れ込めそうだけど、そういうのは無かった。。

ジェドがマスクを被る理由や、そのマスクの材料となった人は誰なのか?その辺り含め、あまりピンと来なかった。

 

 

まとめ

一応【悪魔のいけにえ】の前日譚とは謳われてるけど、別の時間軸に存在するレザーフェイスの話って考えた方がいいですね。直前に【悪魔のいけにえ】を観直した分その落差もエグくかった。

評価:★★☆☆☆ 星2つ!

【屋敷女】のジュリアン・モーリーとアレクサンドル・バスティロのコンビにはもう期待しません。これで完全に『一発屋』認定してもいいでしょう!これまだスティーヴン・ドーフが出てたからそれっぽく見えてたけど、いなかったらもっと不満続出してたかも。

 

 

【おまけ】サイコパス&キチ◯イ一家が出て来るホラー映画6本!

【悪魔のいけにえ】にインスパイアされてるであろうこの手の作品の特徴は、犠牲者が遠出する道中で道に迷ったり、エンストしてガソリンや車の修理、はたまたヒッチハイクを求めウロウロと彷徨ったりして、向こうから一家のテリトリーにやって来ちゃうんですよね。

近づかなければ別にハナから殺すつもりも無いのに。そんなある種の型に沿ったホラー映画を6本ピックアップしました。

 

クライモリ

【クライモリ】シリーズに関しては、奇形一家が人間を狩る為に罠を仕掛けるのでちょっと型から外れるんだけど、特に一作目は犠牲者が助けを求めて逃げ込んだ先が、その一家の家だったという王道パターンを楽しめる。

敷地内には大量の廃車、家には解体された人間の肉片や盗品がゴロゴロ、そこで初めて「罠を仕掛けた奴らの家だ!」って気付いて逃げ出そうとした時には、一家が帰って来ちゃってあら大変… シンプルだけど展開としては良く出来ているなと。

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ヒルズ・ハブ・アイズ

こちらは一家が住むテリトリーでエンストしてしまった家族が無残にも襲われる話。道中にあるガソリンスタンドのオーナーが一家と結託してるパターンか、実は家族の1人だったってパターンもこの手の映画ではあるある。本作はTSUTATAでレンタル禁止になった問題作!

ヒルズ・ハブ・アイズ [DVD]

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フロンティア

強盗をして逃亡の待ち合わせ場所として選んでしまったのは、実はサイコパス一家が経営してるモーテルだった。ナチの残党が血統を残す為に人を襲ったり、無理やり家族の一員にさせようとする鬼畜スプラッター。

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ストライク・バック

年増のカップルが迷子になって助けを求めて入った家は、ヤバめな一家が暮らす家だった。イカれた兄弟と兄弟もビビる父親の男3人家族。彼氏はすぐに大怪我を負ってしまって動けず、頼れるのは彼女1人。

一家から逃げ出そうとする作品が多い中、本作は逃亡が無理だと悟り一家に立ち向かう話でもあるので、女1人vs男3人のスリリングな攻防を楽しめる。

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インブレッド

保護観察の少年達が更生のために訪れたのは、キチ◯イしかいない最低最悪の村だった。一家を飛び越えて『村』ですよ!もう逃げ場がない。ってか逃す気もない!退屈している俺らの遊び道具として犠牲になれや!狂った村ぐるみでいうと【ウィッカーマン】とかもそうですね。

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マザーズデイ

こちらは『引っ越した先が元サイコパス一家が住んでいた家だった』というちょっと型から外してみせたパターン。犯罪から戻ってきた一家と鉢合わせしてしまった事から、あれよあれよと心理をエグって来るような酷い目に遭う鬼畜ホラー。

マザーズデイ [DVD]

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 おわりー!